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投稿日:2014年03月19日

2014年03月19日

天気、曇り。

朝食をバイキング形式のリドカフェというところで食べ、10時からリハーサル。船内には演奏やパフォーマンスが出来るスペースがいくつかあって、神田蘭さんの公演の場所はギャラクシーラウンジというところで行なわれる。

広い半円形のステージの後方にはバンドセットが置いてある。楽屋は上手と下手のそれぞれ裏にあって華やかな衣装が沢山掛かっていた。なんだか映画「シカゴ」や「バーレスク」を思わせる会場だ。

今日は神田さんの講談の公演が2回あって、私が加わるマクベス公演は22日の夜2公演。毎日2時間程リハーサルがあるが、それ以外の時間は自由行動なのでリハーサルが終わった午後はカフェをハシゴしてアイスクリームやらケーキやらを食べて過ごす。

船は運行中はずっと軽く揺れている。それが海の中をゆらり漂う感じなので、すぐに眠たくなってくる。船内のソファーに座っては寝、部屋に戻っては寝…と隙間があると寝てしまうみたいだ。夕方、三度目くらいの昼寝から目覚めると、大浴場に行くことにした。

船の一番上の階に大浴場があって、窓一面に海が見え、サウナやジャグジーがある。

夜は蘭さんの公演を観る。

蘭さんの2回のステージが終わってから、レストランにて夕食。

今夜は洋食のフルコース。

ここでは毎日こんな風に、メニューを変えて和洋のコース料理が出てくるのかぁ・・・。

家に帰った時の落差が今から不安になるのだ。

いや。

そんなことを考えるのがやっぱり貧乏性なのである。

ここは一つシンプルに、自分のミッションをしっかり遂行するということに集中して、他のことは深く考えずに美味しいものは美味しくいただこう。

船を降りるまでに船内のアイスクリームは全種類制覇するぞ。エイエイオー!!

夕飯を食べたらすることがなくなった。

パソコンから離れた生活。

早くも今日の曜日や日付けがわからない。

ま、いっか。

デッキから見える月と海に反射する月あかりが綺麗だった。

写真には収めきれない景色。

遠くに船の明かりが見える。

こんな広い海の上で出会う船があるのだなぁ。

だけど落っこちたら大変。

吸い込まれそうな怖さも感じる。


見えないご縁が繋がって、今自分はここにいる。

大きな船に乗って夜の広い海の上でこの景色を眺めている。

不思議な気もする。

だって私はおまけの人生をもらって生きているのだ。この一年だけでも、もう今回こそはダメかなということが、数回あった。

広い自然に触れて、

<なるようにしかならない、だけどなるようになるんだ。>

という言葉をあらためて感じずにはいられない。

こんなに広い自然を目の当たりにすれば、人には自分の意志で動くことと、それから自分の意志では届かないところでうねりをつくる出来事があって当然なのだろうと思ったのだった。


投稿日:2014年03月18日

2014年03月18日

10時にフロントに集合をして、船が錨を下ろしているパラオパシフィックリゾートへ車で向かう。

今日はくもり。

パラオと言えば、青い空と青い海の写真しか見たことがなかった。が、途中海を渡る橋にさしかかった時の景色は、曇った日の琵琶湖に似ていてビックリした。晴れたら琵琶湖の空は薄い青空が印象深く、せっかくだから日本では見ないような空と海の色が見たかったのだが、パラオだって天気が悪い日もあるんだということを知った。

今日から乗船する飛鳥Ⅱは岸にはなく、少し沖の方に泊まっていた。

「おぉおっ、アレに乗るんですか!」

飛鳥Ⅱとパシフィックリゾートの桟橋間は、小型のボートで行き来するらしい。 オプショナルツアーに出掛けるお客さん達が飛鳥Ⅱ側からボートで来られ、反対にバラバラっと雨が降り出した中、桟橋から飛鳥Ⅱに向かうボートに私達は乗り込んだ。

前に横浜港に泊まっているのを見て、乗ってみたいなぁと憧れていた客船。

それからたまに飛鳥のサイトを訪れて眺めていたが、お金持ちじゃないと乗れないという諦めは思わぬ形で叶うこととなった。

立派なホテルのような内観。


船内でチェックインを済ませ、そのあと出航するまではパラオに戻って自由行動が出来るということだったが、天気が悪かったので出掛けるのはやめた。各自部屋に荷物を置いて一息ついたら、飛鳥のお仕事に携わってもう長いN氏に船内の施設を案内してもらう。

ここ、本当に船の中?

