投稿日:2007年08月02日

2007年08月02日

今日はかしわ哲さんの「アイシテルからコンサート」。
かしわさんは元NHKのおかあさんと一緒のうたのお兄さん。「森のクマさん」や「アイアイ」といった私が小さい頃に大声で歌った楽しかったあの曲達を、お客さんの前で演奏をするのは初めてなのだ。
7月のリハーサルの時、かしわさんは歌の途中で本番の会場にいる子供とコミュニケーションを取るところを、パーカッションのmasaさんや私を代わりに語りかけるところがあった。
「ミキちゃん、自分の名前を呼ばれたら”はーい!”って答えてね」
「じゃぁいくよー。」
「大きな声で」
「みきちゃーん!」
リハーサルだったが、私はその時間すごく楽しかった。
音楽って楽しくて大好き!
私が大人になって成長をしたところは、「森のクマさん」や「アイアイ」の伴奏をファンキーバージョンやラグタイムなどで弾けるようになったというところ。会場に居る子供たちが楽しくなってくれるよう、自分の持っている技を全部使ってやりたいなと思って今日は出掛けていったのだった。
DSC01639.JPG
本番で。
最初はかしわさんのソロで数曲あるのだが、今日初めて会う子供達をかしわさんは絶妙な間で引っ張って行く。会場の子供達が笑ったり歌ったり、すっかりステージに釘付けになっているのを袖で見ていて、すごいなとただただ思った。
1部の最後で、自分の「ママはなんでもしっている」をかしわさんに歌ってもらって、ステージではママと子供達20人以上がポンポンを持って踊ってくれた。一生懸命練習をしてくれたのだと思う。みんなで息を合わせて可愛い振り付けで踊ってくれて、最後の決めポーズもみんなで可愛く決まったのだ。
DSC01715.JPG
コンサートが終了して。
ステージで踊ってくれた何人かの方と話をしたが、最後に話したママと男の子がいた。
男の子はリハーサルの時にたまにピアノの方を見ていた子だった。
<ピアノを習っているのかな>
目が合わなかったのでその時に話すことがなかったが、やっぱりピアノを習っているのだそうだ。
私が子供の頃もピアノを習っていた子供は多かった。だが、好きでやっている子はあまり居なく中学生になるとピアノをやめそのまま音楽自体も興味から外れるというケースが多かった。
この男の子はピアノが好きなんだ。
リハーサルの時に、なんとなく「ピアノが好き」なオーラが出ているように思えていた。
「いっぱい練習をして、上手になりたいです」
男の子は、私にそう話してくれた。勇気を出して声にしてくれたのだと思う。短い言葉だったが中にはっきりと意志が見えて、それでどれぐらいピアノが好きなのかは十分に伝わってきた。
私のことを自分と同じぐらいピアノが好きな人だと、彼は感じてくれたのかな・・。だから大事な気持ちを、初めて会った私に口にしてくれたのかもしれない。これはとても光栄なことなのだ。
うん。
頑張ろうね。お互いに。
「いつか一緒に演奏しようね」
男の子と約束をしたことを、私も覚えていよう。
「音を楽しむと書いて、音楽」
かしわさんのコンサートは、一緒に演奏をしているというよりも一緒に音楽をした、そんな楽しい気持ちをもらった時間だった。


コメントをどうぞ