外来日。
診察と診察の間に3時間程の待ち時間があったので、バイクで病院周辺をブラっとすることにした。
まずは何となく「北」の方に言ってみる。
まっすぐ進んでいたが、やがて大通りに出て、流れ上左に曲がることとなった。
しばらくブーンと進む。
気まぐれにまた左に曲がってみた。
”そうだ、ここって上野まで結構近いんじゃないの”
急遽予定は決定、バイクに乗れる散歩猫は、前から行ってみたかった上野公園の国立博物館にある某レストランでランチをすることにしたのだった。
以前、友人にここの博物館内にあるレストランは、とあるホテルのレストランが入っていて、美味しくてロケーションもいいので豊かな気持ちになれるとお勧め話を聞いていたのだ。その後、2度程来ようとしたが博物館までが駅から遠いので途中でリタイアした経緯があり、行きたいのに行けなかった場所としてどんどん自分の中での価値が上がっていったのだった。
今日こそ、ホテルNのランチを頂くわ。
ところが・・・・。
平日にもかかわらず、今日の博物館はすごい混雑。60代ぐらいのご婦人方がツアーか何かで来ているのか、ちょっとしたバーゲン会場のように人がやってきていて、レンストランの方に行ったが既に待っているグループが10組ぐらい、土壇場で更に徒競走のように2組のおばちゃんらに抜かされたので結構な待ち時間となったのだ。
でも、やっとあこがれのお店に来ることが出来ました。
待ち合いの椅子に座ること30分。ようやく席に通された。メニューがちょっと少ないかなと思いながら、ランチメニューのさわらのソテーのセットを頼んだのだったが・・・。
「お待ちどうさまでした」
注文して出てきた料理は、正直言って「まずい日の病院食」と同じぐらいのまずさだった。魚が生臭かったのと、それから注文をして3分ぐらいで料理が出て来るという点が謎だった。コーヒーとライスがついただけで、1980円ってちょっとどうなんだろう。というのが感想だったのだ。
しかし、上野公園の辺りって、どうも私自身は惹かれるエリアなのだ。時々、家から近いわけでもないのに無性に訪ねたくなる。そういう場所は前世で縁があった場所だったりするんだと聞いたことがある。前世占いでは私のスタートはカブトガニだったそうだが、その頃に上野周辺に生息していたのかもしれない。
博物館は時間の都合で回れなかった。
カブトガニはバイクに乗れる猫になった。
また来たいのだ。