図書室にブティック、チェスや囲碁が出来る部屋もあるし、映画館もある。施設がいろいろあり過ぎてとても一度じゃ覚えられない。

夕方、出航をしたらさすがに船の揺れを感じてここが海の上だとわかった。

ここでの食事はコースやビュッフェ、朝から晩まで何かしらが食べられてしかも有料なのはアルコール類ぐらいなので、お酒を飲まない私はお財布を持たずに好きなだけ食べたい物を食べたいだけ食べられる。

公演のリハや本番以外、自分に課せられた用は何もない。

”何して、過ごそう・・・”

普段は携帯にさほど縛られていない生活を送っていると思っていた。

だが、なんだかちょっぴり心細い。

だって昨日成田を出発してから、ネットに繋がらなくなっているのだ。パラオまでは繋がる生活を続けられるというつもりで来たので、予定が変わって”繋がらないこと”がものすごく不便なことのように思えてきたのだった。このままオーストラリアを下船する日まで、ネットに繋がらない生活を10日も過ごすだなんて、信じられない。

と。

ふと見回せば。

だーれも携帯を使っていない。

使えないことに不安がってもいない。

船のお客さんはみんな表情が穏やか。変な威圧感やギラギラオーラがないのが、共通した空気だ。

携帯なんて捨ててしまえ!

本物の贅沢は携帯を捨てることから始まるんではないのか!

携帯という安心おしゃぶりから離脱して大人のお金持ち婦人になるのよ。ワタシ!

取り敢えずいつもの早食いの癖はなんとかせねば。

ゆったりね。

ゆっくりね。

”いらち”厳禁。

やで。

ほんま。

そうね。せっかくこうして機会をもらえたんだから、「食べる」「寝る」「ぼーっとする」以外の何にもしない贅沢を満喫したいのだ。


投稿日:2014年03月17日

2014年03月17日

今日から神田蘭さんの公演で、旅に出る。現在世界一周クルーズ中の飛鳥Ⅱにパラオから乗船をして、オーストラリアのフリーマントルで下船をするというのがおおまかな日程で、神田蘭さんの船上での公演で演奏をするのが、今回の私の旅のミッションなのだ。

先週月曜日の血液検査で、先生に旅に出てもいいと言われるまではドキドキの連続だった。その前の月には3週間近い入院生活を送っていたし、去年の海外旅行以降、それまでの網赤血球の低数に加え白血球と血小板の数もなんだか怪しくなってきていて、先の約束がいよいよ出来なくなっていたので、まずは行けるということが私にとって大きな山場だったのだ。

おかげで、昔はあんなに怖かった飛行機が怖くなくなった。こんなに強運の私が乗る飛行機が無事に着かないわけがないだろうと考えるようになり、海外旅行が大好きになった。

今日はまず、成田空港からグアム経由でパラオに向かう。

検知器で何故か「貴女の頭に反応しました」と止められ、しばらくモジャモジャのカツラのような髪の中を調べられたがもちろん「シロ」であります。

しかし・・・どうしてまた「アタマ」⁈

と、不思議に思いつつ無事に通過。

ここで早速パスポートを取り忘れて係の人に追いかけてきて渡してもらった。相変わらず一つのことに気が行くと他のことをこぼしてしまう。なので、気をつけなければ。

蘭さんと蘭さんのマネージャーのIさん、そして飛鳥ⅡのコーディネイターのNさんとの4名の移動で、11時台の飛行機で経由地のグアムに飛んだのだった。

今は卒業旅行のシーズンなのか、グアム行きの飛行機は若者達が多い。みんな楽しそうだ。

グアムは日本との時差が+1時間。飛行機を降りた瞬間に一気に季節は夏に変わった。

ちょっとムンとするかなぁ。

湿気が少し高い。

パラオへの乗り継ぎまで少し時間が空いたのでここで各自自由行動。こじんまりとした空港なのでちょこっと店を覗いたらおしまい。喉が乾いたのでジョージアの缶コーヒーを買ったら3ドルだった。うーん、高くないデスカ。 こんなもんデスカ。

旅って金銭感覚がちょこっとおかしくなる。

のである。

グアムを出る頃にはすっかり日も暮れて、パラオに着いた時は真っ暗になっていた。パラオと日本の間に時差はない。日本を出てから繋がらなくなっている携帯だが、国名を入れると現在の時刻だけは正確に調整をしてくれる。

