はじめに

〜このWeblogの生い立ち〜

2000年1月〜2001年の暮れまで、私は目覚めてから眠るまでを病室のベッドの上で過ごしました。入院生活が1年と4ヶ月が過ぎようとしていた頃、友人が「無料のHPがあるけど、気晴らしに書いてみたら?」と、提案をしてくれたことがきっかけとなって、ポケットボードという物を入手し、日々思うことを綴り、それを友人の携帯に送ってUPしてもらうという形で日記はスタート。住む場所、職業、性別、何も明かさずに始めた日記でした。

「wasa-b」は、当時お気に入りだったわさびふりかけから命名。

投稿日:2014年11月13日

2014年11月13日

輸血を受けたあとで神田明神に立ち寄る。ここ最近は七五三のお参りに来ているご家族をちょくちょく見かけていたが、今日は男の子と女の子がパパとママと一緒にお参りにきていた。

お父さんはパリっとしたスーツ姿で、仕事もバリバリこなすようなタイプ。お嬢ちゃんとボクもいい洋服を着せてもらっていて、品のよさそうな一家だった。

「早くぅーっ、おみくじ」

ボクとお嬢ちゃんはおみくじがひきたいらしい。ふぅ〜ん。こんなにちっちゃくても、ここは「おみくじがひける」場所と認識しているのかぁ。

「おみくじ〜!早くひきたい〜」

そうねぇ。おみくじねぇ。

でもおばちゃんはおみくじ、おすすめしないわ。

かつて私も「おみくじ大好き」ちびっこであった。

なのだが。

ある年のお正月のこと。

毎年1月3日、私の家には父の会社の仲間がやってきて、麻雀大会を開いていて、普段駅からも遠く誰かが訪ねて来るような家でもなかったので、たとえおじちゃん達であっても来客があって家が賑やかになるのは楽しい出来事だったのだ。

で、ある年というのは私が小学校4年生の年の麻雀大会でのこと。

私は麻雀をやって盛り上がっているおじちゃん達を応接間のソファに座って眺めていると、Hさんというおじちゃんがニコニコしながら私に近寄ってきたのだった。

「みきちゃん」

ちょっとお酒も入って上機嫌そうなおじちゃん。

「おみくじはひいちゃだめだよ」

・・・ん?

急になんでそんなことを言うんだろう?

「おじちゃんはね、おみくじをひいて凶だった年にね」

「こんなんになっちゃった」

と、言うと服をペロっとめくって「人工膀胱」なるものを見せたのだった。

Hというおじちゃんから、突然露出狂のような感じで、見た事もない「人工膀胱」を見せられたショックは大きかった。初めてみる人工膀胱。というかそんな単語もそこで初めて知ったのかもしれない。

びっくりした顔で固まってしまった私にHおじちゃんはこう言った。

「だからね。おみくじはひいちゃ駄目だよ」

それから私はおみくじをひかなくなった。

おみくじ=人工膀胱になってしまい、トラウマになってしまったのであろう。

「おみくじ〜!早くひきたい〜」

お嬢ちゃん、ボクちゃん。いいわね。おみくじがひきたいって無邪気に言えるのは幸せなことよ。

私はおみくじで凶を引いたらきっとしょんぼりする性格だ。

そしてお嬢ちゃんとボクちゃんは、例え凶を引いても帰りのレストランでハンバーグを食べる頃にはおみくじを引いたこともすっかり忘れているのであろう。

幸せに生きるとはこういうことなのだ。


投稿日:2014年11月07日

2014年11月07日

ついこの間まで、街はハロウィン一色だったのに、11月に入った途端にもうクリスマスの飾り付けに変わっている。

だけど今の時期、嫌いじゃないのだ。

というか、晩秋からクリスマスまでの頃がやっぱり私は好きだ。

そろそろウチもクリスマスグッズを出そうかなぁ。

以前、ツリーを夜中じゅうつけっぱなしにして寝たら、次の日お隣のお母さんから「昨日、夜中に台所に行ったらチカチカと明かりが点いたり消えたりしていたから、何かあったのかしら。SOSなのかしら。夜中だけど・・と思って、どうしようかとしばらくドキドキしていたのよ。あとでこれはツリーの明かりかも!とようやくわかったんだけど、心配したわ」と心配をかけてしまったこともあったっけ。

