月別アーカイブ : 2008年3月

投稿日:2008年03月21日

2008年03月21日

今までに行ったこともない場所や会ったこともない人達しか出て来ないというのに、何の疑問も持たずに自分がその中で普通に過ごしているという、妙な夢をたまに見るのだ。
昨夜の夢は、音楽スクールのもっとこじんまりしたセンターで、キーボード講師の仕事を紹介され、毎週火曜と水曜一時間ずつレッスンをすることになったという夢だった。軽い面接を受けると、前任の先生の穴埋めで早速やることが決まり、本当の講師ではそういう額は有り得ないのだが、「時給900円です」と決まってから言われたので軽いショックを受けたのだ。
火曜と水曜は、数時間学校に通うのに費やすのかぁ。
学校は高田馬場にあって、二階建てのヤマハ音楽教室のような所で、間取りも自分にとって初めての場所だったが建物としての辻褄がちゃんと合っていて、二階は専門学校の学生風の若者達が出入りしていた。
先輩講師らしき人の姿も見る。
何の楽器を教えている人なんだろう。
「じゃぁ、どうぞよろしくお願いします」と挨拶をして1階に下りると、女の先生とすれ違った。
「あなた、見ない顔ね」と声をかけられて自己紹介をしたのだ。
一階にはレッスン用のエレクトーンが何台も置いてあり、生徒はなく時間は夕方、外はアーケードのない商店街だった。
そこで私は目覚めて夢は終わった。
別に何てことのない夢なのだが・・・。
全編通して知っている人や場所は一つも出て来なかったのに、よく普通でいられたなということに我ながら驚いたのだ。
知らない土地に行っても「住めば都」で、馴染んで行けたりすることはあっても、人生自体が知らないものにワープするということは考えもしなかった。だが、案外人って全く違う人生をある日ひょいと渡されても、受け取ったらそのレールに乗ってやっていけるものなのかもしれない。
高田馬場で講師をしている私か・・・。
何をどう教えるつもりでいたのか。
続きの人生を見てみたかったが、残念ながらもう夢の続きはいくら眠っても見ることは出来なかった。


投稿日:2008年03月20日

2008年03月20日

去年買って、夏にだめにしてしまったと思った雪柳が、今年になって芽を出し、そして今日花が咲いた。
RIMG0043.JPG
実家の門のポストの所に植わっていて、子供の頃から見慣れている草木はやはり思い入れが強くなるみたいで、雪柳は散歩をしていても目にとまることが多かった。
蕾は少し赤みがかった白なのだが、開くと真っ白い花が咲く。
雨の中、咲いた。
雪柳は枝が柔らかくしなるのがいい。風に逆らわず優しく身を任せて、だがそうすることで決して折れない。弾力性があるってとても女性的で素敵だ。
雨が降れば雨つぶみたいなものにでも逆らうことなく、打たれて揺れる。
花は花自体を見ていても楽しめるが、茎の性格を見るのもなかなか面白いのだ。雪柳のように長くしなるもの、チューリップのようにスラっと真っ直ぐ伸びるもの。真っ直ぐに伸びても折れにくい茎もあるし、バラのようにトゲを出しているものもあれば、這って周りの物に巻きついたりするものもある。
northp.JPG
何かを植えようと思って放置していた鉢にも、去年のこぼれ種のノースポールが一斉に芽を出している。
日の高さと長さが随分変わってきたね。
明日は晴れるよ。
今日、春分の日。
私の暮らしにも一歩一歩、春が近付いてきている。


投稿日:2008年03月19日

2008年03月19日

朝起きた時、空はそんな感じじゃなかった。
天気予報では、午後から「降る」のだという。
近い時間の予報なので、きっと当たるんだろうが、空を見る限りでは「いいお天気」だった。
そんな時に限って、我が家の洗濯サイクルは「今日が洗濯時」だったりする。
ちょこっとだけでも干せたらいいんだがなぁ。
やっぱり降るのかなぁ。
午後は外出をするので、結局今日の洗濯はやめにした。
あんなにいい天気だったのに。
午後になって空は曇り、予報通り雨になった。
すごいな。
雨か。
本当に降った。
私達は自分の明日のことがわからないのに、明日の天気は知っている。
先の自分のことはわからなくても。
未来は変えられる。
今日、天気予報を信じて私は洗濯をやめた。
おかげで洗濯物は外で濡れずに済んだ。
今日、未来を変えた人は沢山いるんだろうな。
お互いラッキー、よかったね。
時々、誰でも未来を見ることが出来るんだ。
お天気のいい日に、ハタハタと私の洗濯物は風になびいているだろう。