空港からは現地のコーディネイターさんがホテルまでの送迎をしてくれた。

周りはもう真っ暗なので海の色や空の青さもないけれど、車は右側通行だし確かにここはパラオみたいだ。日本人のコーディネイターさんがバンを運転しながら、パラオには信号がないということや、近くのレストランやスーパーの情報を教えてくれた。


ホテル、到着。

時差はないが、移動はやっぱりくたびれる。

遅い夕食を近くのレストランでNさんにご馳走になって、11時前に解散。

明日は船に乗るまでに青が綺麗な景色を楽しめたらいいなぁ。

ほんのちょこっとの滞在時間だったが、パラオの人達は日本語が通じる人が思った以上に多いと知った。現地で働く日本人も意外に見かけたし、さっき連れて行ってもらったカフェレストランは日本人の店員さんが居てしかも正しい日本語のメニューだった。

治安もよさそうだ。

親日の国パラオ。

南国の生あたたかい風に、旅が始まったとようやく実感が湧いて来たのだった。


投稿日:2014年03月16日

2014年03月16日

3月も半ばとなり、春を感じさせてくれる日が少しずつ増えてきましたね。

先月はインフルエンザに肺炎、思わぬ入院となって、また先の予定のことがわからなくなってきたなぁとドキドキだったのですが、明日から神田蘭さんの公演のピアノ演奏の為、「飛鳥Ⅱ」の世界一周クルーズの「パラオ〜コモド島〜オーストラリア」までの乗船をしに日本を出発します。

17日はグアム経由でパラオに入り、18日に飛鳥Ⅱに乗船。

27日にパースで下船してそこからシンガポール経由で、帰って来るのは28日夜という日程になります。

今回は気ままな海外旅行とは違って、お仕事なのでいつもの散歩ネコはちょっと緊張していますが、無事に帰って来て楽しいエピソードをアップ出来たらいいなと思っています。

先週は輸血を2日に渡って受けてきました^^

元気に帰って来れますように!

それでは行ってきます!


投稿日:2014年03月15日

2014年03月15日

夕べ、昔の写真を整理していたら、かつてチリチリのクリクリパーマをかけていた頃の写真が出てきた。

あらまー、懐かしい。

運転免許の更新の時には写真持参で行ったら、受付で「この写真で本当にいいんですか?」と怪訝な顔をされたこともある。アフロヘアのカツラだと思われていたみたいで、「地毛です」と答えたのも今となっては懐かしい思い出だ。

で、急にまたあのクリクリヘアにしたいなと思い立って、今日は美容院に行ってきたのだ。

美容院は2年ぶりぐらいになる。

昔からどうも私は美容院が苦手なのだ。

美容師さんたちは接客も気遣いの達人だし、素直にリラックスをして身を預ければいいのだが、髪に対するコンプレックスや鏡が目の前にデーンとあるということの違和感というか、変な自意識過剰のおかげで「なるべく行かないで済む」ようにしてきたように思う。

が、今日は久々にパーマを”あてる”のだ。

「こんなクリクリのパーマ、前も掛けたことがあるんですか?」

まだ見習いの男の子が話しかけてきた。

「20年ぐらい前が最初でしょうかねぇ」

答えたら一瞬沈黙があった。

<モシカシテ、アナタ、ウマレテイマシタ?>

あまり行かないうちに年月は過ぎ、店の美容師さんたちが娘や息子ぐらい年下になっていたのである。

それにしても、みんなよく働くなぁ。

言葉遣いも店の教育がしっかりしているんだろう。みんな綺麗な言葉遣いだった。一日中の立ち仕事だが、「ずっと立っているの、疲れるでしょう?」と訊ねたら一日10時間ぐらい立ちっぱなしだけれど、それは全然苦にならないとのことだった。

ただ、みんな手は荒れるみたいだ。

「ガサガサで、手をつなげない”手”なんですよ」

働く手は、”ガサガサ”を越えてとても素敵だと思う。

混んだ店内もだんだん空いて行き・・・私が最後のお客となった。

「また、いらして下さい!」

担当をしてくれた女の子が最後に笑顔で挨拶をくれた。

これで店じまい。

店員さんが全員外で待っていて「ありがとうございました!」と囲まれ挨拶をされた時は、自分が一瞬姐さんになったような気分になったが・・・。

久しぶりのパーマだ。

今日もまた帰り道に、これからはもうちょっとマメに美容院に行かなきゃなと思ったのであった。


投稿日:2014年03月14日

2014年03月14日

家から車で5分ぐらいのところに激安洋品店がある。

「コニー」という店て、ここは地元のおばちゃんたちに人気なのだ。

車で前を通りがかった時に、私はほぼ毎回誰かしらが自転車で「丁度店に着いた」姿を見ている。

駅の近くにあるわけでもなく、商店街でもなく、何も店が周りにあるわけでもない店、「コニー」。

そんなに安いのかしら。

コニーは1号店とそれから50メートル程離れた場所に2号店があって、一度行ってみたら中野のブロードウェイの中の超激安洋品店ほどではなかったが、確かに激安のお店ではあった。

