月別アーカイブ : 2007年10月

投稿日:2007年10月21日

2007年10月21日

久しぶりに吉祥寺にバイクで出掛けた。
最近はチョイノリに乗って、ブラっと出ることがめっきり減っていた。9月に走行距離1000キロを越えて以来、あまりメーターが回っていない。秋は秋でちょっと暖かくして出れば、気持ちのいい散歩が出来そうなのだが、どうもあまり出掛けたいという気分にならなかったのだった。
日曜日の街は、人が多いが私は好きだ。
歩いている人達の表情が柔らかい。平日の混んだ電車の中のあの空気とはあきらかに違っていて、どこかに行くための歩行ではないまったりした歩き具合いが、日曜日の感じがする。それに今日は天気もいい。なんだか気持ちがいい。
しかし、吉祥寺の不満は車やバイク、自転車を止める所が少ないというところだ。ロフトに買い物に行くと、そこはロフトのビルの敷地で自転車置き場のように自転車が並べてある場所だったので、警備員さんに「バイクはとめられますか」と聞いたら、ここは自転車置き場もないですよと言われて、「そっちに確か一つバイクを預かってくれるところがあったと思うんだけどね。よく知らないよ」という冷たい返事だったのだ。ここは前に車高2、1m以上の車で買い物に行った時も、同じ冷たい対応だった。個人商店なら駐車場はないことは考えられるが、大きなビルがお客に「バツ!」印の挨拶ってのはいかがなものか。吉祥寺ロフトは徒歩か、満車になるまでに車高2、1m以下の車で行かないと、”そんなものでウチにこられてもねぇ・・・”と冷たくされる傾向にある。
結局バイク置き場も満車、「待ち時間、どれぐらいですか」と聞いたが、待っていても今日は空かないよという返事で、それが日曜日の当たり前の吉祥寺なのだそうだ。
お目当てのゲルマニウム温浴セットはなんとかゲットしたが、結局はブラっとして終わった吉祥寺だった。
ここは店がこんなに「いらっしゃい」と言っているんだから、駐車場と駐輪場がもう少し、必要なんじゃないかと私は思う。
バイク置き場は少ないなぁと感じる、
一応はチョイノリであれ、私もバイク乗りなのである。
ロフトのビルが駐車場になると、多分とっても便利になるのである。


投稿日:2007年10月20日

2007年10月20日

今週はほとんど家で過ごしているので、先月とは全く別の生活を送っている。極端に人と会わなくなって、犬だけが話し相手の日もある。
今週は2000字の文章を3つと、まだやったことのない4000字にトライしている所だ。
でも体調も少し良くない時期に、家での仕事にシフトが変わったのはいいタイミングだったとホっとする。
部屋の中の空気が、やや動かない感じの一週間だった。


投稿日:2007年10月19日

2007年10月19日

部屋に入って来る太陽の様子で、日の高さが変わったんだなということがわかるようになった。
私の居る部屋は、冬は部屋の中にまで日が入って来る。
そのかわり、庭には南も西もいい広さのスペースがありながら、日が当たらなくなるので、晩秋から早春までは花を植えられない。
これが二階の高さになると、冬も気持ちがいい位太陽が差してくる。
冬はお二階さんがちょっと羨ましい。あの場所だったら、チューリップもビオラも春の花は今が植え時で、来年の春になったら園芸雑誌で見るのと同じ位の立派な花がたくさん咲く。人間要らずというか、何にもしないで水と太陽がそれはそれはしっかり育ててくれるのだ。
一階の私のエリアは秋に植えて次の年の春まで楽しめるこれらの草木は、早春になって日がちゃんと当たるようになってから植えないと、日照不足でしおれたり、かろうじて咲いてはいても貧弱な株になってしまう。先日植えたシクラメンも、早速元気をなくしているのだ。
お二階は、人間が何もしなくても花は立派に育ち、一階は人間がどれぐらい頭をひねっても、花はちゃんと育たない。
これが自然の力。
大きな生きる力なんだなぁ・・・。
冬は木々が眠っている印象があるが、冬に楽しめる花は結構鮮やかで好きなものがいろいろとある。
二階っていいな。
時々見上げる。
ちょっと景色も変わるんだろうな。
見てみたいな。
ジャスミンの一部が今、蔦のように這って行って上に登って行こうとしていて、私はそれを応援しているのだ。
行っておいで。
お日様がたくさんもらえるからね。
その蔦が二階よりもっと伸びて行ったら、ジャックと豆の木のように、それをよじ登って上の方まで行ってみるというのが、一階の私の夢なのである。


