月別アーカイブ : 2009年11月

投稿日:2009年11月10日

2009年11月10日

家からバイクで10分ぐらいの所に大田黒公園という公園がある。ここはかつて音楽評論家の大田黒元雄さんのお屋敷があったのだそうで、中央線の荻窪駅の近くにありながらひっそりと静かな日本庭園の穴場の公園だ。
以前に一度行ったことがあって、その時は京都のお寺や神社に来たような感覚になったのだ。銀杏並木があって園内に入る。中には池があって木々に囲まれた日本庭園が広がる。敷地はゆったりとしていて、これが個人のお宅だったんだと思うとちょっと私には想像のつかない暮らしで、少しの間いろいろ思いをめぐらせてそこに居たが、なんだかとてもいい気が流れている場所だった。
記念館には古いスタインウエイが展示されていて、とても素敵だったのだ。
ここは紅葉が綺麗な場所なので、ちょくちょく雑誌にも取り上げられている。なので、紅葉目当てで訪ねる人も多く、今年の見頃は来月の上旬から中旬にかけてとあった。
ライトアップされるのはいつからいつまでだったかな。紅葉が綺麗な頃に、また訪ねたいな。
バイクで日が暮れた家の近くの角を曲がると、どこかの家から焼き魚の匂いがした。
今夜のおかずは何にしよう。
晩秋の風が頭の上をスーっと通って行った。


投稿日:2009年11月09日

2009年11月09日

千歳あめを店先で見つけた。私はペコちゃんのミルキー千歳あめが馴染みで、普段食べているミルキーより固くて表面が少し粉っぽいところがお気に入りだったのだ。途中まで食べるともうおなかがいっぱいになってしまい、「残り、どうしよう・・・」と考えながら食べていたっけ。
私の記憶は3歳ぐらいからあるのだが、七五三の記憶が脳裏にない。お参りに連れて行ってもらったはずなのだが・・・3回共覚えていないのだ。着物を着せてもらって妹と中山寺で写真を撮ったあれかなぁ?ふぅ~~む。
子供は七五三のお祝いが何なのかわかっていない。多分「今日は七五三だから」程度の説明しか受けずに、連れて行かれたんじゃないだろうか。遊園地や動物園でもない場所に理由もよくわからないまま連れて行かれて、それが自分の健康を願っての行事だっただなんてそこまで頭は回らない。だから「なんか出かけたけれど、なんで出かけたのかわからない」お出かけの日でしかなく、記憶にも残らなかったんじゃないかなと思う。
健やかな成長の感謝をし、区切りをつけてそれを祝うのが七五三。千歳あめは子供に食べさせるだけでなく、親戚やご近所さんに贈って福を分けるものなのだそうで、浅草で売られたのが始まりのようだ。
幸福は人に分けても減るものでなく。
幸福が減る時、その原因は独り占めすることにあるのだそうだ。
七五三のお祝いと千歳あめ。
可愛い着物を着せてもらって、はいチーズ。
元気でスクスク大きくなあれ。


投稿日:2009年11月08日

2009年11月08日

日曜日の午後の番組、『新婚さんいらっしゃい』。そう言えば子供の頃から見ていたなぁと思っていたが、1971年の1月から放送されているチョ〜ご長寿番組なのだ。
日曜日のその時間、何となく見始めてそのまま最後まで見るというパターンが多く、今までに数々の新婚さん達の愚痴やノロケを私も三枝さんと一緒に見て聞いたが、「こんなに家の中のこと、しゃべっちゃっていいのかしら」とあきれたり心配になったりしたものだ。
新婚だから笑える話でも、長年となれば笑えない話も多い。新婚だから許されるんだろうな・・というエピソードも沢山あった。ある回では「お皿を洗うのが、面倒くさくって」という奥さんが話していた。料理を作る度に食器を出して、食べ終わったら洗って片付けるということが無駄に思えるということだったのだが・・・・。
三枝さん「ほんで、アルミホイルでっか?」
「はい、洗わなくてすむでしょう?!(笑)」
そこの家では食器を使わずにアルミホイルをお皿にして使って、使い捨てで食事をしているということだった。
<えぇえええ〜〜〜〜>
いくらズボラな私でもそれはないだろうなぁ・・・と思ったのだ。
旦那さんはアルミホイルではなく食器で食べたいと言っていた。その通りだ、というかそんな話をテレビに出てする前にまず二人で話し合いなさいよ!と旦那さんに対してもちょっとあきれた。
番組に出た新婚さん達も、もうベテラン夫婦。番組が40年近くになるのだから、最初の方に出たご夫婦は孫におじいちゃん、おばあちゃんと呼ばれていたりもするのだろう。
日曜日はご長寿番組が多い曜日。
少し時間がゆっくり流れてほっとするのは、「お休み」なだけでなく、変わらないものが身近にあってくれることも大きな理由なんじゃないかなと思うのである。


