投稿日:2011年03月22日

2011年03月22日

最近気になる迷惑メールが来るのだ。
それは「10日でピアノが弾ける」というもので、もう何通も受け取っている。
10日でピアノかぁ・・・。
私はどちらかと言えばメールをもらう前から「ピアノは10日で弾ける」と信じている方なのであまり驚かないのだが、ではどういうことが書いてあるんだろうかと気になってサイトに行ってみたら、意外に似た考えのことが書いてあったので納得をしたのだ。
練習曲や基礎をしっかり積まなければならないのは、音楽コンクールや音大受験をしたり、何か資格を取らないといけない場合で私もいいと思う。だがピアノを習い始めた人達の多くはコンクールには出ないし、音大受験を目標とする人より「ピアノで好きな曲が弾けたら楽しいだろうなぁ」という目標を持っている人の方が人口は多いと私は思っている。
まず好きな曲を一曲弾けるようになる。
その為のヒントや手段を考えるのが先生の仕事。長く音楽に携わってきた人間ならではの、<ここは深く考えたら煮詰まる><ここはこんなに厳密にとらえなくてもいい>など、自分が遠回りをした分のショートカットの仕方を今こそそういう切り口で経験を生かせたらいいなと思うのだ。
10日でピアノは弾けるようになると私も思う。
2小節弾けたら少し嬉しい。
4小節弾けたら、曲っぽくなる。
「ピアノが弾けると嬉しい。」
たったそれだけだが、私はそれが重要だと思う。
私も嬉しかった。そこから全てが始まった。
ただただ、その公式が私は大好きだ。


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