投稿日:2007年10月18日

2007年10月18日

ね〜こはこ〜たつでま〜るくなる〜。
が、ウチの犬もヒーターの前でまるくなる。
チワワという犬種はメキシコからやってきた。日本の夏の暑さにはあまりバテないみたいなのだが、寒さには弱いらしく、獣医さんには”寒くなったら洋服を着せてあげるのもいいでしょう”と言われたことがあって私も驚いたが、あの「洋服を着せる」のはお洒落のためだけじゃないらしい。
今位の時期になると、ダンボは部屋の中の温暖地方を求めて、一日の中でなかなか上手い具合いに移動をしている。
この時間帯は窓からお日様が入って来る。
そこにカーテンを開けて座る。
お日様が移動をすると、もうその場所には座らない。
今度は布団の中にもぐりこむ。
「パチ」
どんなにソ〜っとヒーターのスイッチを入れても、聞き逃すことなく、スイッチを入れたら点火とほぼ同時位に飛び出てきてヒーターの前を陣取る。
真ん前って相当熱いのだ。
ボーっとヒーターの熱風がお尻に当たって、触るとかなりお尻が熱くなっているのだが、本人はそれでいいらしい。
私が出掛けることになってヒーターを消すと、元の布団が楽園となる。
だが、こだわりも持っている。
ある時ペットショップで「犬用手袋」を見つけて、試しに買ってみたが、非常に悲しい顔をしてしばらく手袋をした自分に甘んじているようであった。
寒くても手袋はしない主義らしい。
そうですか。失礼致しました。
そして最後は、私がダンボにとって丁度いい湯たんぽになる。
「寝るよ」
「おいで」
可愛く丸まって、私にぴったりくっついて寝る。
さっきまで「ダンボ」と呼んでも、知らん顔をしてヒーターの前に座っていた犬が、である。
まるで、私に懐いているみたい。
自分の陣地が狭い時、4本の足で私を”邪魔”だと本気で押してくる犬だが、寒い時期だけは必需品になるので、理由は何であれ一見仲のいい状態でいることには私は満足している。
部屋には何がどこに置いてあるのか、知っているのは私。
部屋のどこが今一番暖かいのかを、知っているのはダンボ。
違う地図を持って、一緒に暮らしているのである。


投稿日:2007年10月17日

2007年10月17日

10月はいつの間にかハロウインの月となった。
私にとって「グミ」「マシュマロ」「ハロウイン」、この3つはどう受け止めればいいのか、長年戸惑う存在なのだった。
本当に必要なのか。
グミって、どこかに大好きな人が居るのか。
マシュマロって、ちゃんと売れているのか。
大好きだったラーメン店がつぶれても、グミとマシュマロは生き残っている。化粧品だって、次の詰替え分を買いに行けば、もうそれは早くも廃盤になっているというのに。そうだ、化粧品なんかは「今はこちらのシリーズになるんですよ」と勧められて、また違う規格のコンパクトケースから買い直さなきゃならんのだ。
グミもマシュマロも、誰か黒幕かパトロンがついていて、広げる運動をしているのだろう。嫌いじゃないが、グミは一粒食べればもうそれでいい。マシュマロは3個口にほおばればもうそれでいい。
需要と供給のバランスが取れているのが不思議なのである。
ハロウイン。
初めの頃、日本では全く盛り上がっていなかったというのに、とにかく毎年しつこくカボチャのお化けに挨拶をされ気味悪く思っていた10月の街のディスプレイだったが、このディスプレイのセンスがグンと上がったようにも思う。カボチャは相変わらず顔色が悪いが、雑貨好きの心を掴む飾りつけの店が増えてきているのだ。
え、もしかして。
ハロウインがちょっと好きになったというわけ?
そんなわけないでしょう。
でも、
去年までは何とも思わなかったのに・・・
なんなの。
カボチャのお化けに見とれたりなんかして。
うーーむ。
もともと、私はチカチカやキラキラが好き。
蛾なのである。
カボチャに興味はなかったが、チカチカやキラキラやヒラヒラやフサフサが加わると、蛾もそっちにちょっと飛んで行きたくなってきた。
誰がハロウインを日本に持ち込んだのか。
知らんがな。
しかし、ハロウインを定着させたいとギラギラしている人が日本のどこかに居るんだろう。
継続は力なり。
「グミ」「マシュマロ」「ハロウイン」は同じ順位の「謎」だったが、意外にもハロウインだけがちょいと頭一つ出た感のある今年の10月なのである。


