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投稿日:2010年04月20日

2010年04月20日

ダンボは自分が構ってもらえないと、時々イジける行動に出る。
私のそばの見える位置で、布団だったり枕だったりをホリホリするのだ。「ここ掘れワンワン」状態で無心になってホリホリを始める。その時、大抵は私はパソコンだか何かに夢中になっていて、そういえばその少し前にダンボに「遊んでよ!」とおねだりをされていたりしていたケースだ。つい、何かに夢中になっている時は「後でね」と言っていて、そのまますっかり時間が経ってしまったりする。
ふと、「あ、ダンボがさっき私にアピールしていたな」と思い出した時は、もうダンボは布団に入って寝ていたりする。
<忘れちゃってごめんね>
待って待って待ち続けてもう眠くなっちゃったダンボのことをようやく思うと、急に可哀想になる。
ホリホリホリホリ。
「ダンボ、どうしたの?」
と、声をかけても聞こえない様子でダンボはホリホリを続ける。
ダンボを撫でてあげると、ダンボはホリホリをやめておとなしくなる。
で、手を離すとまたホリホリを始める。
ダンボに聞いたわけではないので、ホリホリの本当の理由はわからないが、やはり構ってもらえない時のイジケアピールではないかと思うのだ。
<遊んでくれないんだもん>
<ずっと待ってたのに>
<ちっとも思い出してくれないんだもん>
ダンボ、ごめんよ。
私の部屋のグッズはかなり、ホリホリの痕が残っている。大好きな刺繍グッズやクッションカバーなどのリネンものはこのホリホリでグチャグチャになったのだ。
ホリホリを始めたら、一旦全部をやめてダンボに愛情を注ごう。
それが結果傷が浅く済む。
私も今やすっかり「彼女」ではなく「彼」になったのだなぁと思うのであった。


投稿日:2010年04月19日

2010年04月19日

いつ頃だったかに気づいて以降ずっと、斜め前の家の二階の窓のカーテンが一部外に出たままなのだ。
窓は閉められているのだが、カーテンが少し外にはみ出ていて、私の家の中からそれがよくわかるので10センチ以上は外に出ているのではないだろうかと思う。
気になる。
お家の人は気づいているんだろうか。
ここはおじさんと息子さんの二人暮らしなので、部屋が余っているのかもしれない。窓の開け閉めをしていない部屋なので、そのままになっているのだと思うのだが、雨の日は当然はみ出たカーテンは雨ざらしになっているのだった。
だいたい私は普段西側の部屋の雨戸を閉める時に、「日が長くなったわ」「雲が少し出てきたわ」「明日も晴れるかしら」と、無意識に空の様子を感じているのだが、その時に自分の視線の先に丁度このカーテンが来るみたいなのだ。それで雨が降った時に、「あ〜、また雨に濡れてる」と確認をして、カーテンを不憫に思いながら雨戸を閉めるというのが雨の日のパターンとなったのだった。
カーテンはまた晴れるとそのうちに乾き、そして雨に打たれてまた濡れる。カーテンの厚みの分、この部屋の窓はピッチリ閉まってはいないと思うので、もしかしたら部屋ん中も濡れたり乾いたりしているかもしれない。
あ〜あ。
知〜らない!
だが・・・。
自分も他人ごとでなく同じようなことがあった。
一年程前だっただろうか、小さめのラグを外に干していたのだがそのまま忘れてしまい、雨にあってしまった。今家ん中に入れたらボトボトになっちゃうぞ、と思い取り込まなかったことから、結局数ヶ月放置して最後は泥んこで重くなった汚いラグに変わり果ててしまった。
ここの家の人も、もしかしたら同じかもしれない。
一番初めは「しまった!」と思ったのだ。
だがそれから現実逃避とでも言おうか、見ないフリでやり過ごしてしまい・・・・。カーテンはもう取り込まれることはないであろう。ずっと窓に挟んだまま雨風に打たれるのだ。
で。
ここのお家の人は見なくなったが、外にあるものだからかわりに私が見ることになった。
妙なバトンを受け取ったものだ。
知〜らない!と言った割に、私は今斜め前のお家のカーテンの守り人となっているのである。


