投稿日:2010年01月07日

2010年01月07日

新聞を見て、あぁ嬉しいなぁと思う瞬間は、医療関係の新しい発見についての記事を目にした時だ。
そこから実際の治療に至るまでがまた長い道のりになると思うのだが、それまで解明されなかった未知の世界の扉が開くということは、本当に素晴らしい出来事だ。
私の重症筋無力症も、今は治療方法があり決して亡くなる病気ではなくなった。だが昔は呼吸困難で亡くなる患者さんも多く、私が今こうして社会生活に戻れていること自体が魔法をかけてもらっているようなことなのだ。
時々ふと思う。自然の法則に逆らって私は命の続きをもらったのかなぁと。だが、だからこそその分有り難く時間を無駄にせずにいようという気持ちがある。かつては日常でそれを意識出来ること自体なく、無意識に持っているものに対しては考えることもなかったから、日々何かの折りにこのことについては頭をよぎるのだ。多分魔法をもらった人達は、一度はこんな風に何故自分の今があるのかを考えているのだと思う。
大きな発見がその先の道を明るく照らす。
こういうニュースを見つけると、「早く早く」と早く次の一歩に進まないかしらとせっかちな気持ちで記事を読んでしまう。
暗いニュースが多い中、光がそこだけスっと差す発見のニュースだった。


“ 2 件 ”のコメントがあります

  1. uni より:

    先日、大好きな冒険家の風間深志さんの記事が新聞に載っていました。
    彼いわく、「障害は、ひとつの個性」とのことです。 とても、力強い言葉です。
    健常者の僕は、個性のない分、頑張らないとと思うのです。
    みんなが、同じスタートラインから頑張れる、そんな時代が早く来るといいですね。

  2. 吉川みき より:

    「障害は、ひとつの個性」って素晴らしい考え方ですね^^結局はその人の人生やその人を形作るものは、物の捉え方や選択の仕方なんでしょうね。周りの景色を見ながら自分の道を進んで行ける余裕を持ちたいなと思います^^

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