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投稿日:2008年01月31日

2008年01月31日

あっっっっ・・・・・。
洗濯物を干そうとして、部屋から一段低い位置に置いていた足台に足を乗せたら、足台と共に庭に落ちた。
「ゴロン、ドシン」
おそらく2〜3秒の出来事なのだと思うが、こんな時はスローモーションで事が起こっているような感覚で、実際よりも長い時間だった気がする。
振り返れば、2〜3秒の中でずいぶん沢山のことを考えたのだ。
0秒時「ゴロン」
<あっ>
<まさか、足台が倒れるだなんて思いもしなかった>
<転ぶんだな、私>
<だけど、骨折したら大変>
<転ぶのはしょうがないけれど、せめて骨折はまぬがれたい>
<骨折しませんように>
3秒時「ドシン」
幸い、安全な落ち方が出来て骨折をせずに済んだ。足はトンカツ一枚分ぐらいの大きさの内出血になったが、本当にホっとしたのだ。
一人暮らしはこんな時にヒヤっとする。部屋から落ちた時、ダンボが心配そうに見に来たが、「ダンボ、助けて」と言うと去って行き、私が部屋に上がった時にはヒーターの前でくつろいでいたのだ。
しかし、あんな短い時間によくいろいろなことが考えられたものだ。
人間の脳は、持っている能力のほんのわずかしか使われずにあとは眠っているらしい。だから訓練をして使っていない脳を動かそう、という話をたまに聞くが、例え訓練をしていなかったとしても、こういう時に脳は不意に本来の力を出すのかもしれない。
だって普段2〜3秒では自分の脳みそはあんなに沢山の会話をしない。
私は、転んだ時に一瞬「天才」になったのか・・。
奇跡体験、アンビリーバボー!
今日、部屋から落ちたそのドン臭い人は、その数秒の間世界の誰をも越えた天才になったのであった。


投稿日:2008年01月30日

2008年01月30日

いらっしゃいませ。
本日のお食事メニューはこちらの三種類になります。
「しゃぶしゃぶ茹でキャベツ」
もしくは、
「新鮮きはだ 五穀と野菜にこごり」
もしくは、
「コロコロステーキ彩り野菜」
いかがなさいますか。
ダンボ様。
今日はいつもあげている餌が足りなくて、朝ちょっとだけしかダンボにご飯をやれなかった。買い物に出られたのは夕方だったので、おわびにと美味しそうな缶タイプの餌を3つ買ってきたのだが、それがこのエラくリッチなメニュー名のものだったのだ。
子供の頃、外で飼っていたジャスはこんなハイカラなメニューのものなんて一度も口にしなかった。
「しゃぶしゃぶ茹でキャベツ」
で、よろしいですね。
かしこまりました。
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ゴージャス犬になったダンボ。
ダンボ様は、急にええとこのボンになられた。
残り2缶となったので、夢見るチャンスはあと2回。
確かに美味しそう。自分が作る料理より見た目はあきらかに上だ。
ダンボちゃん、美味しい?
私も今日は生まれて初めて、犬の餌を食べてみたいと思ったのであった。


