投稿日:2014年08月26日

2014年08月26日

原宿からの帰り、偶然見つけた張り紙を見て太田記念美術館にフラっと立ち寄ってみた。

ラフォーレ原宿の丁度裏にある静かな小道沿いにある古い美術館で、7月1日から9月25日まで3部構成で「江戸妖怪大図鑑」の特別展をやっているみたいで、そういえば子供の頃は夏に宝塚ファミリーランドで「水木しげる妖怪博」みたいな野外お化け屋敷があって連れて行ってもらったなぁと、なんだかそういうことを懐かしく思い出して急に行ってみたくなったのだ。

今日は第二部の「幽霊」展の最終日のようで一階と二階の展示室には葛飾北斎や歌川国貞、歌川国芳など、おどろおどろしい幽霊の作品がたくさん展示してあった。美術館で人が結構いる中で見る分にはいいが、もしこれが田舎のおばあちゃん家の土蔵の中で見つけた絵だったら「呪われる!」と思うような不気味さがある。こんな怖い絵をよく描いたなぁ・・・。と恐れつつもとても精巧な仕上がりなので、技法になのかジィ〜〜っと見入って動かないお客さんも居る。

ところで、浮世絵って肉筆画もあるのだが基本的には「版画」なのだそうだ。美術館の中に浮世絵制作の過程が展示してあって、その過程の大変さに驚いた。

まず絵師が版下絵を描き、描き上がった絵が今度は彫り師に行き、下版が今度は木版に貼付けられて彫り師はその線だけを残しつつ板ごと彫って行く。一色だけでなくそれを何色分も彫ってそれで仕上がった色ごとの版木を順番に刷って行く。一枚一枚重ね刷りをしてそしてようやく完成するのだそうだ。

職人の技は素晴らしい。

また時間を見つけて美術館に足を運んでみたいのだ。


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