投稿日:2012年02月09日

2012年02月09日

毎日、寒い日が続いているがふと日差しが春に近づいた気がしたので、近所のホームセンターに苗を見に行った。
うちは冬の間、日当りがあまりよくないので春の苗を植えるのはもう少し待った方がいいのだが、ビオラやノースポールはそろそろ買ってもいいかなぁと思って店内をウロウロしていたのだった。
冬の鮮やかな花、ジュリアンが並んでプリムラなど冬から春にかけての花が置いてあり、いい香りのするストックの苗もある。ストックは初めて自分が種を蒔いて咲かせた思い出の花だ。それからパンジー、ビオラなど春にピークを迎える花の苗があって、チューリップやクロッカス、ヒヤシンスなどちょっと贅沢な球根グループもある。
やっぱり早春は苗の種類が多くて賑やかだ。
と、思っていたら店のはじっこに朽ちた鉢物コーナーがあった。
クリスマス頃、ここで4000円ぐらいで売っていた立派なシクラメンがもう時期を越えたからだろう。210円の値段になっていた。
売り物としてはもう売れ残りになるだろうが、それでもシクラメンはゴールデンウィークぐらいまで頑張って咲いてくれる息の長い花なのだ。
動物でも植物でも、どうも私は「売れ残り」に突然母性が沸いてきてしまう傾向にある。
春の苗を見に行ったはずが・・・帰りにシクラメン3鉢を積んでチョイノリでヨロヨロ運転で帰ってきた。
かつて、長い入院となった年の春。シクラメンはその前の年の晩秋にベランダに置いてから主が居なくなってもなお5月まで私の帰りを待ってくれていたことを思い出す。
私んちへおいでよ。
広くはないけど、それぞれの場所ぐらいは確保出来るしね。
お水をあげるね。
君たちまだまだ一花、咲かせられるよ。
冬から春にかけて咲く花たちは、厳しい冬の寒さを耐える強さを持っている。
その強さを私は尊敬する。


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