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投稿日:2009年06月10日

2009年06月10日

赤坂ACTシアターに、音楽座ミュージカル「しゃぼん玉とんだ宇宙までとんだ」を観に行った。
私にとっての未知の場所が「オケピ」と呼ばれているオーケストラピットなのだ。客席の前に楽器演奏エリアがあって、ここで劇の生演奏をするのだが、むか〜し京都に居た頃にダンスミュージカルの生演奏をしたりしたこともあったので、個人的にはとても興味深いエリアなのだった。
前回も公演が終わるとオケピを観に行ったが、今日はオケピのすぐ前の座席を頂けたので、楽器や譜面、バンマスの合図までよく見える。
今回の作品は再演を重ねている作品で、キャストやスタッフが新しくなったりしながらも、音楽座ミュージカルにとって特別な作品でもあるのだそうだ。私は今日が初めてになるが、多分何度も試行錯誤を重ねて今の形になったんだわと思うような、緻密で芸術的な演出箇所がいくつもあり、中でも遊園地の迷路のシーンがあってそこは度々ストーリーの中に出て来るが、仕掛けの美しさが特に私の心を掴む箇所だった。
ミュージカルは現実の私には出来ないジャンル。だが、観ているとウズウズして自分も踊りたくなって来るので、必ず家に帰ると部屋の中でプチミュージカルタイムを設けてしまう。
「ダンボ!見て!」
ダンボを前に私はプチミュージカルを開き、特に興味も示さない小型犬とその前で踊って歌う女の図になるのであった。
かつて私の前世は室町時代だったか鎌倉時代だったかの、踊り子だと言われたことがある。鼓をポン!とやって踊っていたそうな。
歌って踊るとスッキリする。
ダンボというお客さんはいつもとても冷たい反応だけど。
気にしないわ。
ミュージカルを観た夜は、家で私も自分のうちで公演を行っているのであった。


投稿日:2009年06月09日

2009年06月09日

母の命日。
母が亡くなった頃というのは、私も生きる力がかなり弱っていた頃だった。食事も鼻からの栄養だけで全くの寝たきり、しょっちゅう器械が「ピー」と鳴りそうすると看護師さんが来て「頑張って息をして下さい」と言うのだが、頑張って息をして「ピー」と鳴っていたので毎日が、ただただしんどかった。
夕方に「北の国から」の再放送をやっていたのをボーっと観ていた丁度その頃に母は病院で息を引き取った。
知らされたのはその日の夜だったんじゃないだろうか。
私には母の死を悲しむ感情がなかった。一回一回息をするのがとても大変で、起きている間じゅう頑張って息をしていないといけないのにもう疲れていたので、母が寂しがって私を連れに来るような気がして恐ろしかった。
「お母さん、私をまだ連れて行かないで」
あの頃は何度もそうお願いをした。
もうじゅうぶん疲れて、全てをやめてしまいたいと思っていたのに、どうしてそんな状況の中でも「まだ生きていたい」と強く思ったのか、理由は自分でもわからない。
でも、今は信じられないぐらい元気になった。
当時の私を知っている叔母は、私はもう死ぬのだと思っていたと言うのだから、今の私は劇的な回復を遂げたと言ってもいい。
毎朝、母や亡くなった身内、チビちゃんとゴンちゃんに手を合わせて少しだけ話をする。その時に過去がよぎり、今をすごく有り難いなぁと感じる。毎日、なるべく笑って過ごせるように。その為の方法を考えるのが一日の舵取りになるのだと思う。
時々、母は私の夢に出て来る。
夢の中の私は一度も母がそこに居ることを不思議に思わない。
母の好きだった「バラ」を庭で切って一輪差した。
「お母さんにそっくりね」
よく言われるようになった。
母は病気がちだったが、父に大事にされて幸せな一生だったと思う。
それを思い出せば、自分も幸せになれる。
命日なのに、寂しくない。
今はまるで母の誕生日が増えた、そんな感覚になっている。


