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投稿日:2008年10月31日

2008年10月31日

今日はベースの植田くんのバンドのライブリハーサル。
音が出ていない時のその場の空気は、学校の休み時間のようなくだけたムードなのだが、音が始まると一瞬の集中力も欠けないぐらい緊張してやらないと、あっという間に置いて行かれる。やっぱりみんなすごいのだ。
植田くんのバンドはインスト中心の楽曲で構成されていて、メンバーが曲を書いて持ち寄っているそうだ。ポップスだとなかなか聞かないようなコード進行も結構あって、弾きながらあたらしい発見もあり、そういうことも楽しい。
まだバンド名をつけていないと言っていたけれど、どうなったんだろう。
バンドって大抵どこでも名前をつけるのが、後になるのだ。まずメンバーが揃って、それで「バンド名、どうしよう」ってことになる。「B#」も宿題にしようと言って、「wish」という名前と「B#」の二つを候補に持って行ったんじゃなかっただろうか。
「B#」は大好きなハーモニカ奏者のトゥーツシールマンという人のアルバムの裏に発売元B#corporationとあったのから取ったものだ。
一時期、私はバンドサウンドでなく、一人で全部打ち込みで作ることが好きになった頃があった。
今は誰かの音と合わさっていく音楽が好きだ。
「バンドって楽しいなぁ」
だけど、そんなに長い間やっていなかったっけ。
思わず何度か口にしていた、今日は”バンドの日”だった。


投稿日:2008年10月30日

2008年10月30日

今日は30日、「月末の五・十日」で、きっとあちこちの道路が混んでいるのだ。
数年前まで、私は五・十日<ご・とうび>を「ごとび」だと思っていた。漢字にしたら「五飛び」だという解釈をしていたのだった。
「五・十日」は5日、10日、15日、20日、25日、30日と五か十の日だが、五飛びで数えて行ってもこの日にちにピタっと合うので、耳で聞いていた「ごとび」の響きが「五日ごとの日」となっていたのだ。
しかし、伝言ゲームのように、私が「今日はごとびだから」と言ったのを聞いて、そのまま「ふむふむ」と覚えた人が居たらどうしよう。その人も「五・十日」は知らないということになるのだ。だいたい私が「ごとび」と言ったのだから、それを「ごとうび」と聞き間違えることはほぼないだろう。
あらら・・・。
それにしても「ごとび」と口にしてきて、「それは五・十日」の間違いだと指摘を受けたのはたったの一回。そもそも私も誰かが言っているのを聞いて覚えた単語なので、その人から既に間違っていたということも考えられる。
五・十日を正しく理解しているのは、どれぐらいの割合なのかだんだんわからなくなってきた。
まぁ、究極は・・・・
五・十日を覚えられないならそれはそれでよし。
ただ、
まぁ、だからと言ってそのままでいいというわけでもない。
その分のアタマは、道が混んでいても約束の時間を守れる方法に使えればそれでいい。と、思う。むしろそちらの方が大事なのではないかと思うのであった。


投稿日:2008年10月29日

2008年10月29日

あんなに暑かった夏を忘れて、今年も長袖の季節となった。もうコートを羽織って出掛けているし、マフラーは必ずと言っていい程首に巻いているのだ。
子供の頃はタートルネックの服が嫌いだった。
母があったかいから着て行きなさいと言うのだが、首の所が窮屈な感じがして、着ているあいだはどうもすっきりしない。ビローンと伸ばしてみたりもしたが、結局は脱ぐまでその気持ちの悪さは消えてくれず、あったかいなという有難みは一度も感じたことはなかったのだ。
それが今では私の冬服の定番はタートルのセーターとなった。大抵のコーディネイトは、タートルに何かを合わせて着ているような気がするし、あんなに嫌いだったのに、今は首元の違和感をもうほとんど感じなくなった。
毛糸のセーターの”チクチク”もあまり気にならない。
これらをあったかく着れるようになった。
少しずつ厚着になってきたこの頃だ。
季節はめぐり。
今年もシチューのCMを見て、”あったかそうだなぁ”と思う時期となった。