今年も残すところあと2ヶ月を切ったのかぁ。

今日は家でのレッスン。ホームレコーディングレッスンだった。

ダンボも参加してなごやかなほっこり午後となった。


投稿日:2014年11月04日

2014年11月04日

今日は血液内科の外来日。

結果は

白血球2.8<3.6〜9.3
血小板0.6<12.0〜41.0
網赤血球数0.6<4.8〜15.7

クレアチニンという腎機能を示す数値は0.85<0.50〜0.80

血糖値104<75〜107

正常値にないものは他にもあるが、今注意して見ているのがだいたいこんな所で、クレアチニンと血糖値が改善されているのが嬉しかった。

ずっと崖っぷちな数字のままなのは、血小板数と網赤血球値。血小板を上げる特殊な薬が9月末から出してもらえるようになったので、とっても期待したのだが効果なしという判定でその薬は今日の診察で終了となった。

いつものように血小板と赤血球の輸血を診察のあとで受ける。

今日の化学療法室は待っている患者さんの数がとても多かった。

私は輸血で通っているのだが、抗がん剤投与の患者さんが多いみたいで壁には「がん患者さんのつどい」「抗がん剤で抜けた髪を隠す帽子」の張り紙がしてあったりする。でも座っている人を見たら、私を含めみんなデパートの上の階にあるレストランか何処かの順番待ちで座っている景色と何ら変わりがない。ランチ待ちのような光景。

輸血が終わると4時を過ぎていた。

帰りにちょっとおつかいがあったので東京駅近くにある「KITTE」に行ってきた。ここは東京駅前にあった東京中央郵便局が商業施設に生まれ変わったもので、もちろん中には郵便局もある。この辺りは先日丸の内ブリックスクエアに来たりして、最近探検中の辺りなのだ。

今日はおつかいがメインだったのでゆっくりは出来なかったが、気に入ったのは4階にあるマルノウチリーディングスタイル。本と文具と雑貨とカフェが一体化した店でお茶を飲みながら店内の本が読めるのだ。本も面白そうなものが並んでいた。2時間ぐらい時間をとってここに居たいのだ。

明日は16日にある個展ライブのリハーサル。

輸血のおかげでまたエネルギーをもらった。

見知らぬ誰かの善意の献血に感謝してこの一週間をまたすごそう。


投稿日:2014年10月30日

2014年10月30日

呼吸器外来日。

8月以来のCT検査の結果の説明を受ける。

7月に放射線治療を受けた箇所がわずかに小さくなっていた。左の胸膜にある腫瘍は無治療のままだったが、こちらも大きさは変わらず。ただ小さい腫瘤があってこちらは少し大きくなっているとのことだった。

私は「あぁ、よかった。」現状維持が出来たことにホっとしたのだが、先生はあらためて今後は治療出来る事はなにもないということ、それから腫瘍が大きくなったらもう多分駄目だと思うので、覚悟をしてくださいと言う。腫瘍は1ヶ月でも大きくなるし、もうこれから先のことはわからないんです。とにかく5年10年は生きられないのでそのことだけはご理解下さいとのことで、緩和医療の受診を勧められたので予約を取ってもらった。

崖っぷちなことはもうわかっている。

だけど、今日の検査の結果を見て「なんとか繋いで来れてよかった!」と私は喜んだのだ。

きっと先生は先生なりに、あまり希望を持たせないことが優しさだと考えてそう説明をくれたのだろうし、先生の言う通り最短で私はあと1ヶ月で急変して死んでしまうのかもしれない。でも命の未来予測というのは怪我や風邪などの予測とは、ちょっと違うんじゃないかと思う。死ぬことをまず前提に話すというのは少し違っていると思う。西洋医学での治療は確かにもうやれることはなくなったのかもしれないが、「あなたはもうすぐ死にますよ」的な暗示をかけるような説明はやっぱりよくないと思う。

