投稿日:2014年03月24日

2014年03月24日

インド洋上。

今朝の海は波もなく湖の上に居るみたいだ。コーディネイターのNさんの話では波が全然立たない海の景色もあるそうで、そんな海なんて見れる機会は私にはきっとないだろうなぁと思っていたら、今日の海は限りなく穏やかで知らなかった海の表情が見られてよかった。

船には午前と午後の2回、毎日部屋にお掃除に来てくれるフィリピン人の女の子がいる。この辺りの客室の担当なのだろう。顔見知りになり、カタコトの日本語で会話が出来るので今日は少し部屋を片付けてもらっている時に話をした。

この船には世界一周の間、乗っているんですか?

身振り手振りで伝えると、そうだということだった。一年のうちの八ヶ月、船の上での仕事をしているらしい。

ふぇええ~~~っ!

そんなに長く船に乗っているんですか?

すると、船の仕事はもうベテランさんではないか。クリスタルクルーズで3年、パシフィックビーナスに3年、飛鳥には4年乗っているということだった。

ニジュウナナサイデ、コノシゴトニ、ツイタカラ…。

イマ、サンジュウロクデス。

えぇええええーーーっ!?

声も顔立ちも、だいたいお肌の感じからして20代前半にしか見えない。日本に留学に来た女子大生といった感じの可愛らしいお嬢さんなのだ。だが、実際には二人の子供さんが居て旦那様とおじいちゃんが留守を守ってくれているらしい。

コドモニ、アイタイデスー。ウーン、ロンリー。

とてもチャーミングな女の子で、すっかりファンになり、彼女の母国フィリピンに行ってみたくなった。

それにしても。

いろんな仕事があるんだなぁ。

一年のうちのほとんどを船の上で過ごす人が居るということは、知識としては知っていたものの、実際に出会ったことがなかったからすんごく驚いた。

これは前から思っていたことなのだが、学校に通う子供時代のうちに、世の中にはどんな仕事があるかを出来るだけ教えてもらえるような授業があったらいいなと思う。私達は、なれる仕事についてのカタログを持たな過ぎだなのだ。子供の頃のあの元気いっぱいの時に、おおきくなったら就ける仕事カタログ、みたいなものを図鑑として手にすることが出来ていたなら、そのエネルギーは、より建設的に使えていたんじゃなかろうかと思う。私だって大人になってから、この仕事だったらやってみたかったという職種にいくつも出会った。選択肢がもう少し多かったらよかったのにとその度に思ったのだ。

さて、私の今回の仕事は、あとは足を引っ張らずに無事に一緒に成田まで帰ること。船を降りて移動する頃が丁度輸血を受けて2週間、ヘモグロビン値が下がって来ている頃で、その時期に夜中にオーストラリア発シンガポール経由で長時間の移動が待っているのがちょっとした山なのだ。

なるべく体力温存しよう。

と、思いつつ。

もう一人の自分は、バスや電車に乗ったり雑貨屋さん巡りをしたり、散歩ネコ的活動がしたくてはやくもうずうずしている。で、昨日ぐらいからオーストラリアでの下船地、フリーマントルやパースの位置関係、移動手段などをまた調べ始めているのだった。

こういう時の調べ物が大好き。グーグルアースで一応景色は見て来たが、行ってみないとやっぱりわからないことは多いのである。地名や自由時間と体力を想定していくつかのコースを立てる。アイデアは「ただ電車に乗ってみる!」「次にやって来たバスに乗る」みたいにいい加減で、ガイドブックから外れていたりするのだが、私の場合何故かそれでとっても楽しいのだ。おかげでめっちゃまずいパスタ屋や、微妙なお値段のガレット屋なんかも引き当てたりした。

現地でお金はどうやって下ろすの。

ま、いつものごとくなんとかなるやろ。

ヤッホー!

陸に早く着きたいわ。

港町を満喫したい!

無駄にブラブラしたい。

今の私なら船より高速で泳げるような気がしてきたのであった。


“ 2 件 ”のコメントがあります

  1. 観覧車1966 より:

    どのお写真も海と空の青さが僕の知らなかった濃さだったので嬉しかったですよ、吉川さん教えてくれてありがとうございます。

  2. 吉川 みき より:

    観覧車1966さん、いつもありがとうございます^^空と海はいくら眺めていても飽きなかったです。東京に帰ってからまた空をゆっくり眺めることもなくなってしまったのですが、ちゃんと時間を作って少しでもぼーっとする時間を持たなきゃなぁと思っています^^

コメントをどうぞ