先月ぐらいから、私の楽しみはじゃらんのサイトで温泉を眺めることから編み物に変わった。レッグウォーマーにストール、犬のセーターを数枚とお散歩用のバッグと割と少ない日数で仕上がるものを選んで編んでいる。形になっていくのが目に見えてわかるので、これがなかなか楽しいのだ。
自分用だからちょっと失敗しても良しと出来る。洋裁だとシビアな部分が毛糸物だとそんなに不器用が目立たないので、編み物は性格的にも合っているように思える。
難しいことは出来ないので、簡単な編み方位しかしないが、それでも今年は初めてアラン模様に挑戦をしたのだ。途中20回ぐらい失敗してやり直し泣きそうになったが、ついにダンボのセーターを完成させて、数枚のセーターの中の「よそいき用」となった。
それにしても、最初に毛糸を編むということを考えついた人はすごいなと思うのだ。二本の棒を使って一本の毛糸を服やバッグなど、形のあるものにしてしまう。乱暴な言い方をすれば「表編み」と「裏編み」の二つを変化させるだけで模様になったり、凝った編み目になったりするわけなので、「次が表編みで次が裏編み」と図面に沿って何も考えずに機械的に編むと完成したら、ちゃんとサンプル通りに物が出来上がる。
うちは母方の祖母が編み物と洋裁が好きで、子供の頃からダンボール一杯のセーターが冬になると送られてきていた。
孫の中では一番私が「手芸」からほど遠いと自分でも思っていたが、今はこうして編み棒も各種揃う家に住んでいる。
私は意外な成長を遂げた。
ほんとに意外だったわ。
祖母の豆タンクっぽい体型にも、まさかと思っていたが最近似てきたなと思う今日この頃である。