今日は2回目。

図書館に行った帰りに寄ってみた。

店内をくるりとまわる。

999円のトイレカバーセットや500円ぐらいのバスマット、100円の靴下にチェックのネルシャツが1980円・・・。

中野のブロードウェイの中は500円衣料がわんさか吊るしてあったので、さほど安くは思えないのだが、”東京は物価が高い”というイメージからすればやっぱり激安店になるのだろう。

あまり心惹かれるものがなく帰ろうとしたのだが・・・。

ふと、ある一角に私の好きな「REPLAY」というメーカーのジーンズがドドーンとハンガーに掛けられているのを見つけたのだった。

安い。

バーゲンになっても値崩れした印象がなく、私にとっては気軽に買えない店だったのに・・・。

30000円以上するジーンズが1200円ぐらいになっているではないか。

うっそぉおおお〜〜〜。

これは激安です。

「コニー」の店主はここのメーカーの価値を知っていて、この値段にしたんでしょうか。いや、そうは思えない。

<すーんごく安くなっている!>ことに私がビックリしているのが、店主にバレないかと今度はドキドキしてきた。だって、そのことがバレたら、次に来た時に値段が上がっているかもしれないじゃぁないの。

余計な心配までしてしまい、勝手に平静を保とうとしている自分が居るのだった。

でも。

やっぱり、これは<うっそぉおおお〜〜〜?>な値段だ。

キョロキョロ。

<めっちゃ、安いわこれ>

誰かに言いたい。

結局、試着するのがめんどう臭くて帰って来てしまったが。

激安店はワクワクする。

みんなそうだよね。

私が店を出ると、また新しいお客が”平静を装って”店内に入って来たのであった。


投稿日:2014年03月12日

2014年03月12日

帰り道、裏道で使っている川沿いの道で飲酒検問をやっていた。

「お疲れさまです。申し訳ないんですが、ここに向かって息を吐きかけてもらえませんか?」

飲酒検問の時には、通常測定器みたいな物を口元に向けられるのだが、うんと昔、一度だけ琵琶湖から京都に抜ける裏道の検問で、「申し訳ないんですが、私の顔に向かって息を吐きかけてもらえませんか?」と言われたことがあった。

「えぇっ?息を・・・顔に・・・ですか?」

「はい、鼻に向かってお願いします」

確かにその人は警察の制服を着てはいたが、見ず知らずの人の鼻に自分の息を吐くだなんて、なんだかとっても抵抗があった。

検問だし・・仕方がないけれど・・。

思い切って息を吐いたが、ダメ出しをくらった。

「もう一度、ハァ〜〜っともっと思い切り吐いてもらえませんか?」

もっと思い切り・・ですか!!

すごく抵抗がありながら、頑張って息吐きをしたのだ。でもその迷いが「思い切り」にはなっていなかった様子。

「ハァ〜〜〜〜〜〜!」

「はい、ありがとうございました」

器械が相手でも「ハァ〜っ」はなんとなく抵抗がある。

飲酒検問は、いつも”遠くに露出狂が立っていた”と同等クラスの<なんでまた・・・>という気分に覆われている私なのである。


投稿日:2014年03月10日

2014年03月10日

春は花の種類が多いのと、手間をかけてもいないのに季節の力だけでそれぞれの苗が立派に咲いてくれる。

夏は水やりや虫対策が大変だし、秋は花の種類がちょっと少なく地味目になる。冬は一階のベランダではどうも日光が足りずに元気に育ってくれないのだが、春だけは多分ある程度の日差しが確保出来たらどんな人でも花を咲かせられるところが素晴らしいところだ。

自分自身は変わらないのに、急にものごとがトントンと進む事があったり、またその逆であれやこれやと悪い方に行ってしまう事もあり。

人にも四季がやっぱりあるのかな?と思う。

花の茎達はしなやか。

ポキっと折れてしまうことのないように。

寒い季節に凍えたとしても。

なんとか春を待つ。

大雪が降った日には春のことは想像がつかなかったけれど。

旭桜の盆栽が3年目のつぼみをつけている。

また咲いておくれ。

春が来たら。