投稿日:2011年02月25日

2011年02月25日

ダンボは今日で8歳になった。
人間の年齢にすると48歳ぐらい。決して若者はないが、弟分や妹分の犬が居ないからか子犬の時にうちに来た時と行動は変わらない。うんちが出たら興奮して教えにくることも、それから時々部屋の中を思い切り嬉しくて走り回る興奮走りも、まるで子犬のようだ。
外に出た時も、何歳ですか?と尋ねられて答えると驚かれる。2〜3歳の若い犬だと思われているみたいで、そんな時は私が若く見られるよりもなんだか嬉しい。
ダンボとの出会いはインターネットのオークション。
当時の私はまだ一人で自由に外出が出来ないような不自由な状態で、楽しみはネットで外の世界を見学することだった。ある日、ネットで見つけた別の犬が居た。その犬もチワワだったのだが、牛柄の犬で柄がちょうどチョンマゲ風の間抜けな顔になっているのでいつまでも売れ残っていたのだった。
私が動物を連れて家に帰ってしまうパターンは、「この子、このまま誰も飼わなかったらどうなるんだろう」と心配をしてしまった時で、数日間に私はこのチョンマゲ犬を家に迎える覚悟を決めた。
本当はチョンマゲ犬が来るはずだった。
が、そうではなかった。
先方とのメールのやり取りの後、ギリギリになって「健康診断の結果、どうしてもお譲り出来なくなりました」というメールが届いたのだ。理由を再度尋ねてみたが、ごめんなさいと言われて本当のことを知ることは出来なかった。あの子は病気になって死んでしまうのかもしれないと思うと、抱っこしたこともないその子犬だったがとても悲しくなって部屋で号泣したことを思い出す。
ダンボはその時期にやはり売れ残っていた犬だった。可愛いお花と一緒に写っていたが、大きな個体だったこともあってダンボを欲しいという人が見つからなかったみたいだった。
<まだ、居るの>
1ヶ月経ってもまだ写真が掲載されている。
<誰ももらってくれないのかぁ>
チョンマゲくんと顔が似ているところも気になって、毎日見ているうちにだんだん情が湧いて来た。
<お前、今日も売れ残っているのかい>
毎日私が眺めることで目が合う写真のダンボ。いつか売れないと判断された時は、どうなっちゃうんだろう。
<お前、うちに来る?>
こんな縁でダンボはうちに来ることになった。
一緒に暮らした二匹のフェレットが亡くなったときも、特に悲しむわけでもなくいつものように自分の定位置に居る。食欲がなくなることもない。一人暮らしが寂しくないのは、ダンボの存在が大きいことは身にしみてわかっている。
petioの宣伝で、「どうかゆっくり、なるべくゆっくり年を取って下さい」という言葉があったが、まさにその気持ちだ。
あとどれぐらい一緒にいられるのかなぁ。
他の兄弟達はどうしているのかなぁ。
ヒーターが大好き。おひさまが大好き。お風呂は大嫌い。私がキッチンに立つと、上から落とし物があるんじゃないかといつも下で待っている。
人間もそう。
シンプルな人が私は心を開ける。
シンプルな君が大好き。
君が元気がないと私も元気がなくなる。
ご飯をあげるだけでこんなに嬉しそうに飛び跳ねて。
ピンポンが鳴って吠えるのはやめてほしいんだけどね。
私のところに来てくれてありがとう。
「お誕生日おめでとう!」と言ったら、首をかしげて見つめている。
ダンボ、お誕生日おめでとう。
うんと無邪気なままで、ダンボがダンボのままでいられるように。


“ 2 件 ”のコメントがあります

  1. えりえり より:

    大変ごぶさたです。7~8年ぶり?
    大きな揺れがありましたが大丈夫でしたか?
    心配になって検索かけてやってきました。
    ダンボちゃん、8歳おめでとうです。
    うちのアトム@パピヨンもその二日前の23日に8歳になりました。
    同時期の誕生日でびっくりしました!
    2月1日に膀胱結石の手術をしてちょっと大変でしたが
    一日も長生きしてね・・と願う日々です。
    みきちゃんも元気そうで良かったですvv

  2. 吉川みき より:

    地震、大きかったですね><ダンボもあれから揺れるたびに首を伸ばして様子を伺うようになりました。アトムくんも8歳ですか。手術、無事終わってよかったです。早く回復しますように!うちも一昨年の2月に一時肝臓の数値が悪くなって、ものすごく暗い毎日でした。ほんと一日でも長く一緒に居たいですね。アトムくんも元気で過ごせますように!

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