今日は暖かい天気のいい日だった。
この時期になると、こういう陽気の日にはプチ衣替えをするのだ。恐らくこの後も寒い日がやって来るのだろうが、それでもさすがに着ないだろうという厚手のセーターをまず、衣替え第一弾として片付ける。こうして2〜3回に分けて様子を見ながら・・・5月の中旬から下旬にかけて最後の衣替えをして衣替え完了としているのだ。
厚手のセーターは着なくなれば引き出しの中をかなり占めてしまう。なので、今日はこれらを片付けて、まず一つ分の引き出しを整理した。
暖かい日は寒い日のことをすっかり忘れてしまう。昨夜、何を食べたかの方が圧倒的に覚えていて、だから今日みたいな日にハンガーに掛かっているセーターを見ると、「何故ここに!」というぐらい冬物の洋服達に違和感を抱いてしまうのだった。
そして秋になった時にも同じ。急にある秋らしい気候の日に夏服に違和感を抱いている。
引き出しにしまい込んでいた夏服達は、考えてみれば半年しか別れていないのに、すごく懐かしい再会に思えてワクワクする気持ちをくれる。タイムカプセルを半年ごとに開けているようなもので、ささやかな楽しいイベントなのだ。
<お前達、ほら出ておいで!>
せっかくのどかに休んでいた夏の服達は、またこの人に着られてビヨ〜〜ンと伸ばされるのか・・・・とうんざりしているかもしれないが・・・・。
<今度は痩せるから!>
確かに仲間のどれぐらいかは無理矢理着られて、一部破けるなどの目に遭ってはいる。
同じ洋服でも体型が変われば洋服のシルエットが変わって、別の服に見えるということを私は経験上知っている。
引き出しの奥の方に、逃げて隠れていた最後の一枚を取り出して、「よ〜し、痩せるぞ!」と新たに決意をしたのであった。