投稿日:2009年11月07日

2009年11月07日

びゅわーん、びゅわーん、は、し、る〜。   
あおいひかりの超特急〜。
今、一番速い乗り物は何かと尋ねられたら、私は自転車野郎の乗る自転車達だと皮肉を込めて答えたい。
街を走っていて、スポーツサイクルに乗っている人達が増えた。しかし見た目は颯爽としていてかっこいいのだが、その運転は無謀でマナーがなっていないと言わせていただく。どうしてこうも自分本位な走り方をするのかしらとあきれることが多いのだ。
まず信号は守らない。時には追い越し車線にまで出て車を追い越してさえ行く。速くて便利なのは、そりゃそんなに自分勝手に運転して行くからなんだろう!と言いたくなるが、肝心の彼らはイヤホンをしていて音楽か何かを聴いている。だいたい赤信号で止まる時というのは出て行ったら轢かれるような大きな交差点で、それ以外の交差点であれば止まらずにスイ〜っと行ってしまう。目の前で横断歩道を渡っている人なんかただの障害物みたいにしか思っていないのだ。少しは「自転車」と「自分」のことしか考えないのではなく、マナーを守ることも考えて欲しい。
今、道路で一番困った存在なのはこうした自己チュー自転車野郎達。
「無謀自転車取り締まり週間」も作って欲しい。自転車はちっとも交通弱者じゃないと言いたくなる近頃の道路事情なのである。


投稿日:2009年11月06日

2009年11月06日

近所で新しい家を建てている所が数カ所ある。中でも大規模なのが川沿いの広い敷地で工事をやっているマンションだ。ここは前は古い建物の会社があったところだが、どれぐらいか前に取り壊し作業が行われてそれからしばらくしたらマンションの完成後の写真が道路側に見えるようになっていた。会社が建っていた頃は、そんなに広い敷地には感じなかったが、更地になると随分広い面積があった。
少し離れた所に2年程前に建った低層の豪華なマンションは、相変わらずチラシが入って来る。何軒かはまだ空きのままのようで、素敵な建物だからすぐに埋まるかなと思っていたが、なかなか買い手が見つからない様子。不況だからマンションも売れないんだなぁと思っていたら、こちらのまだ建っても居ないマンションは億ションの部屋もあるというのに完売間近みたいで、買える人は億ションだって買えるのだ。
すごく気になっていることがある。それはこの建設中のマンションの横に流れている善福寺川のほとりに、日中いつ前を通っても同じ初老の男性がここのマンションのモデルルームの案内の看板の横に立っていることなのだ。
スーツを着て、いつも「立って」居る。
お仕事だから”立って”というのが会社としては基本なのかもしれないが、いつ前を通ってもおじぞうさんのようにじっとそこにいる姿を見ると、別にパイプ椅子を持ってきて看板の横に座っていてもいいんじゃないかなぁと男性のことが気になるのだ。
ここはジョギングをしたり散歩をしたりと、人が行き来する場所。対比で余計に目立つのだ。
完売したら男性はもうここに立たなくていいのかなぁ。
川沿いの木々も赤や黄色に葉っぱを変えて行く。
ここに住んで3年半、そんな間でも少しずつ景色が変わって行くのを目にしてきた。自然だけが”変わって”も同じように繰り返し、人間の作るものは”変わった”ら後戻りをしない。
来年の春になればまた桜が咲き誇り、夏になれば真緑のトンネルを作り、一年後にはまた赤や黄色の葉っぱに色を変えるこの景色を、あらためて美しいなと感じたのであった。