投稿日:2009年06月08日

2009年06月08日

午前中、金曜日から解決が出来ずに操作が始められない音楽ソフトの会社に電話をしたが、ロジックもメロダインも私のような状況は聞いたことがないという答えで、解決出来ると期待を掛けていただけに途方に暮れる。
パソコン上で検索をしても答えはなく、しかし昨夜一つだけミクシーの中で私と同じ状態で困っているという人のトピを見つけていたのだ。トピ上ではまだ解決されていなかったが、その後この人は何らかの形で解決をされたに違いない。
もう頼みの綱は見ず知らずのこのミクシーの女性しかなくなった。昨夜発見してから度々、この人の所を覗きに行っていたが「同じ現象で困っている者です」というメールを送る勇気はなかった。
よし。
尋ねてみよう。
勇気を出してメールを出してみたのだった。
もう切り替えよう。
今日はこのあと臼井かつみちゃんが家を訪ねてくれるので、てんぱったゴリラから戻ってこのぐちゃぐちゃになっている部屋の片付けをしなくちゃ。
でもあと一回だけ試してみよう。
と、いろいろ触っているうちにふとあるボタンをオフにしたら・・・。
3日間の糞づまりがドバーーーっと流れて行くように、ソフトが突然正常に動くようになったのだった。説明書には載っていないまさに裏技というやつを、偶然見つけることが出来たのだった。
うそーーーーーーーっ。
自分で解決出来るだなんて。
半泣きのゴリラは急に博士になり・・・。まずは急いでミクシーの女性に追加メールを送った。そして親身になってくれたメロダインの人に報告の電話をした。何度くい下がっても「これはロジック側の問題ではありません」と言っていたロジックの人には連絡してやるもんかと思ったが、結局ロジック側の操作だったので今後私と同じような人が困って電話をして来たらあんたとこが答えてあげなさいよという気持ちで電話をしてみたが、あいにく今はロジックで電話に出られる人が居ませんとマックの担当の人の返事だった。
それにしても嬉しい。
こういうケースで解決が出来るこんなことは始めてだ。
昼間の私はものすごく暗かった。
しかし、今日みたいに一日の中で挽回出来る日ってきっとあるんだろう。
夜はめずらしく「乾杯〜」と気分良くお酒を飲む逆転優勝のような日となった。


投稿日:2009年06月07日

2009年06月07日

つまづきながらも、それでも毎日何とか少しずつ使い方をつかんできた音楽ソフト。ついに一昨日の夜から一歩も進まない状態になってしまった。
毎日、必ず収穫があったので自分にしてはスムーズに行き過ぎているとさえ思っていたのだが・・・。
問題が解決しないのは、更に新しく覚えようとしているメロダインというソフト。音楽ソフトだけでなく、いろいろなソフトがこれに複雑に関係をしてくるので、勉強することがドっと増える。
土日はメロダインの電話窓口がお休みなので、自力で頑張るしかないのだが、説明書の通りにやっていることが上手く行かない。というか、説明書以前の段階でエラーを起こしているのだ。
「これ、壊れてる!」
前の私ならそう叫んでいた。しかし今回ゴリラを卒業しようと思っているので、精一杯大人な考えをして頑張っている。
「う〜〜〜ん、一体どうしてだろう」
経験上こういうことにはきっと裏技が必要になってくるのだが、それが解決出来ずにいるのだった。
きっとこの今の困っている状況のクリア方法を知っている人が居るはずなのに・・・・。
ぼんやり、見たこともない担当の人のことを思い浮かべる。
きっと、今日は仕事が休みで横浜にドライブに行っているんだわ。
何故か横浜の景色が浮かんだのであった。
はぁーーーーーっ。
パソコンをマスターするにあたっては、私も土日を休みにする予定で組めばよかった。土日にパソコンの駒をちょっとずつ進められる前提で、来週の予定を立ててしまっていた。
月曜日が待ち遠しい。
今日はもういさぎよくあきらめようと何度も思いながら、気になって時間が経つとまたトライしている自分が居る。
朝から始めて日が暮れて真っ暗になると、とってもうらさびしい気分になるのだ。
かんしゃくを起こすな。
泣くな。
頑張れみ〜ちゃん。
暴れず、叩かず、相当大人になろうと意識してきたが、部屋の中をウロウロして落ち着かないその姿は、ややゴリラ化してきた・・・。
彼女にしては今回ものすごくパソコンを頑張っていたが、それもこれまで。またゴリラに先祖返りしてしまいそうな、てんぱり気味のみ〜ちゃんなのであった。


