投稿日:2008年10月24日

2008年10月24日

最近、食料品を買う時に消費期限の日付を見ながら、心が毎度「ほんまかいな」とつぶやくようになった。
産地偽装に消費期限の改ざん、いろんな事件があったが、何よりショックだったのはそれが発覚した後に関係者達がポロっと口にした本音部分を耳にした時だった。それらが当たり前に行われていたんだなぁと感じ、今も産地や日付を見て品物は選んではいるものの、もう昔みたいに奥の方の牛乳を取り出して、日付が新しい物をゲットした時の純粋な喜びはなくなってしまったのだ。
それどころか奥の方の牛乳を取って、そのあとにちょっと虚しくなることさえある。
子供の頃、母の買い物でスーパーについて行くと「行ってきなさい」の命令で、奥の方にある牛乳やハムを取ったものだ。妹と私はスーパー内では鵜飼の鵜であり、他には順番を取りに行ったり”お一人さま2つまで”の人員確保であったりと、完全に母の手下となっていた。
「消費期限が一番新しいもの」を選ぶことが母の一番の躾だったのだ。だからもし日付の改ざんやなんかがその当時からあったのなら、母は墓ん中で恐らくめっちゃ怒っている。
食料品売り場で、「あんたたちのこと、もう信用出来ないわ」というオーラをぷんぷん放っている。というか、放つつもりはないのだが滲み出て来てしまうのだ。
「消費期限なんて、あってないようなものよ」
と、すれながらも・・・・
身に染み着いてしまった長年の癖で、今日も相変わらず奥の牛乳を頑張って取り出しているのであった。


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