投稿日:2007年10月16日

2007年10月16日

一ヶ月程前から、パソコンでいつも操作をしているプリンターが上手く作動しなくなっていたのだ。
なんでだろう。
今までもたまにこういうことがあったが、そんな時はケーブルを差し直して、全ての電源を元から抜いて差し直せば直っていて、理由はわからないが機械ってこういうものなんだなと思って、特に原因を追求することもなく付き合ってきた。
だが、今回はそれらをやっても復帰しない。
なんでかなぁ。
まぁ、いいか。
こんな時はプリンターを使うのをやめて、手書きにしてみたり、CDーRに焼いて渡すなどの別の方法にして用事を済ませていた。
今日は機嫌が悪かったのだろう。
とか、
また別の日に同じことをやれば機嫌が直っているんじゃないだろうか。
とか、
今日は雨だから、何かが膨張したのかもしれないな。
などと、勝手にお気楽な診断をしてやり過ごして一ヶ月が過ぎていたのだった。
今日はだが、ついにプリンターを使わなくてはどうしようもない状況となり、今日に至ってもまだ機嫌が直らなかったので、プリンター会社に電話をしてこれこれこうなんですがどうしたらいいでしょうかと尋ねたのだった。
お客様センターの窓口の人って、素晴らしい。
一つやってダメだったら、次の方法を次々に出し、私のパソコンのことも見てもいないのに、何でも知っているではないか。
そうして電話の向こうの神様は、答えをくれた。
<プリンターではなく、無線LANに尋ねてみるがよい。>
神様のお告げに従って、次はMACのお客様センターに電話をする。
ここの窓口の人も、さっきの神様と同じ位人ん家のことをよく知っている。
まるで透視能力があるみたい。私が質問に答えると、すぐさま対策方法を出してくれ、ダメだった時も落ち込まずに次から次へ指導をしてくれる。なんて頼もしいの。門灯の電球が切れかかっていて、困ってるンですということまで相談したくなったぐらいだ。
そうして神様は教えてくれた。
<あなたは人ン家の無線LANを使っている。>と。
へ?
私のパソコンが?
ですか?
言われるがまま、クリックをしていくと、私のパソコンに見たこともないアクセスポイントが追加されていて、私はどういうわけかそこのLANを使って、この一ヶ月メールの送受信やインターネットを利用していたということがわかったのだった。
原因がそんな所にあったなんて、全く考えもしなかった。
設定を戻すと、プリンターはカタカタと元通りに動き出し、すぐに正常な状態になったのであった。
す、素晴らしい。
感激のお礼を言うと、神様は「いえいえ、直ってよかったです」と爽やかに返事をくれた。
なんでも、壊れたと思う私である。
カタカタカタカタ・・。
プリンターは快調に動いている。
ゴリラのみ〜ちゃんは、一人、檻の中で「ほぉ〜〜」と頷き、人間になったらお客様センターの人と結婚したいという夢を持ったのであった。


投稿日:2007年10月15日

2007年10月15日

ボジョレーヌーボー、まもなく解禁。
今日はそんなお知らせメールが届いていた。
「おぉっ、もうすぐか〜」
喜んでいる人も居るのだろう。
それによって晩秋を実感出来る人も居るのだろう。
メールをゴミ箱へやりながら、ボジョレーヌーボーは、自分の生活には接点がないのだなぁと思った。私は何で晩秋を感じているだろう。アドベントカレンダーを店先で見つけた時かなぁ。とにかく晩秋を他のもので感じているのだなぁと思った。
続いてはバイアグラ、70%オフのお知らせメール。
「おっ、安なってるやん!」
喜んでいる人も居るのだろう。
それによって春を手に入れる人も居るのだろう。
メールをゴミ箱へやりながら、バイアグラは、自分の生活には接点がないのだなぁと思った。私は春を何で感じているだろう。やっぱり花関係かなぁ。とにかく他のもので感じているのだなぁと思った。
十人十色。
カレンダーは共通だが、<お、もうこんな時期なのか・・・>という季節カレンダーは人それぞれなのである。


投稿日:2007年10月14日

2007年10月14日

鉄道記念日。
私にとって思い出深い電車は阪急電車だ。もう最近はなかなか実家に帰っていないので、乗る機会も少なくなり、今は車両がどんな感じなのかもちゃんとは知らないが、自分の身長がだんだん伸びていく様を私はあの電車の中でつかんでいったのだ。
物心ついた時、どうして座席に座りたかったのか。
それは外が見えたからだった。
ドアが閉まってしまえば、今は扉の脇にもたれて外の景色を眺められるが、当時は背が足りなかった。背のびをしてようやくちょこっとだけ景色が見えたが、その全貌が見えない。いいな、大人って。背のびをせずに外が見えるんだ。
座席を譲ってもらうと、母が怖い顔で言った。
「靴を脱ぎなさい!」
一番前のレールが見える場所も好きだった。
だけど、あそこは男の子の場所。
ちょっとだけ、譲る気持ちがあったように思う。
「しゅっぱーつ」
「進行〜」
出発だが「しゅっぱーつ」という言い方がよかった。
そこがプロの運転手さんだった。
吊り皮に手が届いた頃は嬉しかった。
もうちょっとで大人のように余裕でつかまれる。
動物園のオラウータンのように、吊り皮にかろうじてブラ下がりながら、それが私の夢だった。
母は私が幼く見えるのをいいことに、中学生になってからもしばらくは「子供用」の切符を私に買わせた。私はそれが不服でしょうがなかったのだ。「バレちゃったらどうしよう」と、ドキドキしたし、あれは子供に店に行って万引きをして来なさいと命令をするのと、変わりはないと思うのだ。「嘘つきは泥棒の始まり」と、言っておきながら「いいわね、おねえちゃんは小学生よ」と言われていた。怖かった。しくじってはいけないと緊張をした。あれは何なのだ。母親というのは、独自の辞書があるらしい。
吊り皮につかまれるようになると、今度は座席に座るのが恥ずかしくなった。自意識過剰、丁度思春期の頃でもある。私は座れる車両の中でも時々ドアの辺りに立っていた。それはブルガリアヨーグルトを砂糖抜きで食べるのと同じぐらい大人っぽいことだったのだ。
中央線に乗りながら、ふと阪急電車を思い出すことがある。乗り心地は阪急電車の方がなめらかだった。好きだったな、あの電車。と思い浮かべたりする。
子供達はみんな電車の中で背が高くなる。
私の電車は阪急電車だった。