投稿日:2008年01月29日

2008年01月29日

今日は先輩のO氏の家に行くのに、家からタクシーに乗ったが「どちらまで?」と運転手さんに尋ねられて、道もわからなければ住所もわからないことに気付いたのだった。
「どちらまでですか?」
しまった。いつもはバイクで”なんとなくあっち”に向かい、道に迷いながらも、そのうちに辿り着いていたので、今日も何も考えずタクシーに乗ってしまった。
「えっと・・・ごめんなさい。」
「は!?」
「とにかく、今はまっすぐお願いします。」
運転手さんが優しい人でよかった。
事情を話すと一緒に考えて行きましょう!と明るく言ってくれたので、その後、リラックスしたせいか区と町までを思い出し、「そっちの方」まで連れて言ってくれることになったのだった。
運転手さんも言っていた。ここは行き方がいろいろあって何丁目というのがわかれば、またそれで全然道もかわってくるのだそうだ。
「よし。とりあえず、番地をテキトーに入れてみよう」
運転手さんが、何丁目何番地というのをナビに入力をして、さぁようやく本格的に出発となった。
「ここは水道道路と言ってね」
途中、道の説明をくれるのだが自分でハンドルを握らないと余計に道は覚えられない。最初は目印になるものを覚えようとしたが、一つ見失ってから後は観光気分で乗っていた。
30分程乗って、
「まもなく、目的地近辺には着きますよ」
そこは駅前の辺りで以前に迎えに来てもらったことがあったのだ。確か車で10分程の所が先輩の家。
「見覚え、ありますか?」
「はい」
だがここを右折か左折だったかが思い出せない。
「右か左、どちらですか?」
わからないのであてずっぽうで曲がってもらった。
「あってますかねー?」
うーーーん。
唯一、近くにコンビニAがあったと伝えたら・・・
「おぉーーーっ。ナビにコンビニ、出ましたよ」
素晴らしい。
ここでエラく二人で盛り上がって喜んだのだ。
そうして、運転手さんは角を曲がり・・・。
「多分、この辺りじゃないですか」
「あ、ここです。まさにここです」
見事、先輩の家の真ん前に着いた。
本日、オリエンテーリングみたいな移動だった。
”LET IT BE”が頭の中を流れていった。
人生ってなんとかなるものなのかなぁ・・・とタクシーを下りて一人思ったのであった。


投稿日:2008年01月28日

2008年01月28日

自分が好きで使っていたものが、廃盤商品になってしまうのは悲しい。
専用コンパクトを買ったはいいが、廃盤になった化粧品は今までいくらあっただろう。さすがに化粧品の場合は慣れてきたので、「またか」ぐらいにしか思わなくなっているが、ここ最近気に入っていたボディミルクが連続廃盤となった。一つ目のものは廃盤になったのをなんとか見つけて入手していたが、いよいよ値段がつり上がったことで、ようやくあきらめて新しくお気に入りのものを見つけたのだ。
が、今度はその品が廃盤だか輸入しなくなったかで、手に入らなくなったのだった。
別に変わった品でも何でもない。
一般のお客さんが行く店の一般的な商品を購入しているわけなので、値段だって至って普通だ。私の他にも購入者はたくさん居ただろうから、「新しいのを買いに行ったら、品がもうなくなっていた」ことに対してどう思われましたかということは、個人的にその心情を是非尋ねてみたいのだ。
私なら
@すごい驚きました。
@気に入っていたので困ります。
@ほんとうに、もう二度と手に入らないのでしょうか。
と、答える。
で、まぁ「困っている」のだが、ただ「困ったいる」だけでなくちょっと怒っているというのも含まれているというのが正しいニュアンスだ。
食べ物にしてもそう、商品はこっちが思っているよりも早いタイミングで消えて行くように思える。
いろいろ事情があるとはいえ、
廃盤になるのが、早過ぎる。
どれぐらい早いかと言えば、若過ぎる二人の結婚よりも、「早過ぎる!」と私は思うのである。


投稿日:2008年01月27日

2008年01月27日

数年前、海外ドラマの「ER」にハマり、1月から私は毎日借りてきたビデオを観ていた。
何話あったのか思い出せないが、当時発売されていたシーズン8まで観たので180話ちょっとあったんじゃないだろうか。観終わったら5月の末になっていたのだ。
その間の私は、だんだん自分の職場が緊急救命室にも思えてきて、毎日会っているうちにジョージ・クルーニーに恋をし、他の出演者に対しては医者の同僚として仲間意識が強くなっていった。シーズン5でジョージがERを去った後も、私は毎日出勤したが、シーズン8でグリーン先生が亡くなったのには相当ショックを受けたのだ。それが原因なのかシーズン8を見終えた後、現実の私は病院に入院することとなり、それをきっかけに私の中の「ER」ブームは終わったのだった。
その後、海外テレビドラマシリーズは何本か観た。
だが、残念ながら「ハマる」ものには出会えなかった。
しかし、そんな私にまた久しぶりにワクワクの兆しが・・・。
「LOST」
「LOST」という無人島に飛行機が不時着した所から様々な出来事が起こる、やはり海外テレビドラマシリーズなのだが、TSUTAYAで探し物をしている時にシーズン3の宣伝が繰り返し流れていたのだった。
あまり期待をせずに借りて帰って観てみたら、これが面白かった。
ありゃま。
1月は海外テレビドラマシリーズと出会う月なのかもしれない。
24話がシーズン3までだと、また結構な日数を費やすのか・・・。
とりあえず、共演者のみなさま、どうぞよろしく。
少しずつ打ちとけていきましょう。
南の島は暑い。
私はこれからしばらく、無人島での生活を送ることになった。