投稿日:2008年10月28日

2008年10月28日

日本でもだいぶハロウィンが定着をし、それに伴ってなのかどうかはわからないが、食材にかぼちゃを使ったレシピが増えてきたように思う。
家でかぼちゃは煮物でしか出てきたことはなかった。甘辛いおかずはあまり好きじゃない。おかずだけでなく、おせんべいの甘辛いのもそれからみたらしだんごの甘辛も私はあまり気に入らない。
大阪弁で言うところの「甘いんか辛いんか、どっちやねん!」といったところで、甘辛い味付けの食べ物に対しては、味わうより戸惑う方が多く、かぼちゃの煮物はご飯を砂糖味に変えるお節介な存在だったのだ。
かぼちゃは一生好きになれないだろうと思っていた。
だが、それは大きな間違い。最近は、自分はかぼちゃが嫌いだったのではなく、煮物にしたかぼちゃが嫌いだっただけだということが、いろいろ出て来たおかげでわかった。
かぼちゃスープはコクがあって美味しいし、野菜カレーにかぼちゃを入れるのもいい。ラタトィユのかぼちゃも好きだし、かぼちゃのフライも行ける。スイーツになるとかぼちゃは更に良さを発揮しているような気がする。プリンは今ではプレーンよりパンプキンプリンを敢えて選ぶ程、私の中でかぼちゃは格を上げた。
かぼちゃとの付き合いが私のようなパターンの人は、他にもきっと居るだろう。甘辛い味付けの頃は今一つパっとしなかったが、思い切ってアプローチを変えてみたら思わず花開いただなんて、どこかのスポーツ選手のエピソードみたいじゃないか。
平成のニューヒーロー。
10月は栗やナシやサンマを差しおいて、今はかぼちゃの月になったのである。


投稿日:2008年10月27日

2008年10月27日

隣りの家と今私の住んでいる家の所に大きなクモの巣がある。前からクモの巣があるのは知っていたが、届かない位置にあるので放っておいたら、いつの間にかマンガにでも出てきそうな立派なクモの巣となり、そこにその巣の主らしき丸々と太ったクモを見るようになったのだった。
ゴキブリといい雑草といい・・・、ヤモリの家族は見なくなったが、この辺りは天敵もなく住みやすいらしい。そして自分の家だという認識のもと、皆は暮らしている。この間は洗濯物にカマキリがついていて、振り落としたら「なんで落とすねん!」としばらくカマキリに睨まれたのだ。
クモは黄色っぽい体に黒い線が入ったやや大きめの種類のもののようで、多分独り暮らしをしているクモだと思われる。クモの巣と言えばコレと言っていいほどの、オーソドックスなクモの巣の形をしていて、その真ん中に主は居てブラーンブラーンと巣で揺れているのだ。
ここを通ればクモの巣に掛かる程巣は大きいので、主は巣に引っ掛かった虫を食べているんだろう。そして餌に困っていないのでここで大きくなっていったのだ。
巣は激しい雷雨でも壊れなかった。
ちゃんと端っこは強度が強化されていて、何ヶ所も壁に糸が張ってある。ヤツはなかなか頭がいいらしい。
クモだって不器用なのも居るだろうし、巣を上手に作れないのや餌を捕まえられないのも居ると思うが、ここはネコの通り道でありながらネコに荒らされることのない高さにあって、見上げたらハンモックが揺れているみたいにも見える。
ぶらーーん。
ぶらーーーん。
キミは生まれ変わって人間になったら、いい建築家になるよ。
気味が悪いがなかなかよく出来た家にヤツは住んでいる。
ぶらーん。
ぶらーーーん。
風に揺られてレットイットビー。
アウトドアな生活を送るウチのお隣りさんなのである。


投稿日:2008年10月26日

2008年10月26日

バイクで外に出た時、たまに前に停まったバイクの人が煙草を吸っていることがある。
やめようよ。
バイクに乗りながらの煙草は。
どうしても吸いたいから吸っているんだろうが、恐らくこういう人を見ると「自分はバイクに乗りながらでも、他人に迷惑をかけずに上手く煙草を吸える」という妙な自信があるように思えてくるのだが、後ろにいる私からしたら全く信用が出来ない人物として、煙草の行方を凝視して疲れるのだ。
「吸い殻はポイ捨てしない」と言うかもしれないが、走りながら吸われたら、火種がこっちに飛んで来るかもしれないじゃないか。ダウンについたらジュっと穴があく。マフラーに乗っかったらモグサのように火が回る。顔についたら「熱い!」と顔を振り払った瞬間に平衡感覚を失い、ガードレールに激突する可能性だってあるのだ。
一回、「煙草はやめて下さい」と注意をしたいのだが、”あ!この人ったら煙草を吸っているわ”と気付いたところで信号が青に変わったりして、声を掛けられず後ろを走るしかなくなる。
吸いながら走っているバイクくんは思ったより多い。中型以上のバイカーはマナーのいい人が多いが左端を走るミニバイク系の人達にマナーの悪い人は割と居て、一旦停止と共にこういう運転者も取り締まりをしてもらいたいなぁと思うのだ。
これから寒くなって来ると、前の人の鼻水もそっと飛んで来る。
いろいろ、もろもろ避けながら運転中。
はぁーあ。風だけを感じながらバイクで走れたら、さぞかし気持ちがいいのだ。


