投稿日:2008年02月12日

2008年02月12日

今年もバレンタインデーがやってきた。
ラジオの収録に行く途中に、渋谷にある東急百貨店のデパ地下を通ったら、昼間の比較的空いている時間帯だというのに、バレンタインギフトコーナーは買い物客で賑わっていた。
行列が出来ているのは、私もお気に入りの「ロイズ」。飛ぶように売れるとはこのことだ。飛ぶように売れ、空いた所にすぐに品が補充される。ちょうど売り場がお寿司屋さんのカウンターに似ているので、お寿司屋さんで行われているワンコそば大会のようだったのだ。
本日、このバレンタインギフトエリアに集まって来ているのは20代〜60代とおぼしき女性達。この時間は年齢層が若干高めで5〜60代の御婦人方が思ったより多かった。
ここはどこなんだろうか。
この人達は誰。
日帰りバスツアーの海鮮みやげセンターに押し寄せる御婦人軍団に見える。
一体、何個買うんですか。
愛でなく、これは土産もんなのですか。
自分の支払いの順番が来るまで、試食をパクパクと食べているのを見ると、バレンタインデーをダメにしたのは、彼女達かもしれないなと思った。ある程度の年齢に達した男性達が若い女の子を好きになるのもちょびっとわかる気がしたのだ。
ここのデパ地下は「赤坂トップス」が入っている。以前は配送が頼めたが、なんでも去年の秋でそのサービスが終わったらしく、確認してみたが事前の情報通りで配送は出来ないということだった。
結局グルグル回って、「ゴディバ」のチョコを父に選びそれで売り場を後にしたが、待っている時に20代後半ぐらいの女の子が「これ一つ、ください」と言って、買い物をしていった姿がやけに印象に残った。
多分好きな人か彼氏にあげるんだろう。
可愛い女性だなと思った。
そうだ。
土産物じゃないんだからそれでいい。
それが本来のバレンタインデーじゃないか。
「いらっしゃいませぇええ」
どこの店も賑やかな呼び込みの声がしていた。
彼女はその一つを手にすると、長い髪を揺らし、そよ風と共に去って行ったのであった。


コメントをどうぞ