投稿日:2007年06月08日

2007年06月08日

家は一階の二階の二世帯しかない賃貸物件で、水道料金は大家さんが一括で支払い、二階の部屋の水道の子メーターの数字からそれぞれの世帯の水道料金を割り出して、大家さんから「今月はいくらです」という手紙が来るという変なシステムになっている。
なんでそんなややこしいやり方をするのかわからない。これが大きなマンションでのことだったら一番に文句を言っている私なのだが、大家さんがお年寄りなので、めずらしくおとなしくそれに従っているのだ。
だが、本当はとてもいや。
心の底からいや。
こんなしくみは大っきらい。
だ。
理由は私が二ヶ月に一度、大家さん指定の日に親メーターと子メーターの数字を見て報告をしなくちゃいけないことにある。
それをすると私の水道料金を1500円マケてくれると大家さんは言っているのだが、それでも私は憂鬱なのである。
IMGP7597.JPG
”どうしよう”
”今日だな”
どんより。
”でも、自分でやらなくちゃ”
”どうしようもない”
どんより。
”でも、そろそろ「季節」だし”
”もう出るような気がする”
どんより。
”いや、大丈夫”
”気のせいだから”
”ガンバロウ”
思い切って玄関外の地面の所にある水道メーターの蓋を開けた。
カサカサカサカサ・・・。
ゴキブリが目の前を逃げて行った。
”ぎゃーーーーーーーー”
ど、ど、ど、どんより・・・・。
ビンゴ。やはりゴキブリが居た。
この時点で体の内側にサブイボがビッシリ立ったのだが、親メーターの数字は更にもう一つ蓋を開けないと見れないのだ。
”ここまでやったんだから、あとちょっと”
”ガンバレ”
ふと視線を横にすると、恐らく近所の猫に食いちぎられたと思われるデカいゴキブリの頭が落ちていた。
”ぎゃーーーーーーー”
ギャーの勢いで必死で中蓋を開けた。
親メーターの数字を見るだけで、ものすごく疲れたのである。
”もう、子メーターは見たくない”
”出来ない”
”やりたくない”
”結婚していたらよかった”
”旦那に頼めたのに”
”二階の人も留守か・・・”
子メーターを見るまでに相当心はグズったが、それでも私がやらねばどうしようもないのであった。
こちらの方がゴキブリは居そうな環境である。
植木鉢の支柱をはずして蓋開けグッズを作って、いざ。
”ぎゃーーーーーーー”
ギャーとなりながら、ゴキブリは居なかった。でも、ギャーーとなったのだから居たも同然のストレスはかかったのだ。
親メーター、ゴキブリ有り。
子メーター、なし。
報告なら、数字よりもこっちの方が私には重要なのである。
ゴキブリは大嫌い。
泣くな。
己よ。
昨日、「紫外線防備おばちゃん」軍団に入団し、今日はコンバットを大量に買いに行き、館に配備した。
幸せになるために、日々戦っている私なのである。


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