もしも逆の立場だったら・・・。今の私ならもう少し視点を変えて説明しているだろう。物事はどの角度で見るかによって随分と様子が変わってくる。

最近、「自分を大事にする」ということが少しだけわかってきた。

私自身の心は今まで、例えば不条理なことに直面したり、今日のようにショックな説明をされた時に、まず最初にそのまま不意打ちのパンチに打ちのめされてしまっていた。だけど、そういうパンチもミットで受けて自分を守るのも自分自身、「自分を大事にする」ということは時にはミットを出す。そうして必要以上のストレスを受けないように自分を守る。どんなこともストレスにならないのであれば、なんでも受ければいいが、そうじゃないのなら、ちゃんと意識してミットを出すこと。それが自分を大切にするということなんじゃないかと思うようになってきた。

以前の私は、今日みたいな日にはこの世の終わりの気分で真っ暗な気持ちに覆われつくされていた。

自分を大事にするよ。

たくさん病気をさせてしまった私の身体だから、これからはもうちょっと頑張って守る。

先生にもいろんな説明の仕方があって、決してベストで的を得たことばかり言ってもらえるわけじゃない。真に受け過ぎてはだめ。今日、私は元気に過ごせていることをまず信じなくては。

ちょっとだけ泣いた。

だけど、その後前から行きたかった根津の「はん亭」でランチを食べ、上野の森美術館で北斎展を見て、秋の午後を楽しんだ。

すごいじゃん。

出来るじゃん、私。

自分を大事に出来たと思えたら嬉しかった。

いっこいっこ、今日の景色をつないでいこう。

そうだよ。自分を大事に、行こう。


投稿日:2014年10月15日

【B#ライブ振替公演のお知らせ】

台風の影響により公演延期とさせていただきました「B#ライブ2014同窓会 de SHOW~あの頃の君に会いにゆこう~」の振替公演日程が決まりましたのでお知らせをさせていただきます。

振替日は2015年1月23日(金)、会場は同じ都雅都雅、開場18:00・開演19:00です。

「チケットをお持ちの方」
振替日程でお越し頂ける方は、現在お持ちのチケットでご入場頂けます。
(整理番号も有効です。)
振替日程でご都合がつかず、払い戻しご希望の方は下記の日程で払戻しを致します。
払戻し期間:10月20日 10:00〜10月26日23:00まで
払戻し方法:お買い求めのコンビニ、店舗にチケットを直接持って行っていただき払戻しの旨を店員にお伝えください。

「振替公演」
B#ライブ2015 同窓会 de SHOW~あの頃の君に会いにゆこう~
2015年1月23日(金)
会場・都雅都雅 / 開場 18:00・開演 19:00
前売¥3000 当日¥3500 (2オーダー制)

振替公演発売日: 10月26日(日) 10:00〜

発売場所: 都雅都雅・チケットぴあ・ローソンチケット

上記に関する問合せは、
都雅都雅 075-744-1497
ナウ ウエスト ワン 075-252-5150


投稿日:2014年10月15日

ライブ延期のお知らせ2

今回、ライブを延期にさせてもらい、決めたあとも何度もこれでよかったのかと思いましたが、あたたかいご理解をみなさま、どうもありがとうございました。

当日は延期のご案内が間に合わずに嵐の中お越し下さった方々がいらっしゃって、ささやかではありますが急遽懇親会とちょっとお楽しみ会のようなプチライブなどをさせていただきましたが、あらためてお越し下さったみなさま、急な申し出にも快くご協力くださいました都雅都雅の広瀬さん、そして音響の丸山さん、スタッフのみなさま、どうもありがとうございました。

思わぬ台風で延期とさせていただきましたが、ライブの準備から始まってライブ予定日だった13日には、なつかしい再会、今までの出会いを振り返ってあらためて気がついたこと、それからたくさんの人のあたたかさに触れ感じることが一杯となった旅となり、何故だか胸がいっぱいな気分となりました。

