投稿日:2009年03月15日

2009年03月15日

黒いチューリップ、「パシフィックパール」が今日から日本初公開になる。
花の色で、品種を作るのが一番難しいのが「黒」なのだそうだ。限りなく黒に近付けられても、未だに黒い花を作るのに成功していないと以前に聞いていた。ではこの黒いチューリップは成功した「黒い花」なのかもしれない。
人間はごう慢だなぁと感じた。
相当な時間をかけて「黒い」花色は研究されていた。それほど難しい課題だったのだから、花は相当な抵抗をしたということなのだ。黒い品種が出来ることは、花にとっては本当に不必要なことでしかなかった。そこを人間が最後にねじふせたという感じが私にはする。
”全色取り揃えました”の為だけに作られた感じがする。
チューリップは茎も葉も花もどこを触っても手触りがいい。だが、その球根には毒がある。それでもその毒を使って人を襲うわけでもなく、だいたい毒があることを知らない人も多いんじゃないだろうか。それぐらいチューリップは優しい花なのだ。
黒い花は要らない。
黒いチューリップのニュースは私には複雑なだけで、嬉しいものではなかった。


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