月別アーカイブ : 2009年8月

投稿日:2009年08月21日

2009年08月21日

マローネでのライブの後で、「スキャナー」の話になった。
今は譜面もスキャナーでスキャンして、メール添付で送る時代。譜面と音資料というのは、だいたい音源入りのCDーRとコピーされた譜面がA4サイズの封筒に入って送られて来るというのが定番だったのに、今はメール添付で来たりダウンロードサービスに取りに行ってダウンロードしたものを音源なら再生し、譜面はそれをプリントアウトしてそれが資料となるケースも増えた。
だがまだ私は譜面をコピーして、音源はCDーRに焼いて曲順もメモに手書きをしていて、まぁ手間はかかると言えばかかるやり方をしているのだった。
美穂ちゃんが言う。
「すっごく薄くて、使わない時は本棚に仕舞えるから、場所も取らないし便利よ」
「へぇーーっ」
「私が使っているのは1万円もしないのよ」
「へええーーーっ」
なっちゃんと私はスキャナーを持っていないので、「へぇーーーーっ」ばかり言っていたのだ。そしてしばしスキャナーレクチャーを受ける。考えてみたら、詳しくそれについて教えてくれる人が居なかったので、興味も沸かなかったのだが、美穂ちゃんの「スキャナーがあると便利」話を聞いているうちに、それがあるとすごく便利に違いないという気持ちに急になってきたのだった。
「譜面、データで送ってもらっていいですよ」
今までも先方にそう言ってもらっていたよなぁ。
最近ようやくmp3って何かがわかってきて、現代人になった気分になっていたが、またここに来て「スキャナー、ないんですよー」と言っていた自分が原始人に思えて来た。
今日、家を出た時に「スキャナー」は私の頭にはひとかけらもなかったというのに・・・・
帰りは「明日はスキャナーをどこに買いに行けばいいのか」が脳みその90%を占めるようになるとは・・・
思わなかったのであった。


投稿日:2009年08月20日

2009年08月20日

渋谷にラジオの収録に出掛けた。
ここのスタジオのビルにはライブハウスも入っているので、いつもビル近辺ではライブの出演者やお客さんを見掛ける。どちらかと言えばロック系のライブハウスなのだが、今日は角を曲がった時にパンク系の男の子が道端に座っているのがまず目についた。
パンク系のモヒカンなのだが、ややギザギザになったモヒカンに固められていて、@@@@ザウルスといった感じの頭になっている。パンク人口も今はすっかり減ったのでやや恐竜化して稀少な存在となっているが、久しぶりに見たパンク頭は恐竜とソックリだった。
見て見ぬフリをして普通に通り過ぎる。
ビルの前に来たら、今日2人目のパンクくんを発見した。
むむむ。
またもや、頭の辺りに焦点を当てると@@@@ザウルス風。そして二人共ビョウのついた黒い皮ジャンを着ていた。
今日のライブはパンクバンドの日なんだろう。
昔、パンクの人は恐れられていた。特にロン毛のビジュアル系ロックバンドの人達は、パンクの人達にケンカを売られたりカツアゲされたりしていたので、目を見ないようにやり過ごすというマニュアルがあったほどだ。
ビルの入り口でやはり私もチラリと見て、あとは見ないフリで通り過ぎた。
もう怖くなくなったのかな・・・.
どうなんだろう。
今日のライブハウスは恐竜展。
自由研究の宿題に少年達がやって来るかもしれない。


投稿日:2009年08月19日

2009年08月19日

外来日。
今日も病院にはたくさんの患者さんが診察にやってきている。近所の診療所を訪ねても待ち合い室にはいつも患者さんが座って待っている。今まで、外来で病院を訪ねて、人が閑散としていると感じた日は一日もなかったので、病院でお世話になっている人の数は相当だと思う。
待ち合い室では名前を呼ばれて中に入る。
「田中さん。田中@@さん」
と、いう声がすると誰かが立ち上がって診察室へ入って行く。間接的な自己紹介になっているのだ。自分の名前を呼ばれて立ち上がった時に反射的に顔を見る人もいるので、その中を歩いて行く時はちょっぴり恥ずかしい。
今日はなかったが、検査の時には「これでおしっこを採ってもらえます?」と聞こえるような声で言われるのでその時はだいぶ恥ずかしいのだ。
紙コップを持った瞬間、<今からおしっこを採りに行きます>宣言をしたようで、私は紙コップを手にした時からやけに被害妄想気味になり、見えない敵を作り上げては<そうですよ。私は今からおしっこを採りに行くんですけれど。それがなにか?>ぐらいのオーラをビシバシと出しているのであった。
ほぼ一ヶ月に一度の外来。
いつも同じ科に行くのに、「あ、前回もここで会った」と顔を覚える患者さんがまだ一人も居ないことが不思議だ。
健康体ではなくても、それなりにやって行ける幸せは大きい。
来月の予約の紙を受け取って病院を出る時、今日も自由をもらった気がした。
なんでも出来る。
どこにでも行ける。
病院を出た人達はみんな鳥になって飛んで行くのだった。


