投稿日:2010年10月09日

2010年10月09日

昨夜は窓側の患者さんが居なくなったので、カーテンを開けて寝た。
ベッドからタワーが一つ見えていて、スカイツリーを見ながら横になれるだなんて贅沢だなぁと思っていたが、今朝起きて見たらそれはスカイツリーではなく近くのビルの上に建っている鉄塔だった。
明日は退院。
シャワーや洗濯を済ませて帰る準備をする。
退院をしていく患者さんで少し個人的に違和感を感じるのは、お化粧をした姿だ。多分、お化粧をした姿が普段人に会う時の姿なのだろうが、病室ではみんなすっぴん、それに足や手の指もマニキュアのない爪になる。
でもそれで違和感を感じることはなく、お化粧をして綺麗になったはずのそちらの格好の方が、塗りたくったお面のような顔に見えてくるから不思議なのだ。
看護師さんもみんな若くて可愛いのでお洒落の盛りのはずだが、みんな爪を短く切りそろえている。もちろんマニキュアをしている人も居ない。私も楽器を弾く身として爪は短くマニキュアもしない爪を保ってはいるものの、最近外に出ればナチュラル爪の女性がとても少なく、飴細工みたいな爪が「綺麗に手入れされている爪」のように言われる風潮を残念に思っていたのだ。
「こんにちは〜。検温に来ました。お熱はかってくださいね」
「血圧を、じゃぁこっちの腕ではかりましょうか」
朝と午後、夜の3回こうして検温に来られるのも今日が最後だ。
短い爪の手先を綺麗だなぁとよく見ていた。
私もまた仕事に戻れるようになったら、短い爪を大事にお仕事をしたいなと思った。


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