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投稿日:2013年06月27日

2013年06月27日

家の前に出たらいつもいる黒い猫が居た。

首の後ろを見たら毛がむしられていて、皮膚が見えていて少し怪我をしていた。

昨夜遅くに聞こえてきた喧嘩で、やられたんだろう。

この黒い猫は4年前に斜め前の家にもらわれてきた猫で、もう一匹メスの兄弟猫が居たのだが、その女の子の方は人なつこかったのでどうやら他所の家の猫ちゃんになったみたいだった。私の家にも遊びに来てくつろいでいた愛嬌のある猫ちゃんだったのだ。

オスのこっちの猫はと言えば、臆病で警戒心が強く、子猫の時からずっと知っているのになつくということはまずなかった。いつも距離を置いている感じだったので、毎日姿を見ても「おはよう」と声をかけるぐらいのそんな関係程度だった。

いつも家の前の袋小路の道に居る。

しかし臆病な割に、猫に対しては退散しないでこらえている。コテツという凶暴茶トラが「退けよ!」とわざわざ因縁をつけに来ても、退散はしない。いつもこれでにらみ合いや喧嘩になっているのだった。

最近はコテツ以外に、別の黒い猫まで「退け!」と来るようになった。

「フ〜〜!」

「ン〜〜〜ニャンニャニャニャー!」

ヤンキーが詰め寄っているのかと思う程、接近していちゃもんをつけている姿を見る。縄張り争いかと思ったが、コテツと黒い猫はもう去勢済みなので縄張り争いではなく「なんか腹が立つ!」という理由みたいで、これまたヤンキーみたいじゃないか。

だが自分からは喧嘩が売らないが、かといってこびもしない。

何か思うところは彼にもあるらしい。

例え慣れていなくても凶暴コテツの因縁のつけ方が嫌いな私は黒い猫の方を応援していた。

「こら!あっちに行きなさい!」

今日は怪我があまりに痛々しかったので思わず、黒い猫に「どうしたの?やられちゃったの?」と言いながら近づいてそのまま特に何も考えずに身体を触ったら、「にゃ」と返事をしてそのまま大人しく撫でられていた。

「痛かったね」

「にゃ」

「痛いね」

「にゃ」

「早く治れ」

「にゃ」

そして私のところに頭をすりつけてそのままゴロンと横になって無防備な状態になったのだった。

心配したのが伝わったのかなぁ。

4年間一度も慣れてくれなかったのに。

お前、なんて名前なの。

早く傷、治るといいね。

いいこいいこ。

よくわからないけれど何かが通じたのか・・・。

「早く治れ」

「にゃ」

あったかい心地いい距離感でしばらくそこでしゃがんで撫でていたのだった。


投稿日:2013年06月26日

2013年06月26日

今日は昔からお世話になっている岡崎夫妻にご飯をご一緒させてもらった。

岡崎さんの家では美味しい手料理をいただいたり、そうでなければ美味しいお店に連れて行ってもらったりしていて、今日は美味しいベトナム料理のお店の「サイゴン」というところに連れて行ってもらった。

東京には京都で言うところの嵐電のような可愛い電車が走っているエリアがあって、その一つが世田谷線という路線なのだが、お店はちょうどその世田谷線沿いに建っていて、私達が案内されて座った席は窓から世田谷線がトコトコとすぐ脇を通って行く場所だった。

古い木造の学校を使ったようにも思える店内。都内にあるのだがどこかプチ旅行に来たような、私の暮らすエリアにはない景色がとてもいい。

「何度か来ているけれど、美味しいのよ」

ベトナムカレーやサラダ、エビの春巻きのようなものや特製焼きそばなどいろんな種類のものを頼んだがどれもとても美味しい。う〜〜〜ん、近所にこんなお店があれば行きつけのご飯屋さんにしたいのだ。

よく私は、都内の「カフェブック」や「夜ご飯のお店」などの特集をしている雑誌を購入している。それらを眺めてはここに行きたいとあれこれ思ってはいるものの、実際に夜になると家でササっとご飯を済ましているので、お店を知らないのだ。たまにこうして外食をしながらあれこれ会話を楽しむことって豊かな気分になる。これも気のおけない先輩ご夫妻だからこそなのかもしれない。

ご飯のあとは岡崎邸にお邪魔をして遅くまであれこれいろんな話で時間が過ぎた。

話を聞いたり、話したりすることってきっと大人にとって必要なことなのだ。

時に風通しがよくなり、見晴らしがよくなり、見慣れた景色も澄んだ景色に見えることがあるからだ。

先輩なのにずっといつも同じ目線に降りて来て下さるお二人に今日も感謝。

景色が澄んだらまたちょっとした山も頑張って登れそうな気がする。

よ〜し!