投稿日:2009年06月06日

2009年06月06日

夜、プールに行った。
プールと家の間にはオリンピックというスーパーとホームセンターと園芸、ペットショップのある大型店舗があって、プールの行きか帰りには特に用がなくても立ち寄ることが多く、帰りにはシャンプーを買っていたり果物を買っていたり、犬のおもちゃや苗を買っていたりと、何かしらを手にしているのだが、この間はあやうくカメを買いそうになったのだ。
その日何となく通ったエリアに「カメ飼育セット」の水槽が置いてあって、「ふーん」と横目で見ながら通り過ぎると突き当たりに赤ちゃんガメ水槽があるのが目に入ったのだった。
私は幼稚園の頃に家の前の溝でカメを拾って、育てていたことがあった。その後引っ越しをする時に、「犬は連れて行くけれど、カメは置いて行きます」という母の決定に従いあっさりカメとバイバイしたのだが、「そう言えばカメを飼っていたことがあったわ」と思い出したのだった。
一分前までカメは私の脳裏に全くなかったのに、「もしかしたら、これって縁なのかしら」と考えている自分が居る。この思い込みモードに入ったことによって、私は今までにフェレット2匹と犬1匹を急に飼うことにした経緯があって、店員さんを捕まえてカメの飼い方まで尋ねていたのだった。
店員さんによるとカメは50年ぐらい生きるらしい。
ということは、私の方が先に死ぬのか。
80歳になってカメの世話が自分に出来るのかと考えたら、さすがに想像が届かず責任が持てないなと思い、そこでふと冷静な自分を取り戻すことが出来たのだが・・・・。
キウイを買うのとは訳が違う。
責任を持って生き物は飼わなくちゃダメなのだ。
いけないことだが、私はオリンピックに行くと気まぐれで物を買ってしまう。
キュウリやトマトをカゴに入れながら、今日はとても軽い気がしたのであった。


投稿日:2009年06月05日

2009年06月05日

キャットテールが家に届いた。
cattale.JPG
ガーデニング好きな人なら、個々に好きな花というのがあって、この時期はこのお花を植えたいという「好み」が出るのだが、そのうちの一つがキャットテールなのだ。
病気もせずに春から晩秋まで長く咲いてくれて、少し垂れるように伸び、見た目が優しい感じが好きなのだ。キャットテール=猫のしっぽ、猫の尻尾に手触りも似ていて特に注文をしなくちゃ手に入らないわけでもなく、時期になれば近所の花屋さんで300円ぐらいで買える一般的なものだ。
ところが今年は花屋さんに行く時期が、少しタイミングがズレて居たみたいで、見掛けないままもう5月が過ぎてしまった。通販で苗を探すと既に「売りきれ」表示が多くなっていて、それでようやく「タイミングを逃したんだ」とわかったのだ。
<これは買わなくちゃ。>と、ボタンを押した。
”キャットテールが来たらここに置く”と決めた位置と、去年も植えた同じ鉢に収めて、そうしたらすぐに違和感なく先住の花達に混ざった。
花が夏の季節の物達にいつの間にか入れ替わって行く。
次の季節を庭が知らせてくれる暮らしをしている。


投稿日:2009年06月04日

2009年06月04日

「小さな恋のメロディ」という映画があって、子供の頃度々テレビで放送されているのを観ていた。
ある男の子が少女に一目惚れをする。最初は気にもしていなかった女の子も、そのうちに男の子を好きになって相想相愛になる。だが、そこでまた二人を阻む大人達が出てきてなかなか恋が実らない展開になっていく・・・というストーリーで、「いつか素敵な恋愛をするんだもん!」と夢見がちな小学生の乙女達の心をキュっと掴む可愛い映画だったのだ。
私ももちろん夢見がちな少女だったのだが・・・。
映画のラストシーンで夢から覚めていたのだ。
映画では二人が、もう誰の邪魔もされない所へトロッコに乗って楽しそうにフレームアウトしていき、”ありえへん!”と、急にこの映画を撮った監督への怒りにも似た感情でいっぱいになったのだった。
ありえへん。
絶対にありえへん!
大人に邪魔されずに自分達で生きて行けるわけがない。
だって私もそれまでに何度も田んぼにあったワラで家を作り、そこで一人でやって行こうと試みたのだ。土管や何もない空き地といろいろ物件を考えたが、結局ワラをいくら掘っても積んでもかまくら風の形にはならなかったし、せいぜい私の一人暮らしは夕方になるまでの短い時間しか続かなかった。
どうしたら大人の力を借りずに生きていけるんだろう。と謎に思っていてその答えを知りたかっただけに、トロッコに乗って二人で草原の彼方に消えて行く結末は解せん・・・・・。
お金も持っていないやん。
お腹も空くやん。
あの映画の主役の2人も、もう今では立派な中年男女になったと思う。
トロッコに乗って、それからお互いに紆余曲折あったと思う。
特殊メイクなしで「あれから」のお話が撮れるって、すごくいいなと思うのだ。
そろそろ続編が観たいのである。


