投稿日:2010年08月09日

2010年08月09日

ニャー。
鳴き声がしたので窓の外を見たら、時々遊びにやって来る「シロ」が塀の上に座ってこっちを見ていた。
「あら?遊びに来たの?」
窓から顔を出したら、チビ猫を連れて今日は来ているではないか。
こんなことは初めて。4匹産んだ子猫のうちの1匹、黒い子猫と並んでこっちを見ている。あきらかに私のところにやって来たんだとわかるとなんだか、可愛くなるのだ。子猫はまだ私に対して警戒心があるのか近寄っては来ない。だが、思わぬ来訪者が嬉しくなった。
「また、遊びにおいでね」
それからしばらくして・・・。
南側の窓の向こうに何か動くものがあった。
<なんだろう?>
カーテンを開けてみると、今度は南側の塀の上に4匹の子猫がいる。
窓を開けると、左端にシロがデンと座っている。さっきは可愛らしい鳴き声でつぶらな目で私を見ていたのに、今度は様子がちょっと違う。細く鋭い目をしてジィ〜っとこっちを睨むようにしている。
<コイツらみんな、あたいの子供たちだよ>
なんか急にすごんだ雰囲気になったシロ。シロ、怖いよ。
<全員連れてきたってわけさ>
は、はい。
<コイツらになんかやって欲しいんだよね>
シロの目は確かにこう言っていた。その横にズラっと4匹が並んで私の方をやっぱり見ている。
なにか・・・本当に欲しいの?
しょうがないので小皿にミルクを入れて窓辺に置いたら、シロが合図をしたのかチビ猫達が警戒しながらやってきて、そのうちの2匹がついに私の部屋に上がってミルクを飲んだのだった。
ミルクがなくなると全員居なくなっていた。
<ほら、お前たち、行くよ>
シロちゃん。私はお前のおとなしくひょうひょうとしたところが好きだったのだが・・・。
シロは若い出産を機にヤンキーになった。
かつあげされた気分になったのであった。


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