投稿日:2010年10月14日

2010年10月14日

火曜日以降、午前中のある時間になると近所の幼稚園から運動会の音楽が聞こえてくる。
運動会の練習をしているのだ。
ここに引っ越してきた最初の年は、「今日が運動会なんだわ」と思っていたら次の日もその次の日も、そのまた次の日も運動会ミュージックが鳴り響き、一体どうなっているのかしらと混乱したのだ。練習をする期間が一週間あって、それで本番を迎えるのだと知ってから、この時期は毎年ちょっとした我慢ウィークになっていたのだった。
今年は入院中にその運動会ウィークを終えられたと思っていたのだったが・・・・。読みは一週間はずれて今週が運動会ウィークとなっていたのだった。
運動会の練習なので、先生がマイクを使って本物さながらの案内をしたり、大きな声援を送ったりする。定番の「クシコスポスト」や「天国と地獄」などかけっこ音楽が私の部屋にも届くと、癒されるという方向には行かず私も「よ〜い、ドン!」な心理になって落ち着かないのだ。
おまけに子供の頃から音楽をやっていたせいで、行進曲が流れると「いち、に、いち、に」とリズムを刻んでしまい、そしてそれは「左、右、左、右」という左からはじまるリズム取りになってしまい、本当にくつろげない。
かと思いきや、知らない曲だとこれはこれでただの騒音になる。さわやかな男の人が歌っているポップス風応援歌で、子供たちには馴染みのある曲なのかもしれないが、この曲が繰り返し流れてくると、優勝セールで西武百貨店に行った時に館内でずっと流れていた「ラ〜イオンズ、ラ〜イオンズ」と同じぐらい頭の中を旋回するアクがあって、部屋でこんなに耐えているぐらいだったら見学にでも行って気を紛らわせようかと思ったぐらいなのだ。
家の近くの大きなキンモクセイも、もう花のピークは越えてかすかに香りが残るだけ。
かけっこは早かった。
オーエス、オーエス。
そこに重心を落として踏ん張るより、鉄砲玉みたいに一気に突っ走る方が得意だった。


コメントをどうぞ