投稿日:2008年09月28日

2008年09月28日

中学生の頃、日曜日のお昼はよくAMラジオを聴いていた。
KBSラジオの確か「山崎弘士のGOGO電リク」というタイトルだったと思う。山崎弘士さんは「ガハハ」とよく笑う明るい人で、自称薄毛のおじさん。明るいおしゃべりが晴れた日曜のお昼時にぴったりで、私の好きなラジオ番組の一つだったのだ。
「リクエストは、京都075の・・・・番まで!」
「みなさんからのリクエスト、お待ちしています」
電話リクエストをしたのも、唯一この番組でのことだった。
リクエストの電話をかけるのって、ドキドキしたのだ。「どうしよう、繋がったら」という気持ち半分、でも繋がらないと残念に思ってまた掛けている自分が居る。
「もしもし、お電話ありがとうございます」
電話が繋がるとものすごく緊張をして、顔が熱くなったのだ。
リクエストはカーペンターズとか、そういった洋楽のポップス曲を伝えたと思うが、電話オペレーターのお姉さんから「何かメッセージはありますか」と尋ねられると、決まって緊張は最高潮に高まり「ないです」としか答えられなかった。
後にラジオの番組をさせてもらってわかったが、ほとんどの方がリクエストと共にメッセージを添えて下さっているのと、リクエストの採用はメッセージがあるのとないのとではやはり差が出るということなのだが、当時の私にはあれが精一杯の勇気ある行動だったのだ。
電話が通じたあとは、ずーっとラジオの前で自分のリクエストが読まれるんじゃないかとドキドキして待っていた。
次かも。
次かも。
そうして「次で最後の曲になります」と、そこでも採用はされず、番組が終わるとちょびっと残念な気分になりながらも、まだ午後の時間が残っているので次は何をしようかなと、またさっきのラジオのことを忘れていくというのが、私の日曜日だった。
「薄毛ながらも、まだかろうじて大丈夫」というそのあやうさも応援しがいがあった。
山崎弘士さんは今もKBSの顔。
HPでお姿を見たら、薄毛どころかツヤツヤのフサフサ。現在は素敵な被りものをされているご様子の山崎さんであった。


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