投稿日:2007年07月08日

2007年07月08日

日曜の「サザエさん」の時間になると、「寂しい気持ちになった」と、子供の頃を振り返って話す人は、割と居る。
「え!なんで!」
なんで、日曜日の夜が寂しかったのかが、私にはよくわからない。
ウチは日曜日、私は母の命令で「友だちの家に遊びに行ってはいけない」と言われていて、その理由は”そこの家のお父さんがゆっくり出来ないから”ということで、家に居ろとまでは言われなかったものの、基本的に友だちとは会ってはいけない曜日とされていた。
だから私は寂しいどころか、サザエさんの時間の頃は、「あともうちょっとで、日曜の掟が終わる!」と喜んだのだ。
今は日曜日の掟もなくなり、自由になった。
スーパーや駅前の景色は、平日と違って家族連れで買い物に来ている人を多く見掛ける。
毎週、サザエさんを見ながら、それは私が家でご飯を食べなくなるまで続いたのだが、ウチの日曜の夜は鍋だった。
また鍋!
もう鍋はいや!
今は自由。
さて、何を買おうかしら。
鍋以外の夕食を、私は選べる。
日曜日の夕方。
何でも食べられるというのに、
時々、私はちょびっと寂しい。
欲張りなものだ。
完全な自由を得れば、制約の中に居た頃がふと懐かしくなるのである。


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