投稿日:2009年11月05日

2009年11月05日

新しい携帯を買った。便利で愛用していたポケットボードがmovaの端末でしか利用出来ないので機種変更をせずに頑張ってきたのだが、最近は繋がらない場所が多くなって困っていたのだ。
「GPS機能」も「着メロダウンロード」も「ワンセグ」も私には関係のない単語だった。デコメのこともよく知らない。誰かから届くメールに「デコメールあり」というメッセージとアドレスが表示されていて、そこをクリックすると絵が動く状態になるのを受け取ってはいたが、こちらからデコメを送る機能はついていなかったのだ。
購入したのはSH04という型。ポケットボード式のキーボードがついているのが気に入った。そして当たり前のことなのだが、新機種にかえたことで、一気に「デコメ」も「ダウンロード」も「GPS」も、それから「テレビ」も見られる携帯になったのだった。
テレビ電話まで出来ると説明書に書いてある。
メール着信音を、今一番お気に入りの「ブラックマヨネーズ」の小杉さんの着ボイスにしてみた。
「メール、届いたで。ヒーハー!!」
前々から着ボイス機能にあこがれていたので、これは感動的だった。
自分のパソコンから携帯にメールしてみる。
「メール、届いたで。ヒーハー!!」
今までは水滴が落ちる時の「ぽちゃん、ぽちゃん」という静かな音だったので、夜シーンと静まりかえった時間に「メール、届いたで!」と男性の声が突然するのにはビックリして、着ボイスで心臓がバクバクするという経験も初めてのことだった。
しかし新機種にかえると、文字を覚えたばかりの子供のように、メールも文章一つ打つにもなんでこんなに時間がかかるんだろう。は〜〜っ、つかれた。
便利メカに追いつくまでの間、人間はとってもつたない自分と向き合う時間となるのであった。


投稿日:2009年11月04日

2009年11月04日

今までに何度となく枯らしてきたのが、部屋の中に置く観葉植物だ。置き場所や水やりも結構気を使って来たつもりだったのだが、数ヶ月すると少しずつ元気がなくなってきて、それでそのうちにいよいよ元気がなくなってしまって最後に枯れてしまうのだった。
最初は今度こそ!と思ってまたチャレンジしていたが、「また枯れてしまった」というガッカリ気分を味わうごとに無邪気に観葉植物を買えなくなって行ったのだった。花の苗は割と気軽に買うのだが、観葉植物に関してはヤケに慎重になっていた。
友人の家にはでっかい何の木なのかわからない植物が部屋にあって、結婚して東京に引っ越した年だったかに買ったら今ではこんなに大きくなったと言っていた。じゃ、もう10年以上になるはず。花木に興味のない人にはピンと来ないかもしれないが、植物が長持ちをした時というのは妙に自分が何かを続けたかのような達成感というか、自信がわいて来るものなのだ。
私はその逆パターンで観葉植物を枯らし続けて来たのだが・・・。
ようやく現在の所1年枯れずにいる、私にとって初のご長寿観葉植物が出来た。それはコンシンネという種類で、ミニ観葉植物コーナーでも見かけるが、2メートルぐらいの背の高さのもよく見るタイプのものだ。最初に数ヶ月目にやはり葉っぱが枯れてきて、いつものように「あぁ、このまま枯れてしまうのか・・」と寂しい思いで見ていたのだが、今回はなかなか枯れない。頑張っているなぁと眺めているうちに、下葉が枯れても、どうも同時に上の方からまた若い葉っぱが伸びてきているということがわかってきたのだった。で、脱皮するようにほんのちょびっとずつだが、この1年で背も伸びた。
kanyoushokubutu.jpg
多分この1年で1センチ成長をした。
その間私は何千回も気になって見ていたので、相当なプレッシャーの中でコンシンネくんは成長を遂げたのだと思う。
この調子だと2メートルになるまでには私は死んでいる。
でもいいや。大きくなあれ。
植物がご長寿だと、それだけで何か自分が物事を長く続けたかのような喜びがある。
花木は思わぬ喜びを与えてくれる存在なのである。


