投稿日:2007年01月22日

2007年01月22日

今日は先輩のOさん夫妻の家に遊びに行った。
世田谷線は京都の嵐山線と感じが似ていて、トコトコと町の中を走る電車で、Oさんの家まではそれに乗って行く。広い野原の中を走る電車も好きだが、家がすぐそばに見える電車に乗るのも楽しい。ゆっくり電車が走るので、住宅街を大きな自転車で走っているかのような気持ちの良さが、世田谷線の魅力だ。
Oさん夫妻とは知り合ってもうどれぐらいになるのか。
24〜25歳位の頃、私は柄物のトップスに水玉のパンツを履き、格子柄のシャツを羽織って道端にウンコ座りをしていた。それだけでもものすごいコーディネイトだが、その当時被っていた花柄の帽子はOさんに貰ったものなのだ。
”ちょっと年上の人”に対する人見知りが激しかった私だったが、「遊びに行ってもイイデスカ〜」と、夜遅く訪ねたりしていたのだった。
当時から二人は父と母のような夫婦という感じがなかった。あまり他で感じたことがない関係のように私には映っていて、それは”友だちみたいな夫婦”でもなく、”兄妹のような”でもなく、時々雑誌で見た”お互いがパートナー”という間柄が一番当てはまっていて、今思えばまだ20代の若い夫婦だったのに、その頃の私には随分大人な二人に見えたものだ。
今日はインターネットラジオのゲスト収録をさせてもらって、夜は鍋をご馳走になった。
IMGP6816.JPG
(オリジナルピック発見)
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(器材はこれだけではありませんでした)
劇団新感線のDVDがたくさんあって、それを見ながら質問をいっぱいする。映画のDVDでも、本編が終わった後で特典映像や制作秘話を観るのが大好きなのだが、それはほんの一部でしかなく、物足りないと感じる時がある。今日は疑問に思ったら「ここはどうなってるんですか」と何でも聞けるので、何でも聞いてそして何でも答えてもらったのだ。
これを収録しておけばよかった・・・。
音楽が作品の一部になって、また他の物も一部となって、それらたくさんの物が集まって一つの作品になるという物作りの話はとても面白い。たくさんの知恵が集中して集まって何か一つの物を作る醍醐味を私も味わってみたいのだ。舞台音楽も知恵を絞り出すことの連続、音源の面白い録り方や音源ソフトの活用方法も、意外なアイデアがいろいろと聞けた。
O夫妻は環境が変わっても、人に対しての温度が変わらない。
あぁ、そうか。
温度なのだ。
自分の本来なら人見知りが出てしまう”ちょっと年上の人”に対するかたさがほぐれるのは、それだったんだろう。
今日は自分の話もたくさんした一日だった。
私は話をたくさんすることはあっても、自分の内側にある話となると何故かあまり出来なくなる。
そういう癖がついている。
でもなんだろう、この感じは。
昔からそうだった。
O夫妻。
私自身が解放されて自由になれる二人なのだ。


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