投稿日:2008年01月26日

2008年01月26日

一昨日買ったポピーの一本が咲いた。
昨夜、寝る前に見た時はまだ咲いていなかったから、この数時間で蕾が割れたんだろう。
最初に咲いたのは赤。
一番乗りは赤色のポピーだった。
おはよう、ポピー。
RIMG0027.JPG
蝶々が咲いた。
キウイのさなぎを脱いだら、
蝶々はポピーという花になった。


投稿日:2008年01月25日

2008年01月25日

例えば喫茶店に入った時。
何になさいますかと尋ねられたら、メニューを見て「コレにしよう」と思うものを見つけたり、考えるのが面倒な時は「アメリカン」か「アイスコーヒー」と言っている。
しかし、これが誰かの家やどこかの仕事場に場所が変わると、「お茶かコーヒーか紅茶のどれになさいますか」と尋ねられると、この3つが私にとって究極の選択になるのだった。
何も悩むようなことでない。3つのうちから自分が飲みたいものを答えればいいのだ。なのに、この3つの順位が決められなくなる。多分こんな時、4つ目の選択肢「何でもいいので、任せたい」というのがあれば、私は迷わずそれを選ぶのだろう。
うーん。
うーん。
うーん。
「じゃぁ・・・」
「お茶をいただけますか」
ほっ。
おそらく便秘の人が「で、出た」と、ホッとした時につく安堵のため息と同じものが、体から出ている。
それなのに。
今度は自分が客人を招いた時には、自分の経験を忘れてしまうのだった。
今家で作れる飲み物を思い出しながら、「お茶とコーヒーと紅茶とアイスコーヒーとカモミールティとバナナジュースと、えっとえっとココアとアイスココアと・・・」と、いつだったかいっぱいのメニューの中から選んでもらおうとしたら、私が話している間に客人にとても困った顔をされたことがあった。
そうして、その人もうーん、うーん、と唸った後で、「では、あったかいコーヒーを下さい」と言っていたっけ。
ほっ。
で、でた。
という顔だった。
「何でもいいし、任せたい」という選択肢。喫茶店にはないが、大人気メニューになること間違いなし。なのだ。


投稿日:2008年01月24日

2008年01月24日

花屋さんの店先でポピーを見つけた。
ポピーはだいたい毎年、冬のこれぐらいの時期に10本300円程で花屋さんの店先でバケツに差して売っている花だ。苗や種も売っているので最初から育てることも出来るが、切り花で楽しまれる方が多い花だろう。
キウイのようなグロテスクな蕾。それなのに、毒々しい姿からは想像も出来ない程、華やかな花を咲かせる。このギャップがいいのだ。それから花色はオレンジ、白、ピンク、赤、黄色など明るく、蕾が開くまで何色の花が咲くのかがわからず「お楽しみ袋」的なところもいい。
一度買って好きになってからは、毎年花屋さんで見掛けると「あぁ、もうポピーが並ぶ時期になったんだわ」と思い、手を伸ばす。帰り道には自転車だかバイクだかのカゴに入っているというのが常となった。
「ねぇ、私を連れて帰って」
いつも見ないような場所に目をやって偶然見つけたのだと思っていたが、本当は花に呼ばれたのかもしれない。
蕾は真ん中からピスタチオの殻が割れるように、パカっと開く。そうすると大きなはなびらがフワっと開く。
首から上が変わるだけで、花は本当に印象が変わる。
グロテスクな蕾の時には、ぐにゃっと曲がって上に伸びる茎が不気味に見えるのに、花がしなやかに開いたあとには、この茎の曲がり具合いで、より花のしなやかな印象が増しているように思えるのだ。
「私達、もうすぐ咲くんですよ」
ええ。
知っていますよ。
綺麗な花がね。
家に帰ると茎を短くして、ガラスのコップに差した。
近くに居たバナナが声を掛ける。
「お前さん達は、ずいぶん小さいね」
「いつかちゃんと食べられる位まで大きくなるのかい」
何て答えたのかな。ポピー達。
キッチンに小さなキウイが並んだ。
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投稿日:2008年01月23日