投稿日:2009年06月03日

2009年06月03日

夕方、電話が鳴ったので取ったら、先日父に品を送った店からだった。
「こちらの不手際で、まだお品物をお送り出来ていないことがわかって・・・・」
え!?
一昨日必着で余裕を持って買いに行ったのに、まだ発送もしていなかったとは・・・。
そりゃそうだ。直接店舗で品物を買ってこれを送って下さいとお願いをしたのだから、あいにく在庫が切れていてという理由ではないだろう。
「今から送ってもいいですか」
だってもう済んじゃったんだから、今から送るしかないだろう。急に強引にそこだけ詰め寄るちょっとてんぱった店員さんだったのだ。
ガチャン。
はぁ〜〜〜〜〜あ。
今まで私は父に何かを送っても「送ったから」と先に電話をすることはなかった。そして父に「ありがとう」と言われたのも生まれて初めてのことで、めずらしい出来事だったなと思っていたら、こういうあまりない出来事にもあってしまったのだ。
一昨日、「じゃぁもう品物が届いても電話せーへんよ」と父は言っていたので、私も疑いもしなかったのだが、もっとめずらしいのは、父が「あれから待っとるけど、一向に何もけぇへんがな!」と2日間も何のリアクションもせずおとなしく待っているということだった。
ちょっと可哀想になった。
しげおっちは私の50倍ぐらいせっかちなのだ。
5分待たせたら、それを1時間ぐらいに感じるじいさんで、きっと「今日は荷物がもうすぐ届くから家に居てね」と言ったのでずーーーーっと家で待っていたに違いない。取り合えず電話をして事情を話そうと電話をすると・・・。
「そうやねん。けーへんなと思っとってん。今日まで待ってけーへんかったら、あんたに電話しようと思ってな」
私のことを「あんた」と呼ぶ以外、まるで別人のようなしげおっちではないか。しかも、その店員さんは今頃あせって責任感じてすぐ送ったと思うで、みたいなことを言うので更に驚いた。
<これは父のキャラではない。>
この人は誰なんだろう。
昔、眉村卓さんのSF小説にハマった時期があって、その頃母がちょっと優しいキャラになると「この人は母のフリをした宇宙人かもしれない」と真面目に疑ったことがあった。
しげおっちは宇宙人になったかもしれない。
温厚すぎておかしい。
大人な意見を言えるなんておかしい。
電話を切るとそんなことが頭をよぎっていった。


投稿日:2009年06月02日

2009年06月02日

新しいパソコンもだいぶ使えるようになってきたので、昨日新しい音楽ソフト「ロジックプロ8」のインストールをして、今月はこの音楽ソフトをマスターするのが目標なのだ。
今までは「デジタルパフォーマー」というソフトを使っていたので、今回思い切って他社のソフトにかえた。他社のソフトにかえるとそれまでの手順とは全く別の手順で進めないといけないので、音楽以外の部分でまず勉強をする時間を大きく取らねばならず、これは私にしては今回一大決心だったのだ。
コツコツと勉強をして、もしマスター出来たとすれば、長年のメカコンプレックスからきっと卒業出来るだろう。今回はだからチャンスだ。
わからないことがあるなりにも、幾度か失敗をしてうまく行くということを、この二日だけでも経験すると、自分が人間的にも成長したんじゃないかというような気になり、なんとなく張り合いが出てきたのだ。
カレンダーも6月にかわり、そろそろ梅雨が始まる。
雨が降る分草木はグングン伸びる。
そう、6月は成長の月なのだ。
そう意識して過ごしてみよう。
一度覚えたことは、二度目は一度目より早く達成出来る。
雨の後の草木のように、私も伸びたいものなのだ。


投稿日:2009年06月01日

2009年06月01日

今日は父しげおっちの誕生日。
しげおっちはもう81歳のおじいちゃんだ。
土曜日に今日の午前着で誕生日プレゼントを送ったので、もう届いている頃かなと思って11時頃に電話をしてみた。
「もしもし」
「あー、あんたか」
「お誕生日おめでとうございます」
「昨日はマコトと孫が来よったわ」
何か送った時にはこのタイミングで「あ、何か荷物が届いとったわ」と言うので、まだ届いていないのだろう。昨日は妹の旦那さんと孫が父を訪ねてくれたおかげで、機嫌がよかった。
「チエはパートに行っとって来られへんかったけど、何かみかん送ってくれよったらしいわ」
しげおっちは妹一家の誰かが記念日に連絡をくれるか、訪ねてくれるかすると非常に機嫌が良く、誰からもアクションがないと「だーれもワシんとこに来ぇーへんのや」とものすごーくゴネる。
今日はよかったとホっとしたら・・・
「ほんで、何の用や!」
何の用かと聞かれたので、もうすぐ私からも送ったものが届くと思うから待っていてねと言ったら、父は今日がよっぽどご機嫌だったようで、
「ありがとさーん」
と、言ったのだった。
その後「用はそれだけやな」
いつものように最後はガチャンと電話を切っていたが・・・。
今日は・・・・記念日。
ワタシモ、トテモ、ビックリシタネー。
生まれて初めて父に「ありがとう」と言われた。
有り得ないチョ〜〜驚きの記念日となった。