投稿日:2008年03月18日

2008年03月18日

犬のダンボは、一緒に暮らしている中で動物として大丈夫なのかなと思うぐらい鈍くさい時がある。
最初に驚いたのが子犬の頃。彼はベッドの上で飛び跳ねていた。一人ベッドの足元と枕元を往復するという遊びに夢中だったのだが、ある回に足元から枕元に向かってピョーンと飛んで、そのままベッドの柵を越えて床に落ちて行った。
子ブタみたいな物がピョーンと目の前を飛んで行き、そのまま私の視界から消えた時、一瞬信じられなかったぐらいだ。
それ以降は、はしゃいでいてそのまま足をすべらせて転んだり、叱られて逃げて行く途中にベッドで頭をぶつけることをたまにしている。
こういった「読み」を間違えるのは、動物としては良くないのではないだろうか。
頭がいいところもある。私が居なくなるのを待ってゴミ箱をあさったり、机の上から盗んで行った物を「落ちたのを拾ったんだよ!」と嘘をついて持って来たり、あとはオヤツの空中でのキャッチは、かなり成功率が高い。今まで覚えた芸は15分あればマスターしているので、賢い面もあるにはある。
のだが。
今日は夕方の散歩の時・・・。
近頃のダンボは少し気が大きくなったみたいで、散歩に出ても少しの距離なら威張るようになった。
自分よりうんと大きな犬に向かって行ったり、人にも威張って吠える。やめなさいよ、そういう態度は。彼には「友好的」という部分がなく、強気に出るか弱気になるかの二つに一つしかないので、散歩の時はダンボが人様に何かしやしないかと緊張するようになったのだ。
今日も家に帰って来た時に、近所のご婦人を見掛けてワンワンと吠えに行ったダンボ。
もうやめなさい!
リードを引っ張って家に入ろうとしたら、ダンボは最後にもう一度ご婦人の方を振り返って「ワン!」と言った。
通訳すれば「今日はこの辺にしといたろ!」だった。
そうして、私がまだ窓を開けていないというのに、開いていると勘違いをして思いきり部屋に向かって飛び、窓ガラスにぶつかって転げたのだった。
よく私も小さい頃、調子に乗って悪さをすると、その直後に怪我をしたり痛い目に合って、母親に「ほら、バチが当たった」と言われたものだ。
ダンボもバチが当たりやすい。
ダンボが威張った後で窓ガラスに当たって転げたのは、今日で3度目。
痛いのに痛くない顔をするところが人間の子供に似ている。
いや、尼崎の悪ガキだった頃の私にそっくりだなと思うのであった。


