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投稿日:2008年01月25日

2008年01月25日

例えば喫茶店に入った時。
何になさいますかと尋ねられたら、メニューを見て「コレにしよう」と思うものを見つけたり、考えるのが面倒な時は「アメリカン」か「アイスコーヒー」と言っている。
しかし、これが誰かの家やどこかの仕事場に場所が変わると、「お茶かコーヒーか紅茶のどれになさいますか」と尋ねられると、この3つが私にとって究極の選択になるのだった。
何も悩むようなことでない。3つのうちから自分が飲みたいものを答えればいいのだ。なのに、この3つの順位が決められなくなる。多分こんな時、4つ目の選択肢「何でもいいので、任せたい」というのがあれば、私は迷わずそれを選ぶのだろう。
うーん。
うーん。
うーん。
「じゃぁ・・・」
「お茶をいただけますか」
ほっ。
おそらく便秘の人が「で、出た」と、ホッとした時につく安堵のため息と同じものが、体から出ている。
それなのに。
今度は自分が客人を招いた時には、自分の経験を忘れてしまうのだった。
今家で作れる飲み物を思い出しながら、「お茶とコーヒーと紅茶とアイスコーヒーとカモミールティとバナナジュースと、えっとえっとココアとアイスココアと・・・」と、いつだったかいっぱいのメニューの中から選んでもらおうとしたら、私が話している間に客人にとても困った顔をされたことがあった。
そうして、その人もうーん、うーん、と唸った後で、「では、あったかいコーヒーを下さい」と言っていたっけ。
ほっ。
で、でた。
という顔だった。
「何でもいいし、任せたい」という選択肢。喫茶店にはないが、大人気メニューになること間違いなし。なのだ。