投稿日:2008年10月25日

2008年10月25日

実りの秋。
我が家の草木で、今年最も育ったのは南側の軒の排水口から生えてきた雑草だった。一昨年は排水口から草などは出て来なかった。が、去年低木状態にまで大きく育つ雑草が生え、とても気持ちが悪かった。冬にようやく枯れたのだが、今年は去年を上回るサイズになった。
水も肥料も何もあげなかった。
愛情の一滴も向けなかったというのに、すくすくと育ちこれまた去年は見なかった稲穂みたいなものをつけて頭を垂れるようになったのだった。
「ダンボ、おしっこしてちょうだい」
度々ダンボがその雑草におしっこをかけたりしたが、全くダメージを受けるでもなく、今は部屋に戻って来るとダンボの体には雑草の種みたいなものがビッシリひっついて来る。こんなに沢山の種を敷地にこぼしたら来年はどんなにこの薄気味悪い植物がワサワサと生えて来るかわからない。しかもこの種、粘着力もあってダンボの毛にひっついていてなかなか取れないのだ。
私はアナタガコワイデス。
その生命力の強さに驚き、感動をするのを越えて、もはや私には「不気味」「恐怖」を感じることの方が多い。
フサフサと何やら実らせている名も知らぬこの植物。
皆は地球外生物にばかり目を向けているが、雑草こそ、地球を制覇しようと企んでいる恐ろしい生物なのである。


投稿日:2008年10月24日

2008年10月24日

最近、食料品を買う時に消費期限の日付を見ながら、心が毎度「ほんまかいな」とつぶやくようになった。
産地偽装に消費期限の改ざん、いろんな事件があったが、何よりショックだったのはそれが発覚した後に関係者達がポロっと口にした本音部分を耳にした時だった。それらが当たり前に行われていたんだなぁと感じ、今も産地や日付を見て品物は選んではいるものの、もう昔みたいに奥の方の牛乳を取り出して、日付が新しい物をゲットした時の純粋な喜びはなくなってしまったのだ。
それどころか奥の方の牛乳を取って、そのあとにちょっと虚しくなることさえある。
子供の頃、母の買い物でスーパーについて行くと「行ってきなさい」の命令で、奥の方にある牛乳やハムを取ったものだ。妹と私はスーパー内では鵜飼の鵜であり、他には順番を取りに行ったり”お一人さま2つまで”の人員確保であったりと、完全に母の手下となっていた。
「消費期限が一番新しいもの」を選ぶことが母の一番の躾だったのだ。だからもし日付の改ざんやなんかがその当時からあったのなら、母は墓ん中で恐らくめっちゃ怒っている。
食料品売り場で、「あんたたちのこと、もう信用出来ないわ」というオーラをぷんぷん放っている。というか、放つつもりはないのだが滲み出て来てしまうのだ。
「消費期限なんて、あってないようなものよ」
と、すれながらも・・・・
身に染み着いてしまった長年の癖で、今日も相変わらず奥の牛乳を頑張って取り出しているのであった。