投稿日:2010年04月18日

2010年04月18日

プールに通うようになってから3年か4年になろうとしている。
つい冬場はサボって数ヶ月休んでしまうのだが、それでも顔を覚えてもらったようで、スタッフの人の何人かとは挨拶をかわすようになった。
プールに通っている人の顔も覚えた人が何人か居る。会釈をすることはないが、赤帽に赤い海パンのおじさんは相変わらず、休憩が終わった時の笛が鳴ると嬉しそうにドボ〜ンとプールに入っているし、真ん中のレーンが好きで黙々と泳ぐ男性もいて、腕のフォームだけで「あ、あの人だな」というのがわかる時も今はある。
私がまた最近通うようになったのは、久しぶりに体重計に乗ったらビックリするぐらい体重が増えていたからなのだが、冬場ウォーキングをサボるとその間に運動不足になるというのが顕著にあらわれるのだ。「すごく痩せたわ」という数字には行かないものの、私の場合水中ウォーキングを続ければ体重は元に戻せる。今回もプールに通い出したら小型犬一匹分が私の中から居なくなって、だいぶ体が軽くなったのだ。
そして最近、プールで見る常連さんに変化が起きた。
私は毎年、リバウンドしてはまた少し体重が元に戻るというパターンを踏んでいるのだが、あきらかに常連さん達の数人が痩せた。この数人の人は、私がここに来始めた頃から顔を見ていた人達。やや太めの体型で、3ヶ月経っても1年経っても、一向に痩せる気配もなく、それを見ながら「プールって効果がないのかなぁ」と思ったこともあったのだが、去年ぐらいに久しぶりに姿を見かけたら、やや痩せていたような気がしたのだった。
<気のせいかなぁ>
<なんか、ちょっと体型がスッキリしたような・・・>
しかし、今年になって皆さん本当にすっかり体型が変わられた。
はっきり言ってブヨブヨの体型の人も数人居たのだが・・・、今初めて会う人なら「太った人」には見えないだろう。
「あのぅ、痩せましたよね〜」
思わず声をかけたくなるのだが・・・・。
ウサギとカメの童話を思い出す。私は比較的成果が早く出る方なのだが、その後サボるので結局、年間通して似たような体重を維持しているような感じだ。方や、カメさんは本当に地道にサボらず・・・痩せた。
カメさんは痩せた。
素晴らしい。
カメさんはブタさんだったが痩せて中肉男性に生まれ変わったのであった。


投稿日:2010年04月17日

2010年04月17日

朝、雨戸を開けたら雪が積もっていた。
寒い寒いと思ってはいたが、雪が積もるだなんて思いもしなかったのだ。
10数年前に4月に京都で雪が降る中、野外のイベントでライブをしたことがあったが、私の記憶ではそれ以来の4月の雪だ。
一週間前の土曜日は厚手のセーターを片付けていたというのに・・・。今年の春は、三寒四温どころか四寒一温ぐらいで、寒さゆえに今年の桜は長持ちしたが人間の方がこの温度差に持たなくなりそうなのだ。
三月もこんな風に「いつ、三月らしくなってくれるのかしら」と心待ちにしていたが、本当にいつ、暖かくなってくれるのでしょうか。
時差ボケはないが、温度ボケがある。
せっかく咲いた庭の春の花達がうらめしそうに空を見上げていた。
<私達、今咲いていいんですよねー>
そうでございます。
咲いて下さって間違いございません。
明日は何度?
晴れなのか雨なのかより、”何度”なのかが知りたい今日この頃。
日本に居ながらにして、南半球の今のオーストラリアぐらいの季節を味わっているんだろうかと思う今年の春なのだ。


