投稿日:2008年04月28日

2008年04月28日

最近、携帯を近くに置いているにもかかわらず、電話に気付かないことが増えていた。
まただ。今日もふと携帯を見ると「着信あり」となっている。「ごめんなさい、電話に気付きませんでした」と言って今日も掛け直す。
でも、ホワーイ何故。
トイレに行っていたとか、お風呂に入っていたとか、花に水をやっていたとか、コーヒーを入れていたとか、宅配の人が丁度来て玄関に行ったとか、いつも”あぁ、丁度居なかったな”と思い当たるフシがあったのに、今日はずっとここに座っていたぞ。
不審に思って携帯を調べると、電話の着信音の設定が小さい音量になっていた。メールの受信音は大きい音になっており、問題なくメールには気付いていたので、全く疑うこともなくただ電話がタイミング悪く取れていなのだとばかり思っていたのだった。
どこでどうして設定を変えてしまったのか思い出せないが、少なくともこの1ヶ月は掛かってきた電話に対し「電話に気付きませんでした」と同じことばかり言い続けて来たことになる。
その間、私の携帯ははがゆく私を見ていたんだろう。
「電話やでー」
「気付いてーな」
「おい」
「おいってば」
「あかんわ、この人」
「知らんでー」
「もうほんま知らんわ」
そしてある時から、冷ややかに見るようになる。
「ほんまに、気づけへんなー」
「おーい」
「テレビ見とおる」
「笑っとおる」
「気楽な奴っちゃ」
「なんとかしてくれ」
すいませんね。長いこと気がつかなくて。
携帯電話は嘆いている。
「いつも人の話を聞くばかり。」
「オレかて、たまにはしゃべりたいわ」
ほんと、すいません。
手のひらにコロンと乗った携帯電話を見つめていたら、そんな声が聞こえてきた気がしたのであった。


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