投稿日:2008年10月23日

2008年10月23日

先週ゴキブリを連日発見したことで、以前お願いをしたゴキブリ駆除の業者さんに電話をしたら、半年間の保証期間内にあるということで、再度作業をしに来てもらえることになった。
先週から今日まで、自分の家でありながらドキドキして暮らしていたのだ。
やっと、平穏な生活が戻って来るのね。
ピンポ〜ン。
約束の時間だ。
ようこそ、お兄さん。
首を長〜くして、お待ちしておりました。
駆除のお兄さんが言うには、ここ最近になって急に寒くなってきたので外で生活をしていたゴキブリ達が家の中に移動をする時期なのだそうだ。壁の隙間やなんかに生息するようになるらしく、外ゴキがプチ引っ越しをしたせいでゴキブリを見るようになったのではないかとのことだった。
真夏の猛暑で、私はゴキブリ達は黒い体で熱死したと思っていたのだが、それは素人の考えであった。猛暑もなんなく乗り切り、冬だって生きていて年中ゴキブリってのは生きているのだそうだ。
「今まで作業された中で、印象に残ったすごい場所ってどんな感じだったんですか」
ゴキブリ駆除のプロの心に残るようなゴキハウスってあるのかなと思って尋ねたら、ゴミ屋敷での作業はすごかったということを聞いた。
ゴミ屋敷には相当の数のゴキブリが住んでいるらしい。
壁もゴキブリの糞で黄色く変色していて、通常のペーストをプチュっと家の隅々につけるのでは追い付けないので、噴霧器を使用するのだそうだ。
噴射。プシューーーー。
「え〜〜っ、どうなるんですか」
体の内側がさぶいぼだらけになりながらも、その先を聞いてみた。
「苦しくなったゴキブリ達が出てきて・・・」
「ゴキブリが天井から雨のように降ってきましたね」
ぎゃーーーーーーーーーーっ。
自分で聞いておいて、ギャ〜〜っと言うのも変だが、これでどんなにお金をもらえても私にはこの仕事は絶対に出来ないと思った。逆にホラーやスプラッターものの映画が好きな人がこの仕事に就いたら、臨場感あふれて刺激としてもいいんじゃないかと思う。ゴキブリの雨が降って来るだなんて、映画でも見たことがないおぞましい状況・・・。
「これで大丈夫だと思いますよ」
お兄さんは作業を終えると去って行った。
ゴキブリをアーモンドチョコだと思えば、何でも出来るのかもしれないが、私にそういう切り替えは出来ない。
ゴキブリ駆除というのは、ものすごい専門職だ。
玄関の扉を締めた後で、敬礼をしたのであった。


投稿日:2008年10月22日

2008年10月22日

昼食を食べる場所を探していたら、病院の近くに美味しそうなレストランを見つけた。
お茶の水@@軒。
むむむむ〜〜〜。
@@軒という単語、どこかで聞いたことがあるぞ。
外から見ると喫茶店っぽいのだが、ここは人気の洋食屋さんらしい。お昼時ということもあってか、店内にお客さんがたくさん座っているのが見えるので、ここは美味しい店らしい。
外に出されていたメニュー表を見た。
庶民的よりややリッチなお値段になるが、私はカニクリームコロッケというメニューに非常に弱いのだ。メニューでそれを見つけたら迷わずその店に入り、カニクリームコロッケを頼むのだが、ここのメニューにはそのカニクリームコロッケが載っているではないか。
ここに決定。
今日は奮発してちょっとリッチなランチに致します。
ちょっと奥まった店の方に進むと、この店は1階が軽食で地下1階にゆっくり食事が出来る振り分けになっていた。
今の時間、カニクリームコロッケが食べられる地下の席は満席らしい。看板が出されていたので、しばらく待とうかなと迷っていると1階の喫茶の方のドアがあいた。店の人が言うには、今日はもう地下での食事は満席で無理なので、よければどうぞ1階で軽食を召し上がって下さいということで、それでなんとなく1階の席につくことにしたのだった。
1階は喫茶店っぽいのだが、それでも少しリッチ目のカーテンが掛けてあって、店の男性は黒服を着ている。ホテルの喫茶エリアのような雰囲気だ。
しばらくすると50代位の女性が、メニューとお水を持ってテーブルにやってきた。
「あのね」
「今日はオムライスは終わっちゃったの。」
「でね」
「あるのはコレとコレとコレ」
あれま。
この人は逆に親戚のおばちゃんかと思うぐらい近しい接し方をする。
それからは一つ一つ、メニューの説明をしてくれ、お薦めを尋ねたら「シーフードって好き?」とこれまたとっても友だちっぽい感じで顔を近付けてきた。
結局、その女性が「だったらカレーにしなさいよ〜」と親しげに言うのでそれを注文した。
<初めて来たお客なんだけど・・誰かと間違えているのかな>
ぼーっと考えていたら、また女性がやってきた。
「ね!辛いの、好き?」
何かくれるのかと思ったら、カレーと共に別ルーを持ってきて、「コレを混ぜて調整すると、更に美味しいわよ」と笑顔で言う。まるで、あなただけに特別にプレゼントよという風に持ってきてくれたが、これは店のメニューに普通について来るものであった。
他のお客さんに対しては普通に”ですます調”に接客しているのに、何故私にだけこんなに親しげなのか。
最後までわからなかった。
@@軒は何屋さんかと尋ねられたら、メニューは洋食店だが、喫茶店のような、ホテルのような、親戚のおばちゃん家のような・・・・折衷な店であった。