投稿日:2008年03月17日

2008年03月17日

ここ最近はパソコンを開けると「オフィス椅子」をよく閲覧していたのだ。
確かに自宅スタジオで作業をしている人の家に行くと、椅子は長時間の作業に耐えられるものに皆さん座っておられた。決してそれは見栄や贅沢で買ったのではなく、「本当に腰痛が楽になった」そうで、私も椅子は買った方がいいのかなぁとだいぶ心が決まってきていたのだった。
今座っている椅子は、当時の椅子探しが「あまり事務椅子っぽくない」ことが私の大事な条件で、ベージュに近い布製で足元が木目になっていることが決め手となって買った椅子だ。
一応、だから「くつろげる」をテーマにしてはいたのだが、それは視覚の問題で、長時間の作業があるのならやはり、カーテンやお部屋の感じを優先にしてはいけなかったのだろう。木目は相変わらず綺麗なのだが、布はくたびれてすっかり中古になり、上げ下ろし機能のレバーの調子も悪くなった。で、気のせいか若干左に座面が傾いているので、座布団を敷いて微調整をして座らなくてはならなくなった。
メッシュタイプ、布タイプ、このどちらかで探していてだいぶオフィスチェアにも詳しくなったのだ。
しかし、オフィスチェアって意外に高い。閲覧していると「あ、この椅子は知ってるなぁ」と思い出すような物にも出会い、普通のなんてことのない「会社にあるような椅子」だったという印象のものが10万円近くしている。オフィスグッズって思っているよりずっと高いのだ。
「イトーキ」「オカムラ」「ハーマン」「ノール」「スチールケース」etc・・・・。人気メーカーはだいたい何社かに絞られていて、中でも中古になっても人気なのが、「ハーマン」社の椅子だった。
ここの椅子を使用している岡崎さんは、確かギターが肘あてに当たるという理由で右肘部分をボキっと折って使っていたのではなかったか。これは3万円くらいを破いて捨てたという勿体なさなのだ。
やっぱり椅子は機能性。
いい椅子に座る先輩方のお話にすっかり影響を受けて。
本日、私も椅子購入。さすがに新品は買えず、だが中古で「ヴィトラ」社製の状態のいいものが見つかったので買うことにした。
ところで。
椅子はやっぱり機能性なんじゃなかったっけ。
もう一つ別のタイプのとで迷っていたのに、最後の最後で「赤い色が可愛かった!」のでそれに決めたという、やはり本末転倒な一面が出た椅子選びなのであった。


投稿日:2008年03月16日

2008年03月16日

半年ぶりぐらいに近くのプールに行った。ここは去年の夏から秋にかけてよく行った温水プールで、行くといつもはじっこの水中ウォーキングレーンで約一時間水中を歩いていたのだ。水の中だと体も軽く動かせて負担もほとんどなく、夜帯は人も適度な数で利用しやすかった。
しばらくサボっちゃったからなぁ。
よく来ている人は顔も覚えるようになったし、手を貸してもらって以来、会釈するようになった人も居る。恋人同士で来ている人も居るが、一人でやって来ては、それぞれが自分のメニューを黙々とやっている人が多い。
チャポーン。
久しぶりにプールに入って歩く。水の中って体がとにかく軽くなるので、足も軽々と上がって気持ちがいい。
冬の間もずっと通っていたのか、何人かの人は顔を覚えている人達だった。
プールに通っている人達は、健康と共に体型のシェイプアップを期待していたりするんではないだろうか。私はそれを目標にしているのだが、ここに来ている人達は何を目標に来ているのかなとは思っていたのだ。
とすると。
あかんやん。
変わってへんやん。
内蔵はともかく、外見は半年ぶりに見る誰も変化はなかった。
「久しぶりぃ〜っ。全然変わってないよねぇ」
は、この場合イヤミになる。
むむむむ。
プールは効果がないということなのか。
水ん中を、歩く。歩く。
水ん中を、泳ぐ。泳ぐ。
みんな、目指せ筋肉質。
定期的に井の頭線がプールの横を通る。
また中の乗客達がこっちを見ている。
ここは水族館。
トド達は頑張っています。
春、到来。
私のプール通いが今日からまた始まったのだ。