投稿日:2010年04月16日

2010年04月16日

タクシーに乗ったら、この辺りを長く走っている運転手さんだったみたいで、この辺の抜け道の話になった。この辺りの抜け道なら私もバイクで探検しているので、全く知らないわけではない。だがさすがは運転手さん、思わぬ抜け道ルートを教えてくれたのでやっぱりカーナビより熟練の運転手さんだなぁと思いながら話を聞いていたのだった。
会話をしていると、この運転手さんはプールに行く途中にあるタクシー会社の運転手さんらしい。そう言えば、深夜になると閉店後のTSUTAYAの駐車場にズラっとここの会社のタクシーが止まっているので、あれは駐車場を借りているんですかと尋ねたのだった。
「あぁ、TSUTAYAはね」
「ウチの会社がやっているんですよ」
「は?」
話がすぐに飲み込めなかったが、運転手さんによると、私の家の近くにあるTSUTAYAは、この運転手さんの会社がオーナーなのだそうだ。
「それで、閉店後はウチの車の駐車場になるんですよ」
そうだったのか。
深夜、閉店後のTSUTAYAの駐車場にはズラ〜っと緑色のボディのタクシーが止まっているのを度々見かけていたのだ。駐車場をうまく利用しているなぁと思って見ていたのだが、レンタルビデオ屋さんが近所のタクシー会社に貸してあげているんだと思っていたら、タクシー会社がレンタルビデオ屋さんも経営していたということを知ったのであった。
「朝の8時になったら、みんなまた稼働で出庫して行くからね〜」
TSUTAYAになる前、この場所にあった店はリンガーハットだったのだそうだ。
昔から住んでいる人の話を聞くのは楽しいものだ。
ページがめくれて古い地図が私の頭にも開いた車内だった。


投稿日:2010年04月15日

2010年04月15日

押し入れの上の棚に仕舞ってあった靴を出そうとしてゴソゴソとしていたら、積んであったものが崩れてゴン!という音がした。
クローゼットは横2メートルぐらいの幅があって、私は左側に居たのだが荷物が崩れたのは右側の様子。しかし、一つ山が崩れたことによって左の靴箱にも影響が出て来たのだった。ちょっと横着をして引っ張り出そうとしたのがいけなかった。黒い靴が上から落ちてきて頭にゴンっと当たった。
<痛いなぁ>
高い場所はいつも脚立を使うのだが、それでも押し入れの上の方は微妙に背が届かないので、奥に物を置く時はお賽銭を投げ入れる時のように「ホイ!」と投げることが多いのだ。それでそのあと棒か何かで整えるのだが、もし190センチぐらい身長があったらもうちょっとこのエリアは有効利用出来ているのになぁと思う。
落ちてきた靴を拾ってまた上の棚に戻す。
で、右側にゴン!と音を立てて落ちたのは何だっただろう。
調べようと右側の扉を開けたら、今度は頭の上にゴン!ゴン!と二つ続けて本が落ちて来たのだった。さっき、床に落ちたとばかり思っていたが途中で引っかかっていたのだろう。頭に立て続けに物が落ちて来たのでちょっとクラっとした。
<んもう!>
一人の部屋でコントみたいなことになっても、ちっとも可笑しくない。
今度時間が出来たら上の棚をもっと整理しよう。
もう一度脚立に上って、落ちて来た物達を仕舞った。
<ようやく片付いたわ。>
と、思ったら更に「ゴン!」と、今度は使わなくなったDVDのリモコンが頭を直撃した。リモコンはさすがに一番痛かった。
クラクラクラクラ〜〜。
「出してくれ〜」
「出してよ〜」
押し入れの中の物達も外に出たいのかしら。夏物の洋服の一部をこの間出したので、それをジっと見ていたのかもしれない。
外は寒くて、まだ楽しめるような感じじゃないですよ。
先日出したばかりのTシャツの声が下段の引き出しの中から聞こえたような気がした。
押し入れの中は上段と下段では、ずいぶん世界が違う。上段に仕舞われたままの物達は外に出る機会がほぼないに等しい。ほんのちょっとの距離なのに、落差が非常に大きい押し入れの中なのである。