この気持ちを持って、今度こそ同窓会ライブの本編にまた臨みたいなと思っています。

日程は2015年1月23日(金)です。平日に変わりますので、会場、開演時間はまた調整して決定し次第こちらでお知らせをさせていただきます。

是非1月のライブ、あらためて私達におつきあいをどうぞよろしくお願い致します。


投稿日:2014年10月13日

ライブ延期のお知らせ

ライブ延期のお知らせ

今日さきほどまで、本日のライブ「B#ライブ2014!同窓会de show!」は開催の予定で進めていましたが、直撃がまぬがれないことと今後の交通機関の確保などが厳しいとのことで、今日のライブは延期にさせていただくことにしました。

日程はただいま調整中です。

楽しみにしていて下さった皆様、ごめんなさい。

また、既に京都にいらっしゃっていて帰りの安全が確保されているという方々には、本日都雅都雅にて「台風がきちゃったけど懇親会!」を急遽開催致しますので、会場時間18時からご入場いただけますのでいろいろお話をゆっくり出来たらと思います。

あわただしく予定が変更して申し訳ありません。

取り急ぎのお知らせになりますが、どうぞよろしくお願い致します。


投稿日:2014年10月12日

2014年10月12日

いつもあたたかい応援をどうもありがとうございます。

10月13日の「B#ライブ2014!同窓会de show!」のライブリハーサル三日間も無事終わりました。それまでの準備期間、そしてこの三日間のリハーサルもとても充実した時間だったのですが、まさかの台風直撃と重なってしまったようです。

台風が勢力を弱めてくれることを今も願っているのですが、どうも現実的には夜の9時頃から関西を通過するようです。

ライブは開催を予定しています。

ですが、いらして下さる予定の皆様、大きな台風のようですのでどうかご無理のないようお願い致します。


投稿日:2014年10月10日

2014年10月10日

リハーサル初日。

大阪南港にあるスタジオで今日から三日間リハーサル。

南港の辺りに行くのも久しぶりだし、阪神高速に乗るのも久しぶり。B#の曲が出来た景色があちこちにあるのだ。

スタジオにメンバーが揃って音を出し始めるとなんだかなつかしい気分でいっぱいになる。音楽以外の時間もたくさん一緒に過ごした仲間なので、休憩時間に昔話が出るのだが、私は忘れっぽいのかそれらを覚えていなかったりする。

リハーサルが終わってから、みんなで焼き肉食べ放題に行く。

初日が終わるとちょっぴり早くもみんなと離ればなれになるのが寂しくなってきた。

週に2回は集まって練習をしていた私達。

久しぶりに会っても思った以上に早く昔の感じに演奏がしっくりきた。

続きはまた明日。

また明日。


投稿日:2014年10月09日

2014年10月09日

朝、病院に行って採血を受ける。

診察までの待ち時間に神田明神にお参りに行く。

この旅が無事に笑顔で終えられますように。

輸血を受けたら今日から大阪に向かうのだ。明日から南港のスタジオで丸3日間、リハーサルがあって翌日がB#ライブのいよいよ本番日。

少し前の診察で、関西にしばらく行くので輸血日を調整して欲しいと頼んだら、血小板の数が危険レベルにあるんですよ!と、叱られてしまった。本来は家で安静にしていないといけないのに関西まで行くだなんてと言われて、とてもじゃないがライブなんですとは言える状況ではなかった。

でも。

きっと大丈夫。

夏に何度も何度も考えて決めたことだ。

みんなに再会出来る機会はきっと今に違いない。多分、なのだけれど、見えない何かが導いてくれている気がするのだ。だから、その流れに自然に身を任せているような感じがする。

だから絶対に大丈夫。

血小板と赤血球の輸血が終わって、東京からのB#移動組も夕方に出発をした。

同窓会ライブは大事な忘れ物を取りに行く旅なのかもしれない。

たくさんの再会が待っている旅。

力を抜いて進め。