投稿日:2009年08月18日

2009年08月18日

浅草kurawoodでのライブ。
浅草は私にとっては気分転換のプチお出掛けを楽しむ場所なのだ。隅田川を船で遊覧したり、浅草寺エリアを散策したり・・・。いつもライブの日は緊張が体にまとわりついていて、この緊張をもう少し中和出来たらいいのになと思っていたので、今日はそれが少し叶ういい機会になるかもしれない。
リハーサルが終わると、残暑の頃の浅草散策に出掛けたのだった。
お盆を過ぎると、少しずつ暑さにも真夏を過ぎたなぁと思わせる一瞬が感じられる。それはフっと吹く風の感じだったり、夕日の感じだったり、はたまた耳に聞こえて来る蝉達の声だったり、あくまでも最初は「感じ」で、だが一瞬が二瞬になり、やがて日に日に増えて来て実感を十分出来るようになったら、そこは次の季節の中なのだ。
今年はもうちょっと夏らしいことをしたかったけれど、思ったより機会を逃してしまった。大人になったら、しっかり時間を確保しないと日常のやらなければいけないことでどんどん毎日は過ぎて行ってしまう。子供やあさがおがグングンと成長するのは、夏を光をしっかり浴びているからで、大人もここに目を向けなくちゃなぁと思う。
今日も蝉はジンジンと鳴いてはいるものの、8月中旬の感じがしてならない。
mp3レコーダーを持って来たので、今日の浅草の風景を録音したいなと録音をしながら、散策をしたのだ。
平日だが、人は多い。外国人観光客の姿の結構見る。
浅草は好きな場所だ。
なんとなくここに来るといつも気分がほぐれ、今日もいつものライブの日独特の緊張感をほぐしてもらった気がする。それにいつもなら食欲がなくなるのに、今日はライブハウスに戻る前に「うなぎ」を食べたのだ。
今日のライブも、今年の夏の思い出として誰かの記憶に残るかもしれない一日。
なんか、楽しい一日だったなぁ。
その記憶に自分も居られたらいいなと思った。
浅草の町を歩いたら、私にも夏の思い出が出来た。
それを持って今日はライブに臨みたいなと思ったのだった。


投稿日:2009年08月17日

2009年08月17日

夕方、ダンボを自転車に乗せて、「オリンピック」に行った。
ここは、食材の他に園芸品や日曜品も充実していて、ペットショップもあるので、用がなくてもよく立ち寄ってワンちゃんグッズを見ている所なのだ。
いつも一人で行っていたが、店内では自分の家のワンちゃんと一緒に来ているお客さんをよく見ていたので、私も「いつかダンボと一緒に来たい」という小さな夢を持っていたのだ。
最近のダンボは自転車が好きになった。
自転車に乗ってお散歩をすると、オヤツがもらえるので好きになっただけなのだが、それでも一緒に高円寺まで行ったり緑道を少し遠くまで行ったりと行動範囲も随分増えたのだ。
そして今日はダンボのショッピングセンターデビュー。
ダンボを連れてペットショップコーナーに行ったのだった。
しかし、さすがは内弁慶のダンボ。建物内に入ると尻尾をキューっとお尻の下に入れて早速屁っぴり腰モードになってしまった。そして、子犬がたくさん見れるケージの前に行ったら、小さい子供のワンコちゃん達に一斉に吠えられたのだった。
ここにはよく飼い主さんがワンちゃんを連れて来ているが、中の子犬達に吠えられるのは見たことがなく、一斉にダンボに吠えているのを見て逆に驚いたぐらいだ。
そばで子犬ちゃん達を見ていたお父さんと女の子が、ダンボに気付いて「吠えられてワンちゃんが怖がってる」と会話をしていて、子犬ちゃんの一まわりも二まわりも大きなダンボがブルブル震えて遠くに逃げる姿は、よそのお子さんにも見せていいものかと気を使ったぐらいだったのだ。
その後馬車馬ぐらいの馬力でダンボは「帰ろう」と引っ張って・・・・。
デビューは失敗に終わった。
”2009年、ダンボちゃんすごろく”。
頑張って駒を進めたが、「ショッピングセンターデビューをする」のマスで挑戦したサイコロ振りで失敗。またダンボちゃんは自転車が嫌いになって、振り出しに戻ったのであった。


