投稿日:2010年03月08日

2010年03月08日

電車に乗っている時のこと。
前に座っていた男性が本を読んでいた。
電車の中で本を読む人は、割とカバーをかけていたりするので、何の本を読んでいるのかがわからなかったりするのだが、この男性は向かい側の私にでもタイトルがわかる単行本を読んでいたのだった。
「集中力」というタイトル。
しかし、おかしいのはこの本を読んでいる男性が落ち着きがないことなのだった。
私がこの男性の存在を認知したのが、そもそも”なんだか前に座っているヒト、落ち着かないなぁ”と思って視線をやったことがはじまりだったのだ。落ち着きのない子供みたいに、ジっとしていられない。本を読み始めたかと思うと急に顔を上げてキョロキョロと周りの人を見たりしている。何か気になる人でも居るのかと思ったら、そうでもない。車内は至ってフツ〜なのだ。マナーの悪い人がいるわけでもなく、悪臭があるわけでもない。よくある音楽の漏れもない。
男性は「集中力」をまた読み始める。
でも1ページも読まないうちに、また本を読むのに飽きたような感じで顔を上げているのだった。
<集中力をつけたくて、買ったんだよね>
<だったら、もうちょっと頑張ろうよ>
本を車内で読む時はカバーをかけた方がいいということが、今日は私もわかるような気がしたのであった。


“ 2 件 ”のコメントがあります

  1. キンドー より:

    その本、効果ないみたいですね(笑)。私が高校生の頃は、「プレイボーイを読んでいる奴のほとんどは、プレイボーイではない」というアホな言葉があって、モテない僕らは結構ダメージを受けたもんです。
    「週刊実話に実話はない」っていう言葉もありました(笑)。

  2. 吉川みき より:

    あはは!そういえば、一時的に周りの友達の間で流行る雑誌ってありましたね〜。ムーが流行った時もありました^^寝る前に読むとなんとなく恐怖感が湧いて来て寝付きが悪くなりました^^:

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