投稿日:2008年03月08日

2008年03月08日

渋谷に鞴座のライブを観に行った。メンバーの金子さんと岡部さんは、私が京都でバンド活動をしていた頃に知り合った先輩で、鞴座は関西を拠点に活動をされている3人のユニットだ。
グループ名前の鞴座(ふいござ)。蠍座や魚座のように何かの星座なのかなと思っていたら、「鞴(ふいご)」が空気のポンプみたいな物のことを指すらしく、メンバーの担当楽器がアコーディオンやバグパイプだったりと、鞴を使って音を出す物なので、そこからユニット名がついたのだそうだ。
いろんな楽器を持ちかえながら、曲が続く。バグパイプの本物を初めて見たが、脇に空気のポンプのようなものを挟んで、演奏をするにはかなり複雑そうだ。他の楽器の応用ですぐに出来る楽器ではなさそうで、意外に難しい楽器なんだなと思った。
インストで歌のない世界。ケルト音楽の方には、普段ほとんど触れることがないのだが、楽器自体が持つ温かさからなのか、童話を読んでもらっているような身近な感じがした。
ライブハウスに来るまでの道、渋谷はいつもに増して人が集まっていて洪水のように人が流れていた。
駅からそれほど遠くない場所なのに、渋谷は少し歩くだけで疲れる時がある。
洪水の中からはみ出たどれぐらいかの人達が、ここにこうして座ってゆっくりとライブを楽しんでいた。
扉を開けて中に入れば、渋谷を忘れる土曜日の夜がそこにあった。


コメントをどうぞ