投稿日:2010年02月25日

2010年02月25日

夕方のニュースによると、さっき関東地方に春一番が吹いたのだそうだ。
さっきまで外に居たのに、丁度春一番が吹いた時刻に私は家に戻ってきたんだろう。
その年最初に吹く強い南風。
「春一番」ってなんだか素敵なネーミングだなぁ。
そう思っていたら、語源は1800年代に起こった転覆事故から来ているのだそうだ。壱岐で漁をしていた船が強風にあおられて転覆し53名の方が亡くなった。それを境に地元の人達がこの強い南風を「春一」「春一番」と呼ぶようになり、それがだんだん日本各地に広がって行ったという説が強いらしい。
私の暮らしの中では、春一番は春を連れてくる季節の風という存在だったが、海や雪の多い場所では強風で事故が起きたりする怖い存在のもののようで、東京でも竜巻が発生して過去に電車が脱線したことがあるのだそうだ。
あたたかくなったと思ったら、またとても寒い日に戻る。
本当の春がやって来るまでは、こういう揺り戻しが激しくなる。
北風と太陽のお話のように、寒いのと暑いのに試されて、その向こうに春がある。
冬の次は春じゃなくて、ちょこっと試される期間があるってことだ。
すんなり春は来てくれない。季節も私達の毎日にも。
でもきっとその向こうには春がある。
襟を立てて、足元をすくわれないように。
お互い歩いて行こう。声を掛け合って。


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