投稿日:2008年03月15日

2008年03月15日

相変わらず毎日、私が最初に会う他人は知らないところからやって来る迷惑メール達なのだ。
おはよう、バイアグラが今なら70%オフです。
おはよう、自宅に居ながら楽に200万稼げます。
おはよう、今度の週末は主人が留守なんです。
おはよう、みゆきです。この間は楽しかったです。
おはよう、貴方にピッタリの熟女が見つかりました。
はいみなさん、おはようさん。
砂金取りのように、知人からのメールをすくい出しては読んでいる。で、今までに恐らく何通かはすくい出しそこねて、バイアグラと一緒に友人からのメールも捨てているのである。
毎日、まず私は中年オヤジとして挨拶を受ける。
向こうは勝手にこっちをオヤジだと決めつけている。出来れば楽して稼げて、若い女の子と遊んだり熟女とも付き合えたらいいなと思っているエロオヤジだと、毎日決めつけているのだ。もう何年になる。毎朝パソコンを開いてずっとだ。
私にも理想があるのだ。
もしも自分が中年のオッサンだったら、そんなオッサンにはなりたくない。バリバリ仕事に燃えて、休みの日は完全オフに頭を切り替えて好きなことをするかうんと休むかのどちらかにする。オンオフめりはりのついた毎日を心がけていれば女性は向こうからやって来るものなのだ。私ならそっちの中年に惚れる。あくせく働くオッサンは魅力的なのだ。
最も私の尊敬出来ないオッサン像を押し付けられ、うんざりする毎日だったが、先日初めて新しいパターンのメールが届いたのだった。
「片想いで終わらせない恋愛術」
中身を読んでみると、初の「若い女性」としての扱いを受けるメールではないか。
あら、まぁ。
私に?デスカ?
待っていたんですよ。ずぅううっと。
嬉しいじゃないか。性別女性として初めて送られてきた記念すべきメール。やっと私の情報は「男性」から「女性」のカテゴリーに入ったのかもしれない。長い1/2の確率間違いであった。
だが、そのメールはそれっきりであった。あれを機にヤル気のない中年オヤジから外れられるかと思ったが、本当にあの一回だけが普段とは違うタッチだった。そうしてまた変わらない日常が・・・。
おはよう、私の写メ送ったから見てね。
おはよう、会員No.56231のゆみ様よりアドレス交換依頼が届きました。
おはよう、担保保証人不要で即ご融資致します。
うううぅうーーーむ。
毎日迷惑メールを受け取って数年。
20000ポイントで一回何か変わったメールをもらうシステムになっているのかもしれない。
未だに謎の多い迷惑メールなのである。


投稿日:2008年03月14日

2008年03月14日

ZEPP東京にKANさんのライブを観に行ってきた。
KANさんのツアーを見せてもらうのはこれで4回目か5回目になると思う。過去のライブはステージの途中にお芝居があったり、ユーモア満載の楽しい内容で、だがどんなに楽しくても最後には曲が沁みてジーンとして帰って来るといった、どれもとてもいいコンサートだった。
今日はテレビの生中継が入っていたので、ステージすぐ前にはレールがひいてある。テレビカメラが一番前の席のお客さんだ。
今日のライブは「BAND LIVE 2008 NO IDEA ツアー」の最終日。東京の追加公演で、メンバーはKANさんを含めて全部で5人。長年のメンバーということもあるだろうが、演奏がとにかくすごく良くてそこもとても楽しめた。
好きな曲が始まると、やっぱり胸きゅんになる。KANさんの歌を聴いていると、自分がKANさんの彼女か元カノになった気分になり、ホロっときてしまうのだ。KANさんの歌は、私を大阪のおかんからキュートな女性に戻してくれる魔法があって、歌の前で私はどんどん切ない女性になっていった。
だけど、こういう気持ちって大事だ。
毎日の中で女性達は「綺麗になりたい」「綺麗でいたい」と思う半面、自らが照れてしまって女性らしさを放棄してしまっているところがある。私もそうして勝手におかんになってしまった。
KANさんは今年このあと弾き語りのツアーをされるのだそうだ。
そうなんだ・・・。
KANさんの彼女達が一人また一人と会場を後にする。
私も頬を紅潮させて。
また自分も彼女になりに行こうと妙な決心をしたのであった。


