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投稿日:2013年06月18日

2013年06月18日

昨夜、クローゼットを開けて物を取ろうとしたらでっかいゴキブリが仰向けになって死んでいるのを発見した。

私はゴキブリが大嫌いなのだ。

前の家で2回身体に這われて以来、ゴキブリがより一層嫌いになり、拒絶反応も相当敏感になった。

去年駆除してもらったのに、こんなでっかいゴキブリが出るだなんて!

家の中には業者さん手作りの駆除剤が相当しかけてあって、これでゴキブリは出ないと安心していたのに。

実は今月になってゴキブリの死骸を見るのは2度目なのだ。

一度目は部屋の中にあるハンガーからスカートを出して「今年もこれ、履けるかしら?」と当てたら中から死骸が出てきたのだった。

「うぎゃぁああああああ」

裏返って死んでいる大人ゴキブリ。

今年一年履こうかと迷ったそのスカートで恐る恐る死骸をつまんで、スカートごとゴミ袋に入れそのまま外のゴミ箱へ出しに行ったのだが、ずっと気分が悪かった。

その後”あれは何かの間違いだったんだ”と思うようにして、ようやくあの気分の悪さが消えたと思った頃にまた今度はクローゼットの中に大人ゴキブリの死骸を発見。

本当に怖い時って「ぎゃー」と叫べないものなのだ。

カーっと頭に血がのぼっていくのを感じながら掃除機で吸った。

いつもはベッドに入ったらグッスリ眠れるのに久しぶりに寝付けず、夢にまでゴキブリが出たのでこれはダメだと思って、長年お世話になっている駆除業者さんに電話をしたのだった。

「もしもし」

私はこの業者さんのYさんのことをゴキブリ博士と呼んでいる。というのも、ゴキブリのことを訊ねるとなんでも即答で返って来る。対処法も知っていてなんとかしれもらえるし、それにゴキブリのことを研究しつくしていて「ゴキブリのフンのニオイ」や「ゴキブリのニオイ」まで嗅ぎ分けられるのだ。

「また、ゴキブリが・・・出たんです」

電話をしてこう訴えると

「ええ!?去年施工していますよね」

「はい」

「小さいやつが出ているんですか?」

「いえ、二回。死んでいるんですが大きなのです」

「大きいヤツですか?それは家の中で発生したものではありません。間違いなく外から入ってきたヤツです」

との返事。

博士曰く、それは間違いなく外から入ってきたゴキであるらしく、そう言われると私には思い当たるフシがあった。

風が気持ちいいからって、ここ数週間は夜中でも網戸にしたまま過ごしていたんだったわ。私・・・。

博士は続けて言った。

「梅雨の時期によくあるケースです。近々伺いますんで!」

どこから来たのか、なんでそこで死んでいるのか。

死んだゴキブリ達は絶対に口を割らない。

結末がわからないホラーほど恐ろしいものはないのだが、唯一博士だけが事件を解決してくれる味方なのだ。

ゲンゴロウだと今回も思おうと努力した。

でも違いますね。君ら。

私は急にか弱い乙女となって博士が来るのを待っている。

ゴキブリが私を乙女に変えた。

とってもとっても心細いのである。