投稿日:2013年04月03日

2013年04月03日

今年の東京の桜は開花が早かった。

桜が咲く頃を楽しみに待つようになったのは、重症筋無力症という病気で長い入院をしたことがきっかけだ。

今までで3回、入院生活で桜の頃を送った。

同室になった患者さんたちは様々な病気を抱えていて、「桜の頃までには退院出来るかしら」「次の桜を私は見ることが出来るのかしら」と、それぞれの桜の咲く頃に対する想いを耳にした。

桜はなるべく早く咲いてくれた方がいい。

そしてなるべく長く咲いてくれますように。

桜の頃になると毎年そう思うようになった。

今年はうんと早く咲いてくれた桜。

雨にも風にも負けずに、よく頑張って長く咲いてくれたなぁと思う。

病院のベッドの上で、窓から見える大きな木を眺めながら「ず〜っとその場所から動かずにそこにいることってとても退屈でしんどいことなのに、木はよく耐えていられるなぁ」と思っていたが桜も、花を咲かせるその時以外は実に気配を与えず地味に過ごしている。

ありがとうね。桜。

咲いてくれると命の素晴らしさをかみしめる。

今年も桜を見ることが出来てよかったわと心からしみじみ有り難く春を想う人がたくさんいる。

長いこと咲いてくれてありがとう。

頑張った桜に感謝を送りたい。


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