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投稿日:2014年10月06日

2014年10月06日

かめありリリアホールにて神田蘭さんの公演「劇談・かつしか哀情物語」本番日。

会場入りの時は丁度台風が近くにやってきていて、東京はひどい雨風だった。今朝静岡から来るスタッフの方も結局前日に東京に来る事になり、お客さんも来られないという方がいらっしゃるとのことで、楽屋の窓も激しい雨が叩くように降っている。

楽器を入れたら簡単な音出しチェックをして、その後はまた照明のチェックタイム。リハーサル前の職人さん達の準備タイムの空気も好きだ。

リハーサルが始まって、少し経った頃に台風の影響で急遽今日のゲストのケーシー高峰さんが来られないということがわかって、急な対応が大変そうだ。ピンチヒッターでおぼん・こぼんさんが出演可能ということで一同みんなホっとする。

今日は「クマモン」がサプライズで出演してくれるそうで、稽古でも台本がちょこちょこ変更したが、ケーシー高峰さんの出演キャンセルでギリギリまで台本が変わる。

私が神田さんだったらきっとパニックになるだろうなぁ。

しっかり自分のパートを務めたいとより一層思った。

リハーサルが終わって楽屋に帰ると、台風も過ぎて窓の外には富士山が遠くに綺麗に見えていた。さっきまであんなにひどい雨風だったのが嘘みたいだ。

本番、最初の私からの音出しは暗転の中から。

音楽もののライブでは、私の場合手元が全く見えないほどの明かりゼロ状態はなかったので、さすがに真っ暗の中での音出しはとっても緊張をする。

でもなぁ。

やっぱり私の一番得意なこと、自分なりの物差しがはっきりあること、役割を一番理解出来ることは音楽という切り口なのだなぁ。とも思う。

出番前はいつもやっぱり緊張するけれど。

後方でしっかりやるからね。

一音、弾き出したらあとは波に乗るように押し出されて行く。

こういう場所が好きなのだなぁ。

一期一会の気持ちで演奏をしたい。

与えてもらった機会に力まず自分の全てを送り出したい。