投稿日:2008年03月13日

2008年03月13日

D−naughtのライブのリハーサルが終わり、待ち時間にすぐ近くにある「東京ミッドタウン」に探検に行ってきた。
ここは会社のすぐ近くなのだが、Y氏は全然興味がないらしく、意地でも行かないぞといった頑なな姿勢なのだ。じゃぁ、とTちゃんに情報を教えてもらおうと思ったら、「行ったら感想を聞かせてくださいね」と言っていて、ターゲット層のTちゃんもATMしか使ったことがないらしい。会社には他にも女性達がいるが、彼女達にも詳しい人が居ないということなので、結局今日行けば私がミッドタウンに一番詳しい人間に一躍踊り出るということになるのだ。
よし。ならば余が見聞に行って参ろう。
コロンブスってこんな感じで出掛けたのかもしれない。
こんにちは〜。
木っぽい造りのビルの中。雰囲気は東京駅近くの新丸の内ビルの中にちょっと似ているのだ。こういったビルがあたらしく出来て見に行くと、「天井が高いなぁ」と感じているような気がする。
しかし、ビル内に入り数分で早くも疲れる。こういう場所は空間が広くてゆったりしていていいのだが、私は歩数が多くなるとそれに比例してグッタリ度が増すのだ。
まだ鞄屋さんしか見ていないのに。
むむむ、あれは何の店。
スィーツのお店デショウカ。
一軒、平日のこの時間にしてはやけにお客が入っている店を見つけて吸い寄せられて入ってみた。洋菓子業界もいつしか店の名前に自分の名前を入れる所が増えてきて、「スナックミキ」みたいなものなんだろうか、この店も名前を使った店名である。
丁度明日がホワイトデーなので、ホワイトデー用の商品がズラっと並んでいたが、短いクレヨンみたいなチョコレートが数本でも、白い素敵な箱に入ってフランス語っぽい印刷がされていると2500円などの値段になっていたのだ。
定食「八代」などとは違って、洋菓子店で自分の名前を使った店名のところは、商品のお値段が他店と比べて高い店が多い。
店を出てしばらくすると、セブンイレブンを発見。
RIMG0412.JPG
セブンイレブンの看板は、電球が一つ中で切れているのかな?と思わせる、やや顔色が悪めの赤と緑とオレンジが目印なのだが、ここは木目調セブンイレブン。山の上でのジュースが値上がるようにミッドタウン値段になっているのかと思ったら、中は普通だったのでちょっと安心したのだ。
かなり疲れたのでちょっとベンチにて休憩。ここでもう帰ってもいいのだが、一軒だけ行きたいブティックがあったのでそこを探しに行くことにした。「R」というその店は渋谷の駅ビルに入っていたが、去年突然閉店してしまった。結構カジュアルな物が置いてあったので久しぶりに覗けたらいいなと思ったのだったが・・・。
行ってみると、渋谷の店とはエラくテイストが違っていた。
中に入ると店内は日が入らないような造りになっていてとにかく暗い。壁は黒く明るさはコンサート会場の客席ぐらい暗かった。店員さんに自動ドアの奥に案内をされ、それから専用エレベーターでまたもや真っ暗な2階に連れて行かれたのだが、こちらは2階は完全に窓がなかったと思う。置いてある普通のTシャツが3万円台で私にはその良さがわからず、「R」という店がどうかなっちゃったんだわというガッカリ気分で店を出たのだった。
結局このあとは、自分の名前をつけた洋菓子屋に戻ってシュークリームを買い、ミッドタウンを後にして会社に行ったのだった。
あぁいう場所に行くと、つい「貧乏人に見られないように」と変にシャキシャキ歩こうとしてしまう。
コロンブスはそれからシュークリームを食べながら、ミッドタウンという不思議な外国の話を、Tちゃんにして聞かせたのであった。


投稿日:2008年03月12日

2008年03月12日

外来日。
お茶の水は楽器屋さんの街というイメージだったが、楽器屋さんのある方とは反対のエリアは大きな大学病院が二つそびえ立っていて、今は楽器屋さんではなくそちらの方に用事があるようになったのだ。
今日も病院は混んでいた。
外は少し暖かくなった感じがするが、病院の中は日が差さず相変わらずひんやりとしている。
でも、ここに座っている人達は家からやってきて、また家に帰れる人達。病院の中の生活とは大きくかけはなれている。
例え外来で来ても、病院から外に出た時は「あぁ、家に帰れるんだ」と、自由を味わう。
病院からの帰り道に、よく私は季節を感じる。入院をしていると年中適温で、季節を肌で感じなくなってしまい、頭でしか季節をとらえられなくなるからだ。
外に出ると、少し冷たい空気を吸い込んだ。
”暖かいけれど、まだ春はもう少し先かなぁ。”
神田川の橋を駅の方に向かって歩いていると、中央線が走っていくのが見える。ここからの位置の景色は、人ではなく鳥の目線を味わえる独特の距離感がある。
鳥達が散って行った。
自由を毎日、私達はもう十分得ている。
そう思うのだった。