投稿日:2009年08月16日

2009年08月16日

「塩キャラメル」「塩チョコ」「塩まんじゅう」「塩アイス」・・・・etc。塩を強調したあまいものが店頭でも随分多く目にするようになったが、どうもこれらに私は手が出ないのだ。
スイカに塩をかけて食べるのが好きだった人には抵抗がないだろう。があれも、私の舌には「味の素」のような、”なんだかビミョー”な後味がしたものだ。
他には、ちょっとアプローチが違うがチョコレートをコーティングしたポテトチップも謎な食感という感想だった。
ちょこっと塩を足すと、甘味が増してコクが出るという感覚が私にはないみたいなのだ。
「甘くてしょっぱくて・・・・、うーん。これはどういうカテゴリーに入るんだろう」ということを考えながら飲み込んで、そこで感想が終わる。
残った後味は「・・・・?」
その連続でしかなく、塩スイーツは”グミと同類のなんとも形容しがたい食べ物ジャンル”という認識なのだった。
「美味しい!」「甘い!」「しょっぱい!」「まずい!」と、味に関してはあまり脳みそが働かない状態でモグモグしたいのだ。
多分「塩スイーツ」を食べている時、私の顔は困った顔をしている。
私にとっては、ややストレススイーツな塩スイーツなのであった。


投稿日:2009年08月15日

2009年08月15日

うちの割と近くに、スポーツサイクル専門店があることを知ったので行ってみた。
自転車に乗るまでは、自転車のことをあまり見ていなかった。だが、周りのミュージシャンにも自転車好きな人が居て、それぞれマイ自転車をバージョンアップしている。私の自転車は、スポーツ車でなくミニサイクルなので関係ないのだが・・・・、それでもちょびっと私も影響を受けはじめている。先日は自転車に詳しいドラムの波多江くんとパーカッションの山田さんが普通は目にもとめないような、タイヤの横にある小さなパーツの話をしていた。私にはただのネジにしか見えないような金属にも、なんかいろいろあるらしい。奥が深い世界のようなのだ。
ビルは地下2階、上は4階か5階まであって、スポーツサイクルに乗っている人がぞくぞくとやって来ている。ここは私がユザワヤに行くと燃えるのと同じように、ここに来ると燃える自転車野郎達のウキウキするビルなんだろう。
一番、私にも行きやすいパーツの階に行ったら、サドルにグリップにチェーン、バーやペダル、ライトにも種類があり小さなネジまで売っていたので、私も知らず知らずのうちに「このペダル、素敵だわ」「このサドルにかえたら、どんな感じになるのかしら」と家の自転車で想像をし、私みたいなわけのわからない人間でも着せかえ感覚でワクワクしてきたのだから、こりゃ好きな人にはたまらないなと思ったのだ。
ミニサイクルもパーツを全部取りかえていけば、スポーツタイプにかなり近付いたりするのかしらん。
いかんいかん。
こうして謎なお金をまた使ってしまうぞよ。
でも。
もうサドルを買っておった。
また来ようっと。
なんか・・・・、
サドルをかえたらかっこよくなった気がする。
「大満足!」
しかしサドルが新しくなると、今度はグリップをかえたくなってきた。よく一度整形をしたら、ここも、あそこもと次々に箇所を増やしていくということを聞くが、まさにその公式にハマっているではないか。
うーー。
早くもグリップを新しいのにしたくてウズウズしてきたのだ。
このビルも私にとってユザワヤと同じ魔力を持つビルなのかもしれない。


投稿日:2009年08月14日

2009年08月14日

遠くまで行かなくても、すぐ近くにも夏はたくさんある。自転車に乗って、近くの緑道を走れば緑の木々がそれだけで夏らしいのだ。
好きなのは、しばらく行った所にある和田堀公園という所で、この一帯にはグランドがあったり、噴水のある池やバーベキューをする場所もあって、テントを張っている人まで居るぐらいのエリアなのだ。
中でも好きな一角がある。
釣りぼりや売店のある辺りだ。
都内にも釣りぼりが何軒かある。どこもお洒落な建物ではない、昔からあるそのままの施設で、ここの釣りぼりもプールみたいな水槽の周りに人が座って釣り糸をたれているような場所だ。売店が併設してあってラムネやかき氷が売っているのだが、そこは私が子供の頃によく預けられた愛知の田舎の「おばあちゃんの家」の辺りと同じ、タイムスリップしたかのような感覚になる場所なのだ。
そこの前を通ると懐かしい気分になってスピードを緩めている。
中に入ってみようか。
いや、犬が一緒だとダメかな。
そこだけ、時間がうんと昔で止まっているような・・・。
そこがいい。
日がな一日、釣り糸をたれて。
おじいちゃんは一匹も釣れなかったっけ。
「可哀想だから、お魚の話には触れないでおこう」と、幼稚園になるかならないかぐらいの年だったのに、気をつかった覚えがある。
あの田舎のおばあちゃんちはもうない。
あぁ、でもここに見つけたよ。
自転車で緑道を来ると、ここをわざわざ通る道を選んで居る。
おばあちゃんちを見つけた。
古びたちょっと埃っぽい木造の。
こんなに近くにあったのだ。