投稿日:2013年06月24日

2013年06月24日

ゴキブリ博士が土曜日に来てくれてから我が家はまた安心して過ごせる大好きな場所となった。

引っ越してから一度だけ博士と日程が合わなかったという理由で別の業者さんに頼んだことがあったが、その時に博士がすごいということがよ〜く身にしみたのだが、本当に博士はゴキブリをはじめ「快適に家で過ごす」ということの知識が半端じゃない。

ゴキブリのフンのにおい、ゴキブリのにおいがわかるということだったが、カビのにおいにも敏感なのだそうで、お話を伺っていると嗅覚がとても鋭い人なのだということがわかった。

博士が居る限り、大丈夫。

絶対なんとかしてくれる存在だ。

博士はしかし、私の家に来る前に天井までゴミ袋で埋め尽くされたゴミ屋敷に行って来たのだそうで、それにはさすがに驚いていた。そのアパートの別の住人が駆除を頼んだのだそうだが、元凶は他にあると初めてその中の一室がゴミ屋敷になっていることが発覚したらしい。

「ゴキブリは一万匹になると思います。」

うえぇええ〜〜〜っ。

おえぇええ〜〜〜っ。

聞いただけで倒れそうになった。

駆除する前にまずゴミを捨てるところから手をつけないとどうしようもないと言って帰って来たのだそうだ。

博士。やっぱりかっこいい。

一見ものすごく人相が悪く見えるおっちゃんなのだが。

めっちゃ頼れるプロなのだ。


投稿日:2013年06月18日

2013年06月18日

昨夜、クローゼットを開けて物を取ろうとしたらでっかいゴキブリが仰向けになって死んでいるのを発見した。

私はゴキブリが大嫌いなのだ。

前の家で2回身体に這われて以来、ゴキブリがより一層嫌いになり、拒絶反応も相当敏感になった。

去年駆除してもらったのに、こんなでっかいゴキブリが出るだなんて!

家の中には業者さん手作りの駆除剤が相当しかけてあって、これでゴキブリは出ないと安心していたのに。

実は今月になってゴキブリの死骸を見るのは2度目なのだ。

一度目は部屋の中にあるハンガーからスカートを出して「今年もこれ、履けるかしら?」と当てたら中から死骸が出てきたのだった。

「うぎゃぁああああああ」

裏返って死んでいる大人ゴキブリ。

今年一年履こうかと迷ったそのスカートで恐る恐る死骸をつまんで、スカートごとゴミ袋に入れそのまま外のゴミ箱へ出しに行ったのだが、ずっと気分が悪かった。

その後”あれは何かの間違いだったんだ”と思うようにして、ようやくあの気分の悪さが消えたと思った頃にまた今度はクローゼットの中に大人ゴキブリの死骸を発見。

本当に怖い時って「ぎゃー」と叫べないものなのだ。

カーっと頭に血がのぼっていくのを感じながら掃除機で吸った。

いつもはベッドに入ったらグッスリ眠れるのに久しぶりに寝付けず、夢にまでゴキブリが出たのでこれはダメだと思って、長年お世話になっている駆除業者さんに電話をしたのだった。

「もしもし」

私はこの業者さんのYさんのことをゴキブリ博士と呼んでいる。というのも、ゴキブリのことを訊ねるとなんでも即答で返って来る。対処法も知っていてなんとかしれもらえるし、それにゴキブリのことを研究しつくしていて「ゴキブリのフンのニオイ」や「ゴキブリのニオイ」まで嗅ぎ分けられるのだ。

「また、ゴキブリが・・・出たんです」

電話をしてこう訴えると

「ええ!?去年施工していますよね」

「はい」

「小さいやつが出ているんですか?」

「いえ、二回。死んでいるんですが大きなのです」

「大きいヤツですか?それは家の中で発生したものではありません。間違いなく外から入ってきたヤツです」

との返事。

博士曰く、それは間違いなく外から入ってきたゴキであるらしく、そう言われると私には思い当たるフシがあった。

風が気持ちいいからって、ここ数週間は夜中でも網戸にしたまま過ごしていたんだったわ。私・・・。

博士は続けて言った。

「梅雨の時期によくあるケースです。近々伺いますんで!」

どこから来たのか、なんでそこで死んでいるのか。

死んだゴキブリ達は絶対に口を割らない。

結末がわからないホラーほど恐ろしいものはないのだが、唯一博士だけが事件を解決してくれる味方なのだ。

ゲンゴロウだと今回も思おうと努力した。

でも違いますね。君ら。

私は急にか弱い乙女となって博士が来るのを待っている。

ゴキブリが私を乙女に変えた。

とってもとっても心細いのである。


投稿日:2013年06月15日

2013年06月15日

明け方、身体が熱くて目覚めた。

体温を計ると9度を越えていた。

寝汗もひどかったので、着替えてから解熱剤を一錠飲んでまた横になった。

普段熱が出るということはあまりなく、出たとしても解熱剤を飲めばスっと引く方なのだが、今朝はどうも様子が違う。8度5分まで下がったかと思ったらまた9度になっている。