投稿日:2010年04月14日

2010年04月14日

夜、地下鉄に乗ったら今日は酔ったグループに多く遭遇をした。
酔っぱらったグループというのは、声が大きいのだ。自分がその中に居ると気にならないかもしらないが、外に居る人間にとっては結構耳障りなレベルになって来る。
<あぁ、この中の誰か一人でも、周りの迷惑に気づいてくれる人が居たらいいのになぁ>
団体は電車を降りるまで、盛り上がったままであった。
が、その団体が降りてもまだ横には別の酔っぱらい団体が居る。
こちらは声の大きさで言えばさっきのグループよりマシなのだが・・・・。電車の中が花見会場になった状態で、缶ビールだか缶チューハイだかを片手にしている男性や、ポテトチップをバリバリ食べている人も居て、これまた困った感じの人達なのだ。男女共、かなりヨレヨレになりつつもスーツを着ているので、会社勤めのグループなんだろう。さっきの団体も会社員風だったので、仕事関係の飲み会の帰りと思われる。
そして目の前には中年サラリーマンが、ついに鞄を床に落として酔いつぶれて眠ってしまった。
この男性はさっき、私が起こしてあげたヒトなのだ。電車に乗る前にホーム行きのエレベーターを待っている時に、偶然会っただけのヒトなのだが、エレベーターが着く前に寝てしまったので、「エレベーターが来ましたよ」と起こして、その時はかろうじて人間を保っていて、エレベーターが着いた時には「どうぞ、お先に」とジェントルマンな面を見せてくれていた。
だが今、石地蔵になられた。
週の真ん中、水曜日にこんなに酔っぱらいに遭遇することはあまりない。
みなさん、ちゃんと家に帰れるのかしら。
酔っぱらい電車は行く。
コトンコトンと電車が揺れる度に、床のカバンがコトンコトン揺れていた。


投稿日:2010年04月13日

2010年04月13日

ブーティはどこへ行った。
去年まであんなに目にしていた「ブーティ」。くるぶし丈のブーツとパンプスを足して2で割ったような形の靴が、数年前ぐらいから店頭で並ぶようになって、「変な形の靴」としか見ていなかったのが、私も去年ようやく「まぁ、一足ぐらい持っていようか」という風に思うようになって購入したというのに・・・・。
この冬はブーティはもう過去の物となったような感じで、ほとんど単語を聞かなくなったのだ。
去年まで「ブーティ」「ブーティ」って言っていたじゃない?
お洒落雑誌はブーティをもう置き去りにして未来に走って行ってしまった。冷たくなった彼氏のように、勝手にこの間までの情熱を過去にして新しい恋に行ってしまったのだ。
お洒落雑誌は信じられないと思う瞬間、またしてもやられた。
最初、流行初めの頃というのは私は毎度、その新しいデザインの商品に興味を持つことはなく、<好きな人が買えばいいわ>程度で遠巻きに見ている。そして次の年も同じぐらいの季節になると、”それ”はお洒落雑誌に取り上げられ、大々的な特集ページを設けたりするのだ。
それでも保守的な私は、心があまり動かない。
<別に、私は今持っているアイテムのままでいいし・・>
しかし、次の年ぐらいになるとそんな頑なな私の心にも変化が生じてくる。
再度、大特集ページなどで展開され、どの店に行ってもその頃には雑誌に載っているデザインのアイテムが店頭に並ぶようになる。丁度その頃には、それまで持っていた自分の物も古びてきていて、新しい物を買おうかしらという時期になっていたりして・・・・。
<じゃ、まぁ毎年宣伝もしているし・・・>
<一つ、買おうかしら>
そして、次の年になるとそのアイテムブームは終わっている。
というパターンを私はずっと踏んでいる。
なんか、「好きだ」「好きだ」と言われ続けて、それでようやく「う〜ん、そうね」とようやく気持ちが向いた時に、「オレ、好きな人が出来てん」と言われる感じと同じではないか。
ブーティは消え、グラディエイターという、フナムシそっくりの変てこりんな靴が、これからは主流になりそうな予感。数年前からちょくちょく見かけてきたが、いよいよ今年更に特集ページが増えている。
もう騙されないぞ。
そう、いつも私のこのパターンは「もう、騙されないぞ」が結論の方ではなくスタートになっている。
悲しいかな・・・・
そして来年ぐらいに遅ればせながらそのフナムシを履き、その翌年にまたもやくやしがっている自分が居るのがもう見えているのであった。