投稿日:2009年08月13日

2009年08月13日

最近、すこ〜しずつなのだが、蝉の死骸を見るようになった。
蝉の死骸は生きているのと見た目が変わらない。なので蝉の姿からの判断が難しいのだ。道の真ん中に動かずにずっと居る。とか、そういう状態でいるうちに車に轢かれて、それでようやく状況がハッキリわかるといった具合いなのだ。
家の前に数日前から居るあの蝉は、もう死んだ蝉なのだろう。
が、綺麗なままなのだ。
「もしもし」
「もしもし、生きていらっしゃいますか」
数日前から、玄関を出ると心の中でこう話し掛けていたが、数日ここで生きていたらジっとしているわけはないので、もう死んでしまった蝉なんだろう。
ずっと放っておくわけにも行かないので、片付けようとは思うのだが・・・・
触れない。
昔は平気だったのに、今は3メートルは離れて居ないと恐怖で心が乱れる。
かつてはミーンミーンと鳴いていた。
それがやがて「ミミッ」「ゲゲッ」と鳴くようになる。
ごめんね。
もう今はアナタ達が怖いんです。
死んだと思ったら、急に復活して飛んで来る。
蝉が顔に飛んで来てとっても怖かったと言っている知人が実際に居る。
小さいゾンビ。
ごめんね。
コワイんです。
「え!!死んだんじゃなかったの!?」
と、驚く所が共通点。
木でなく、道に止まっていたら要注意。
蝉は夏のゾンビなのである。


投稿日:2009年08月12日

2009年08月12日

夕方、バイクで郵便物を出しに外に出たら、あまりに夏らしい天気であることに、このままスーパーで買い物をしてすぐに家に帰るのがもったいなくなった。
時計を見ると、時刻は4時。
<8時までに帰って来られて、夏らしい思い出を作るには・・・・>
「そうだわ!」
と、急遽思いついて高尾山に行くことにしたのだった。
割と近くの「明大前」駅から電車に乗れば一本で行ける身近な山。周りの人はみんな行ったりしているので、私も前から一度行ってみたかったのだ。
携帯と財布が入った買い物用エコバッグと普通のサンダルという、山に行くとは思えない格好だが、取り合えず駅まで行くことは出来るので行ってから考えよう。私はこういう無計画なプチお出掛けが大好きなのだ。
トコトコトコトコ。
電車に揺られて終点の高尾山口に着いた。
この数分で急に車窓の景色は変わって山の風景になり、駅を出るとそこはもう旅気分漂うムード。高尾山ハイキングマップの看板が駅前にデーンとあった。
人は右の方にどんどん流れて行くので、取り合えず自分も着いて行く。
着いて行くと、ケーブルカー乗り場があった。
みんなと一緒にケーブルカーに乗って上に着くと、今度はここがえらく人で賑わっている。どうもバーベキュー会場の満席待ちの人達のようで、係の人が整理券を配ったり入場の案内をやっていて、山の上とは思えないどこかの球場に来たような雰囲気になっていたのだ。
私はバーベキューは今日はあきらめて、そのまま山頂への道を歩くことにした。
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山にサンダルとエコバッグで来るなんて・・・・と引け目を感じていたが、ここはちょっと変わっている。山道なのに、ヒールのサンダルにビラビラの服を着た女の子は割と居る。浴衣に下駄で歩いている女の子も居るし、かと思えばビジネススーツにビジネスバッグを持ち、革靴を履いている男性まで歩いている。電車一本で都会から来れるせいか、「なんか、来ちゃった!」風の人が多いのに驚いたのだ。
結局、真っ暗になってきて怖くなった所で山歩きは終了。山頂に根性で行くということもなく引き返してそれで帰途についたのだが、山の上は涼しく秋を思わせる風が吹いていてとても気持ちがよかったのだ。
明大前駅に戻ったのが8時過ぎ。そして帰りに何も無かったかのようにスーパーで夕食の買い物をいつものようにした。
今日は郵便局に行った帰りに高尾山に寄り道をして、スーパーで買い物をして帰った。という形となったのであった。