2008年01月23日

今日は、新年会に出掛けた。
Hちゃんに声をかけてもらって、全部で11名が参加をした会だった。
今回の幹事さんはHちゃん。
人数を確認して、店を予約して、時間を決めて・・・。
また、みんなに連絡をして・・・。
高校を卒業してまもない頃に、高校の時の同窓会があった。その時幹事を引き受けたYくんが、同窓会の日に「幹事なんて二度とやらへん!」「めっちゃワリ合わん!」「やらへんかったらよかったわ」とエラく怒っていたのだ。
幹事って大変なんだ。
でもこの一件で、Yくんってキャパが狭いんだわとも思った。
私は幹事役をやったことはない。最初の同窓会がこんな感じだったからだ。
みんなに連絡を入れる。簡潔でわかりやすい説明。細かい気配りを感じる連絡メール。「二度とやらへん!」と怒りもせず、Hちゃんはニコニコと笑っている。
何かの拍子に私の前に座っていた”口下手で目を合わせられない”というEさんが、みんなに送った連絡メールのあの文章は、時間が相当かかって書かれたものだと思うよとポソっと、名幹事ぶりをねぎらった。
私の心の中にあることを、言葉にしてもらったと思っていたら、そこに居たみんなもそう思っていたようで、大きく頷いていた。
座敷席は、私仕様の簡易殿様椅子を作ってくれていた。
お店選びも本当はあれこれ迷って時間が掛かったんだということを知った。
2008年、今年もまた新しい誰かと出会う。
今日の出会いはどこに繋がっていくのかなぁ。
今は全く予想もつかないが、不思議とまた次にどこか別の場所で再会をするのだ。
雪で始まった今日。
夕方には雨に変わり、帰る頃にはそれも上がっていた。


投稿日:2008年01月22日

2008年01月22日

「ワン、ワワワワン!」
番犬として頑張ろうと思っているのかどうなのか、勢いよく吠えるのだが、犬のダンボの視線の先を見ると、それはどう見ても泥棒ではない。
裏の家の塀に立てかけてあるスキー板なのだ。
「ダンボ、あれは違うよ。スキー板だよ。」
スキー板を説明するのは難しい。雪山に行ってスイーっと滑る、あのスキーをやる時に履くやつだよ。
「ワワワワワン、ガウ」
スキーと言ってもわからない・・・か。
私もスキーはやらない。だから家にスキー板もなければ、スキーグッズもなく、スキー友だちが居るわけでもない。急に「スキー」って言われたって、そりゃぁ理解なんて出来ないだろう。
スキー板が怪しいものでも何でもない説明って、どうすればいいのだ。
私の目線で見たスキー板はこんな感じで、
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ダンボから見たスキー板はこんな感じ。
RIMG0002.JPG
しかし、何でもパチパチと写真に撮っているが、これをもしそこのお家の人に見られたらどうするのだ。
あらいやだ、ご近所さん。
こんにちは。
寒いですね。
えっと、はい。
お宅の写真を確かに撮りましたが・・・。
いえいえ、家の中を盗み撮りしようだなんて、とんでもございません。
わたくしはただ、スキー板を・・・。
犬が吠えるので・・・。
検証用に・・・・。
えっと、ウチにはスキー板がないので・・・・
うーん。
ごめんなさい。
・・・・。
説明は難しい。
これでは挙動不審女になってしまうではないか。
とにかく私はダンボに対して、「スキー板は泥棒ではないんだよ」と言う。
そうして私は裏のお家の夕飯時に、「裏の人は盗撮魔かもしれないわ」と話題にのぼり、気持ち悪がられるのである。