投稿日:2010年04月12日

2010年04月12日

4月12日はパンの日。
だいたい「何々の日」というのは、語呂でつけられるか若しくは何か実際に記念となる出来事があって、その日に制定されるかのどちらかなのだが、パンの日は後者。「兵糧パン」と呼ばれるパンが本格的に作られたのが、今から168年前の今日だったのだそうだ。
パンは大好きなのだ。物心ついた時から朝食はパンだったし、一人暮らしになってからは一日の食事が三食共パンでも全く抵抗がない。街でパン屋さんを見かけたらフラっと入っては買っている。簡単ではあるが家でもパンを自分で焼いて食べたりもする。それから、学校に通っていた時の遠足のお弁当は全回サンドイッチだったぐらいだった。
小学生以降になると遠足の前の日は、自転車で近所の商店街のパン屋さんへ「サンドイッチ用の食パンを下さい」と買い物に行くのが常になっていたし、スライスしてもらったばかりのフカフカの柔らかいパンをもらって帰って来る時は、嬉しかった。遠足のオヤツより、私はフカフカのサンドイッチが食べられることが楽しみだったように思う。
しかし、幼稚園の頃に一度だけ、このサンドイッチで失敗をしたことがあった。
お弁当に持って行くサンドイッチは、いつもタッパーに入っていたのだが、この器のフタがちょっと子供には開けにくいというか、力の入れ具合が難しかったのだが、この日はフタを開けたらサンドイッチをひっくり返して床に全部落としてしまったのだった。
”みんなの注目を浴びて恥ずかしい気持ち”と”大好きなサンドイッチを落としてしまった”ことの二つで、泣かなかったものの気分は最悪、消えてなくなりたいぐらい
の気持ちでギリギリそこに頑張って居た私だったのだ。
その日は担任の先生が、お昼ご飯を失った私にクリームパンを買ってくれたのを覚えている。4〜5歳でも、こんな時はいろんなことを考えるみたいで、買ってもらったクリームパンを食べながら<先生に余計なお金を使わせてしまった。>と自己嫌悪に陥ったのだ。
今日はパンの日。何故か女友達はパンが好きな人が多い。やはりパン屋さんを見つけるとフラっと入って行くと言う。
パン屋さん自体も年々増えたような気がする。美味しいパンはいろんな街で身近に手に入るようになった。
私の一日は相変わらず、パンで始まっているのだ。


投稿日:2010年04月11日

2010年04月11日

これぐらいの時期になると「母の日のプレゼント特集」というのをよく見るようになる。忘れっぽい人には、これぐらい前もって「母の日」を思い出す機会をもらえるのはある意味いいことだなぁと思う。私もこうした「母の日のプレゼント」という見出しで「もうそういう時期なんだわ」と、思い出すのだが、いつからだろう。母の日のプレゼントも「早期割引」がもう当たり前のチラシ文句になった。
今や年中「早期割引」だらけになったのだ。「母の日のプレゼント」がそうなら、「父の日」もそうだし、だったら「敬老の日」も同じく早期割引がある。「お中元」に「お歳暮」の季節にはもちろんで、「おせち料理の予約」も「飛行機」も「旅行」も早期割引だ。他には「免許の合宿」や「お引っ越し」に「ランドセル」・・・・etc、こうなると年中という以上にどの業種も「早期割引」サービスをやっているような印象になって来たのだ。
早期割引は、文字の如く「早めに頼むと安いですよ」というサービス。だが、私はこれをあまり利用したことがない。母の日のプレゼントにしても、ギリギリまで「こういうものがいいのかな」「やっぱりこれかも!」「これもいいな」と、決まらないというか決められないでいることが多く、人への贈り物だけでなく、「おせちの予約」や「旅行」も、もう少し近くなってからの方が状況がハッキリしているし・・と、眺めるだけで終わってしまう。だから、結局私にとっての早期割引は「へぇ〜、今頼むと安く済むんだ」と思うだけで終わってしまうお付き合いなのである。
例えば、レストランで早期割引をやってくれたらいいのにな、と思う。私は「いらっしゃいませ〜」と席に案内されて、メニューをもらってから1分以内に注文を決められるし、こういう場面で「即決」出来るのを「早期割引」にしてもらえたら毎回活用出来るのだ。私はメニュー決めは早い。自信があるだけに、残念なのだ。
母の日のプレゼントは今は3つ、母は亡くなってもう居ないのに私には贈る母が3人居る。亡くなった母と、それから私の入院中に母代わりのように訪ねてくれた二人の叔母である。
「これもいいなぁ」「でも、待てよ。もうちょっと探してみようか」
その人の顔を浮かべながら、品物を選ぶのは楽しいひとときなのだ。