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投稿日:2010年02月02日

2010年02月02日

毎年、寒い時期になると一人暮らしのお年寄りの家で火事があって、人が亡くなるというニュースを見る。中野に住んでいた時にも近所のアパートが火事になり、全焼してそこに住んでいたお年寄りがお亡くなりになった。
それまで私は、火事は寝たばこや消し忘れが原因だと思っていた。
お年寄りになると、うっかり火の始末を忘れてしまうのだという思い込みがあったのだが、私も一人暮らしが長くなってきて、いや、そうじゃないんじゃないかと考えるようになってきたのだ。
調理中に具合が悪くなってしまった。
何らかの体調の変化で、火がついているのはわかっているのに、それを消しに行けない状況に陥る。一人暮らしなので、それを誰かに伝えるすべもなく、そしてそれが火事になってしまうケースの方が本当は多いのかもしれない。私自身、日常ガスを使っている時には責任感で気が引き締まるし、神経質かもしれないが火を止めた時には毎回「よかった!」と安心しているのだ。
火災報知器の設置が義務づけられて、もうあと数年で日本は全ての住宅に火災報知器がつくので、これは必要なことだなと私も思うようになった。平成20年に始まって来年には全ての都道府県で義務化となるが、東京都では今年義務化になる。
よく考えてみたら。
お年寄りの方が、火の始末には用心深かったんじゃないかなと思う。
焼けてしまった事実だけが残って真相がわからないまま・・・、それは自分にとって他人ごとではないことだ。
<私みたいなことがないように>
亡くなった方が、そう私達に願ってくれているのかもしれない。
火災報知器の設置の義務化に、そんなことを思うのだ。