投稿日:2009年11月03日

2009年11月03日

家庭で3D映像を楽しむ時代が近付いてきた。早ければ来年には3D対応のフルハイビジョンテレビが発売されるらしく、薄型化が限界に来た薄型テレビの次なる付加価値が3Dということみたいなのだ。
ふぅうう〜〜む。
3Dが当たり前になっちゃうの?
3Dになるとみんな喜ぶの?
ほんとうに?
ふぅううう〜〜〜む。
3D反対!
私は3Dタイプの映像に酔ってしまう方なのだ。遊園地の3Dアトラクションは軒並み酔って最後まで目を開けていられなかった。画面の中に極端な立体感があるというのがどうも私はダメみたいなのだ。前に大きな劇場で映画を見た時、その日は一番前の席しか空いていなかったのでそこに座ったのだが、犯人が投げた毒玉がこっちに飛んできて、「わあぁーっ!」と叫んで一人体をよじらせていた。一人で行ったので突っ込んでくれる人も居ず、ものすごく恥ずかしかったのだ。
世の中には3D映像に酔ってしまうという人だって居るはず。なのだが・・・・・。3D映像が苦手という人に、そう言えばまだ会ったことがない。
今のうちに声を大にして「3Dなんぞ、必要なし!」と言わなければ。そうでなければ全員が3D映像を待ち望んでいると思われてしまう。だいたい酔って気分が悪くなること自体既に負の要素を抱えているというのに、それだけじゃない。部屋の中で「わぁっ!」と叫んだ拍子に食べていたお茶漬けのどんぶりを倒して、熱湯でやけどを負うなどの危険だってあるのだ。
3D反対!
現状、番組のテロップの早さにもサッカー選手の動きにも、もう動体視力がついて行けていないので、そうなるとますます臨場感はいらないから老後のことを踏まえて「スローモーション」「コマ送り」機能の方にもっと力を入れて欲しい私なのである。


投稿日:2009年11月02日

2009年11月02日

数日前、引き出しからタオルを出して広げたらカナブンがついているのに気がついた。
先日洗濯をして片付けたタオルだ。
カナブンは動かずにタオルにひっついたままだったので、生きているのか死んでいるのかがわからないがとりあえず、窓を開けてはらってカナブンを外に出したのだった。
あれから数日経ったがカナブンは敷地のバイクのそばでそのまま居る。
だから私が見つけた時にはもう死んでいたのだろう。
かわいそうなことをした。
タオルにひっついていたらそのまま取り入れられて引き出しの中に仕舞われてしまい、それでこのカナブンの一生は引き出しに入ったまま終わったのだ。
まるで生きているかのようにタオルにひっついていた。
どこか出口はないかと探したりしなかったのだろうか。
どうしてタオルから離れず、取り込まれた状態のまま何のアクションもしなかったのか。少なくともタオルを入れている引き出しは少し空間に余裕があったので、身動きが出来ない状況ではなかったはずなのだが・・・・。
さよなら、カナブン。
ごめんね。
いつでも飛んでいける場所に、だが死骸となったのでもう遠くまで飛んで行くことは出来ない。
あとは踏んでつぶさないことがせめてものお詫びと、庭のほうきでちりとりに掃いた。
キミは今年最後に見るカナブンだったかもしれないね。
ほうきを掃けば、カサっと枯れ葉と同じ音がした。


投稿日:2009年11月01日

2009年11月01日

11月1日。少し前に動物の保険会社から届いたメールには「11月1日はワンワンワン!犬の日です」とあったが、今日はネコの日でもある。日本で一番有名なネコと言えばキティちゃん。キティちゃんのお誕生日が今日11月1日なのだ。
正直言って、こんなにキティちゃんが長年に渡って人気者であり続けるとは思っていなかった。私が子供の頃に好きだったziggyちゃんはとっくの昔に消え、キティちゃんと並ぶ人気だったパティ&ジミーももう見かけなくなった。
しかし、なんで・・・。
あの一筆書きのような、下手な絵に見えるキティちゃんが、こんなに長く愛されるだなんて。絵が下手な私は、あまりにシンプルすぎるキティちゃんの造作が物足りなかった。上手い人が下手に描いて作ったといういやらしさみたいなものを子供ながらに感じていて、なかなか受け入れることが出来ずにいたのだ。
一時はどうしてキティちゃんがこんなに人気なのかについて疑問に思っていたが、そういう時期も過ぎて今では私もご当地限定キティちゃんのボールペンを旅先で見つけると買っていたりする。普段使いのお気に入りボールペンはキティちゃんのボールペンなのだから、私ん家にはキティちゃんが何匹もいる状況となったのだ。
最小限の筆の運びで女の子のネコちゃんを表現している素晴らしいイラスト、長い時間かかってようやくそのことに気がついた。
かつてはしょうのうの匂いがしたおばあちゃんの部屋も変化する。
キティちゃんグッズが部屋にあり、お孫さんがおばあちゃんの部屋にあるキティちゃんをおねだりする時期もそんなに遠くない話のことなのである。