また解熱剤を追加して飲む。

しばらくしたら一旦7度台まで下がったのだが、また8度5分まで上がっていた。

熱が出ている割には他はそれほどしんどいわけでもなく・・・。何だろう?これは。今までなかった症状にまた不安になってきたのだった。

7時になっても熱は下がらず、白血球が下がった時に処方された抗生剤を飲んでみた。

するとしばらくしたら7度前後を行ったり来たりするようになり、その後昼になると熱は平熱に戻っていた。さすがに夕方ぐらいまでは病み上がりの時のダルい体調だったが、それも夜には落ち着いていた。

あまり自分で勝手に薬を飲んだりしてはいけないとは思うが・・・・。

なんだったのだろう。

初めてのことだ。

このまま収まって何もなく過ごせたらいいなぁ。

まるで身体の中の何かが焼けて腫瘍でも消えたかのような不思議な感覚だったのだ。


投稿日:2013年06月11日

2013年06月11日

ガラス工芸家のSさんのグループ展を見に鎌倉に行った。

鎌倉は近くで遠い存在で今まで行く機会がほとんどなかったので、今日は鎌倉見物もちょこっと兼ねてのお出かけ。事前に鎌倉を取り扱った雑誌やサイトをチェックして楽しみに出掛けたのだ。

もちろん移動は愛車となったラパン。初の高速道路走行だ。

鎌倉は見所が広いエリアに渡ってある。鎌倉駅周辺以外にも北鎌倉、二階堂地区、江の電の走る長谷地区など、景色もうんと違う場所がある。修学旅行生も多く訪れるが50代以上の女性グループも多く土日はすごい人らしい。

今日訪ねるギャラリーは鎌倉駅近くにあるので、鎌倉駅周辺を散策出来たらいいなぁ。今日はあいにくの雨で平日ということもあって、人出はそれほど多くはないようだったが、それでも修学旅行生や観光客が結構歩いていた。

まずは鶴岡八幡宮へ。

修学旅行生達はみんなお土産の定番「鳩サブレ」を手にしている。どこから訪ねて来た学生さんたちなんだろう。全然すれた感じがしない幼く見える中学生達。敷地が広いので階段の上まで上るのはあきらめて下の社でお参りをして帰ってきた。

その後小町どおりを歩いて、楽しみにしていたランチのお店へ行く。

鎌倉特集の雑誌に載っていた出汁巻き定食の美味しいと評判の和食のお店「達や」。1200円でお盆に乗った和定食が運ばれてきたのだが、出汁巻き卵がトロントロンでフワフワで「こんなの、どうやったら作れるの?」という位感動ものの見た目と美味しさだった。大当たりのランチだった。

歩いていると古い家を利用したお店が多い。皮細工のお店に文房具のお店、雑貨屋さんに洋服屋さん・・・。外観は「あれ?」という朽ちた雰囲気がありつつ、「可愛い」テイストがチラっとあったりして、女性が好きで訪ねる街というのはなんだかわかる。

ランチを食べたらガラス展へ。

複数の作家さんのそれぞれの作品が展示されていて、同じガラス工芸でもタッチが全く違うのが見ていて面白い。Sさんの作品には「是非お手に取ってご覧ください」というメッセージが添えられていて、実際に手に取ることが出来たのも嬉しかった。出来上がるまでの行程が全くわからないとても繊細な飾りが施された器で、物作りは奥が深くて楽しいものだなぁとガラスへの興味が一気に湧いたのだ。

ギャラリーを出たら、「雲母」というこれまた女性に人気のお店に行ってきた。

注文を受けてから店主が作るという白玉が人気、10年以上前にカフェブックで見ていつか行ってみたいなぁと思っていたのだ。栄えた通りから少し離れた場所にあるにもかかわらず店内は満員だった。隣りの席の母娘が既に「白玉じゃないみたい〜!」と感激している。一番人気の宇治白玉あんみつを注文。20分ほどして出てきたが白玉はまだあったかくて本当に「白玉じゃないみたい〜!」だった。

雨の鎌倉。

余力があれば明月院というあじさい寺に行きたかったが今日はあきらめた。

車が来てから初めてのちょっと遠出なお出かけ。

一大決心をしなくても、鎌倉にも行けちゃうのかぁ。

またこんな風に出掛けて行きたいのだ。