投稿日:2007年10月13日

2007年10月13日

コンビニの前に、「年賀状印刷承ります」のノボリが立っていた。
もうそんな時期になったのか。
家の前の角を曲がった所の家では、風鈴がチリリン。
その位置から野球のグラウンドの駐車場にある大きなきんもくせいはまだオレンジの花をつけているのが見える。
商店街ではハロウィンのかぼちゃがあちこちでケケケと笑い、こっちを見ていて、
年中クリスマスイルミネーションがついている家では、昼間もチカチカ明かりがついている。
バス通りの只今売り出し中の家には、運動会のような世界の旗がヒラヒラなびき・・・。
10月になって、体調を崩している人が多いみたいだ。夏の疲れがここに来て出た・・・・というんじゃない。
これだけ、いろんな季節にまとわりつかれたら、そりゃぁ人間体も壊すのである。
近くの幼稚園では「運動会らしき」催しを今日もやっていた。予行演習を含めたとしても運動会の回数は多い。もう4日ぐらい「わー」や「きゃー」とミニ人間達が束になって叫んでいる声がするのだ。
一体どうなってるんだろう、日本の季節は。
ブツブツと文句を言いながら、私はヒーターのついた部屋で裸足でアイスをかじるのであった。


投稿日:2007年10月12日

2007年10月12日

相変わらずめまいが治らない。平衡感覚がおかしいので駅前の耳鼻科に行った。
ここは地元の人が通う「近所のお医者さん」。午後の診察時間が始まる頃には、既に待ち合い室に数人が座って待っていた。
待ち合い室は静かだが、中は何か忙しい様子。
どうやら先生は探しものをしているようで、大きな声が聞こえてくる。声から察すると、年輩の先生だろう。大雑把そうな話し声が待ち合い室にも響いていたのだ。
何をなくしちゃったの、先生。
結局、なくしものは見つからなかったようで、先生もあきらめたのかようやく午後の診察が始まった。
「どうしました!」
大きな声の先生は、60代と思われる。怖い感じはしない。貧乏ゆすりをしているので、落ち着きのない印象を受ける。
症状を伝えると耳を診て、それから目の動きを診ると、「じゃ、聴力検査に行ってきて!」と、先生は言った。
「どうぞ、こちらです」
看護士さんが呼ぶ方へ行く。
古い医院なので”行って来て”ということは、近くに別のそういう施設があるのかなと思っていたら、案内されたのは2畳程の物置部屋みたいな所だった。
荷物置き場兼聴力検査室。
まぁ別に荷物が沢山あっても構わないのだが、問題はヘッドフォンを被っても診察室の音や人の足音がヤケに聞こえるという所だったのだ。
「ヘッドフォンから音が聞こえてきたら、ブザーを押して下さいね」
ブザーを渡され、耳を澄ます。
「おーい、アレ持ってきてくれー」
パタパタパタ・・・
「そこに置いておいて」
「はーい」
ガチャガチャガッチャーン。
それらをかきわけて、かすかに小さくピーと鳴る音を探す。外の音の方が断然大きいので、宝探しのような聴力検査なのだ。
静かにしてくれないと、聞こえない。
必死で集中して音を聞く。
先生、ちょっと黙っててよと言いたくなったのだ。
「うむ、聴力は問題なし!」
先生に言われたが、かなり高度な聴力検査をクリアしたと思うので、「問題なし」というより「かなり良い」という判定をもらいたかったのだ。
「じゃ、一応めまいの薬を出しておこう」
「はい、終わり!」
めまぐるしい診察だった。
医院の外に出たら、めまいがしたのだった。