この夏は「龍馬伝」にハマっていて毎晩DVDを観るのが楽しみなのだ。

リアルタイムで放送がされていた秋頃に、飲み会で先輩の男性ミュージシャン勢が集まって「龍馬伝」についてあつ〜く会話をしていた。普段それほど口数が多いわけでないシブい先輩までが、あつく語り出し、観ている人にしかわからない人物名や出来事について「俺はこう思う」「いや、あれはあぁだったんじゃないの」と盛り上がり、最終的には龍馬伝を観たことで福山雅治が好きになったという意見で一致していたのだった。

こんなに熱く語る人達だったかしら。

いや、こんな姿は初めてみましたよ。

と、同時にすっかり話題に乗り遅れてしまったことが残念でならなかった。

これはDVDを借りて一気に観るしかないな。

そう思い、今ようやく満を持しての「龍馬伝」なのだ。

ところが、同じようにハマっている人間がご近所さんにも居るらしい。

家の近くのTSUTAYAには同じ巻が３つずつ置いてあるのだが、自分の観ている辺りと同じかもしくはほんのちょっと先を観ている”誰か”が居るらしく、少し早めに観終わって新しいのを借りに行くと「レンタル中」で店になかったりする日があるのだ。

＜誰なのよ。これ借りていったのは＞

急にイライラしてくる。

＜いつ帰って来るのよ！＞

無駄と知りつつも店内を一周してまた戻ってみたり、店員さんが返ってきたDVDを棚に戻しに来るのを期待しながら待っていたりする。

そしてTSUTAYAアプリをスマホに入れ、やや近隣の店舗に在庫があるかどうかチェックをしたりしている有様なのだ。

するとやや近隣の店舗では在庫があるではないか。

うむむむー。

ということは、近所の数人がハマっておるということか。

最近は独り言も「＠＠してつかぁさい！」など龍馬言葉を口にしている。なんとなく口にするのが楽しいだけで内容のないことを洗い物をしながらつぶやいている。

＜どうしても！待ち切れないんです＞

＜龍馬さんに会わなくては！＞

＜私が見守らねば！＞

ER緊急救命室にハマった時は、出演者が同僚にさえ思えておった。

今、近隣の店舗をはしごしながら「龍馬伝」を集めている私なのである。

東京の世田谷区と杉並区が単独区でご当地ナンバープレートを申請したことで、物議を醸しているのだそうだ。

今、東京の２３区内のナンバーは品川、練馬、足立の３つ。私も東京に長く住んでようやく知ったのだが、「品川ナンバー」がとにかく人気が高いのだ。

私のつけている「練馬ナンバー」はダサいと言われているらしい。

そうなのか。

関西に住んでいた頃に「多摩ナンバー」の車を見つけて「かっこいいなぁ」と颯爽としてあこがれたが、東京では「多摩ナンバー」は人気がない。足立ナンバーに至っては車の持ち主ご本人が「足立ナンバーなんで・・」と肩をすぼめていたりする。

滋賀ナンバーと奈良ナンバーは、私が学生の頃はずいぶん人気がなく、運転中に意地悪をされたこともあったみたいだったが、その後は盛り返しただろうか。その土地に住んでいたら人気ナンバーと人気のないナンバーはなんとなくわかってくるのだが、はっきり言ってそこに住んでいないと別にどこのナンバーが「ださい」かはわからない。

しかし東京では「品川ナンバー」があこがれのナンバーなのだそうだ。

で、この度申請をした「世田谷ナンバー」は現在「品川ナンバー」の管轄になるので「せっかくの品川ナンバーを手放すなんてもったいないことはしたくない！」と反対している人が多いのだそうだ。反対に人気のない「練馬ナンバー」から一歩抜け出る形の「杉並ナンバー」はエリアの人達が賛成しているらしい。

私も今や「杉並」に愛着が湧いている者の一人になっているので、「杉並ナンバー」が加わったら嬉しい派だ。

導入が決まったら「世田谷か品川か」「杉並か練馬か」の選択は出来ないそうで、決まる前に購入した車でしか元のナンバープレートは使えないらしい。希望者はナンバープレート代負担で新しいナンバーに変えられるのだそうだ。

申請が通ったら早くて来年に導入されるとのこと。

ナンバープレートで「ダサい」「かっこいい」と口にしてきたのは、いつも男性達だったような気がする。

乗せて家の前まで送ってくれたら、何ナンバーでもいいわ。

と、乗せてもらう方はあんまり気にしていないのである。