投稿日:2007年06月17日

2007年06月17日

明日のライブの最終リハーサル。
自分のライブ用のリハーサルに関しては、去年から方法を変えた。本番に弱いという人にはピッタリの練習法で、それはスタジオに入ったら最初にピアノをポロロロンと弾いたり、声を出さないで初回の通しを基準に手直しをする方法だ。
通しリハというのは、だいたいどのプログラムのリハでも最後にやる。だが、その位置で通しリハをやれば体も心も集中力もいい具合いにそれぞれがバランスよくなって来るので、だいたいその日のベストが出せるのだ。
私はそれが顕著に出るようで、一回目より二回目の方が確実によく、数回通しをやる時には一番最後の回がほぼ一番安定、その差が割とデカい。
だが本番は、いつも一回目で終わる。
いつも「とりあえず、一回ツルっとやってみよう」とやっていたその日の一回目が、一番信頼性のある今の自分の力量なのだということに、やっと気付いたのだ。
音楽には具体的な数値はないが、みんなそれぞれ自己スコアみたいなものを体ん中に持っている。そして、その自己スコアのベストを出すことに、それぞれの音楽魂は燃えている。どんなにキャリアのある人でも、やり始めたばかりの人も、「今日はよかった」「今日はあまりよくなかった」ことで、単純に一喜一憂をする。
音楽は、全員が「今日はよかった」を目指している。
自分はどう工夫をしていこうか。
リハーサルはスタジオに入って最初の通しリハに照準を合わせるのがいい。で、勉強資料用に最後の通しを録音して持っておく。意識的にそういうリハを続けていけば、きっとその先に何かしら得られるものがあると思う。
自分の力量を把握して、スコアを一点でも上げていきたい。
私とタイプが似ている人に、これはお勧めだ。


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