マローネでのライブの後で、「スキャナー」の話になった。
今は譜面もスキャナーでスキャンして、メール添付で送る時代。譜面と音資料というのは、だいたい音源入りのCDーRとコピーされた譜面がA4サイズの封筒に入って送られて来るというのが定番だったのに、今はメール添付で来たりダウンロードサービスに取りに行ってダウンロードしたものを音源なら再生し、譜面はそれをプリントアウトしてそれが資料となるケースも増えた。
だがまだ私は譜面をコピーして、音源はCDーRに焼いて曲順もメモに手書きをしていて、まぁ手間はかかると言えばかかるやり方をしているのだった。
美穂ちゃんが言う。
「すっごく薄くて、使わない時は本棚に仕舞えるから、場所も取らないし便利よ」
「へぇーーっ」
「私が使っているのは1万円もしないのよ」
「へええーーーっ」
なっちゃんと私はスキャナーを持っていないので、「へぇーーーーっ」ばかり言っていたのだ。そしてしばしスキャナーレクチャーを受ける。考えてみたら、詳しくそれについて教えてくれる人が居なかったので、興味も沸かなかったのだが、美穂ちゃんの「スキャナーがあると便利」話を聞いているうちに、それがあるとすごく便利に違いないという気持ちに急になってきたのだった。
「譜面、データで送ってもらっていいですよ」
今までも先方にそう言ってもらっていたよなぁ。
最近ようやくmp3って何かがわかってきて、現代人になった気分になっていたが、またここに来て「スキャナー、ないんですよー」と言っていた自分が原始人に思えて来た。
今日、家を出た時に「スキャナー」は私の頭にはひとかけらもなかったというのに・・・・
帰りは「明日はスキャナーをどこに買いに行けばいいのか」が脳みその90%を占めるようになるとは・・・
思わなかったのであった。