投稿日:2009年01月06日

2009年01月06日

午後、日比谷の東宝アド会議室にて、4月発売のDVD「ハコイヌ」の音打ち合わせ。
昨年12月に資料を頂き、少しずつ作業はしていたが、実際にお目にかかって打ち合わせが出来る方がきっといろんなヒントが得られる。今日は原作者の佐藤先生とも初めてお目にかかれたし、そこで少しお話を伺うことが出来たり、絵コンテを追いながらプロデューサーの山口さんから詳しいイメージの説明も受けることが出来た。
映像に音楽をつけるという作業は昨年一つさせていただいていたが、全編の音楽担当というのは初めてのことなので、私にとっては新たな世界。初めてなのでコツみたいなものも何もないので、それなら逆にその世界を知らないからこそ浮かぶ発想というものを出せればいいなと思う。
自分一人で作る世界も好きだが、多くの人間が関わって一つの作品を作り送り出すということに、前から携わりたいとずっと思ってきた。ハートフルにやりたいなと思う。
まず目指すのは、自分が誰かに何かお願いをして、出来上がったものに「わぁ、嬉しい!」と返事をしたあの気持ち。今度は逆の立場で”音楽、どういうものがついて来るんだろう”と待っていただいている制作の方々の笑顔に向かってやりたい。その笑顔があって初めてその向こうに居るまだ見ぬ多くの人達の笑顔を感じられるのだと思う。
佐藤英明さんが途中で、「心の中にあることを上手く言葉に出来ないから絵に託しているようなところがあるんですよ」というようなことをおっしゃっていた。
私のやることは、ハコイヌに託された想いを大事に受け取って、音楽に注ぐことだ。
丁寧に、心を注いで。
今月もすっかりお正月が遠くなって、2009年のお仕事も動き出した感じがした。


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