月別アーカイブ : 2008年9月

投稿日:2008年09月10日

2008年09月10日

イタチのゴン太が亡くなって、今日で一年になる。
私はその時、京都に居た。
いろいろな気持ちがそのあとも整理が出来なくて、私の過去の悲しい出来事のうちで、蓋をしないと自分の心が潰れてしまいそうになる少ない出来事の一つとなったことは確かだった。
ごんちゃん、ごめんね。
一年経った今日も手を合わせる。
フェレットという動物は、一緒に暮らしてみると賢くまた感情も豊かで、実際私自身思っていたよりもうんとコミュニケーションの取れる本当に愛らしい生き物だった。
あのフェレット独特の臭いニオイは、もう私の家から消えた。
それなのにペットショップに行くと、今でもフェレットコーナーを探し、買っても仕方がないフェレットフードを眺めていたりする。
リードもケージもまだ家にある。
いつでもフェレットとまた暮らせる環境を保ちながら、かと言って新しいフェレットを飼うわけでもない。
全くややこしい自分が居る。
ごんちゃん、許してね!
明るく心の中で呟いてみる。
大好きな季節、秋。昔からそう言ってきたのに、自分が大切に想う存在がいつからか秋に居なくなってしまうことが増えてきた。だからここ数年は秋の始めは「大事な誰かが居なくなってしまうんじゃないか」と心細い気持ちになることがあるのだ。
秋は好きだけど少し寂しい時があるよ。
ごんちゃん。
忘れないよ。
忘れる必要もない。
あぁ、そうだね。
同じ温度の風が、またこの街にも吹くようになった。
振り返ると嬉しそうに尻尾を目一杯振るダンボが居て、私は思わずギュっとダンボを抱き締めた。


投稿日:2008年09月09日

2008年09月09日

最近、携帯がつながらない。
自分の家で携帯でしゃべると、途中で切れることが確かに多く、自宅の固定電話から電話を掛けることが増えてきているのだ。
ムーバだからって本当なの。
渋谷の路上で繋がらなかった時はガックリきた。
ムーバ、そうだよね。
もう新機種、出なくなったもんね。
でも、困るんですよ。
私は「ポケットボード」を未だに使っている。電池式で軽量であることや、ベッドの上で横になりながらでも書き物が出来るので、普段これをメモ帳として使っている。
だが、ポケットボードも今では廃盤となりフォーマの端末には対応しなくなったので、携帯がオンボロになってきたにもかかわらずフォーマにも乗りかえられずに、まだムーバで頑張っているのだ。
「ムーバの新しいのは置いていないんですか」と、docomoショップに行くとわざわざ店員さんに尋ねるという草の根ムーバ復活運動を細々とやってきたが、効果はなかった。
はぁ〜〜あ。
ヤフーオークションでポケットボードを地道に買い集め、在庫がまだ4つあるというのに・・・・。
機種変もそうだし、充電器の規格が変わったりするのもそう、あとは化粧品のモデルチェンジの時も詰替え用が新しいコンパクトに入らないということも含め、こういう”乗りかえ”には私は保守的な方なのだ。
しかしながら携帯が繋がらないのは困る。
家ん中じゃダメだわと庭に出ても平気でプツっと切れる。
「すいません、携帯が切れちゃって」
私は今、携帯のことで人に謝っている回数が、どこのdocomoショップの店員さんより多い毎日を送っている。


投稿日:2008年09月08日

2008年09月08日

母方のお墓が埼玉の所沢にある。
今月は祖父と祖母の命日がある月。お墓参りに行きたかったのだが一人で行くには少し遠く困っていたら、ko−派くんとkazzkiくんに連れて行ってもらえることになった。
まぁ”連れて行ってもらった”と、いうより命令をして”連れて行かせた”という方が正しい。
うんと昔、バリ島に旅行に行った時に現地の人と「物々交換」をした時は、長袖の洋服を出して銀製品をもらえたが、今日は音源作りで今度一日ご奉仕するかわりに墓参りに連れていけという交換条件が成立したのだった。
実は、前回まだ車椅子に乗っていた頃にY氏に連れて行ってもらったのだが、お墓のすぐ近くまで来た時にY氏がちょっと霊のイタズラに遭ったらしい。そっち方面を信用しない派のY氏も「う〜ん、確かに気配があったなぁ」と首を傾げたのだ。
こ、こわい・・・。
ここはとても広い敷地の霊園。明るい場所ではあるが人はあまり居ない。それで余計一人で行けなくなっていたというのもあったのだ。だがそのことを二人に話したらko−派くんはそういう話は全然怖くない。むしろ体験したいぐらいだと明るく言っていたので、護衛としてもバッチリの二人となった。
今日はまた夏が戻って来たのかなと思うような、真夏日。緑が多い霊園は晴れた日は綺麗な草原に来たような解放感がある。
そうだ、お墓に行く前に売店で花を買おう。
私達3人はお墓参りに来たのだが、なんとなくいでたちが「お参り」というより「墓荒らし」「かつあげ」にやって来たイメージがある。スキンヘッドにタトゥ、杖をついている私もサングラスをすれば若干いかつい風貌になり・・・
<お墓参りなんですぅ>
と、心の中でつぶやきながら供花を買ったのだ。
青い空に夏雲が光っていた。
今日は霊もイタズラをしなかったみたいで、終始のどかなお墓参りとなった。
おじいちゃん、おばあちゃん。
こんにちは、会いに来ましたよ。
ご先祖さまはどんな人達で、どんな暮らしをしていたのだろう。
祖父より上の代のことを私は知らない。
だけど
いつもありがとう。
安らかにお眠りください。
そして私とみんなが元気で過ごせますように。
これからもどうぞお守りください。
わたがしのような雲が空に浮かんでいた。
蝉の声。
ここだけ8月のお盆の時期に季節が戻っていた。


投稿日:2008年09月07日

2008年09月07日

夜、kizznaのスタッフとDJさん達で親睦会を兼ねた飲み会に行った。
お店はお世話になっているKプロデューサーが、数人でやっているというバーで、音楽関係の人や芝居関係の人がお客さんに多いらしいちょっと隠れ家的なお店だ。
本日も夜になって突然の嵐。
電車が止まっているらしく、少し私達も遅れてしまったが辿り着けない人がまだ半分以上居る。ガラス越しにも激しく雷が鳴っているのがわかって、外を歩くのはちょっと怖いぐらいなのだ。
それでも少しずつ、人が集まって全員が揃った。
はじめましてとみんなで挨拶をかわしつつ・・・。お目にかかるのは初めての方がほとんどなのだが、なんとなく最初からアットホームなムードがあったので、ホっとする。
まだ大阪に住んでいた20代の頃、東京に遊びに行った時に、いわゆる”ギョーカイの飲み会”というのに友だちに連れて行ってもらって行った時には、周りの全員が「何をして生活をしている人達なのか」うさん臭い悪人に見えてビクビクしたのだ。
最近は私自身もさすがに年を取ってきて女子最年長だったりするようになると、少なくともビクビクすることはなくなってきたが、今日はそれを抜きにしても最初からくつろげるムードがあって、やはりお写真と声だけよりも一度実際にお話をすると親しみもずいぶん違って来る。
今日はまた新たな出会いを感じるいい一日となった。
店に携帯を忘れて帰って来たこと以外、いい一日であった。


投稿日:2008年09月06日

2008年09月06日

プールから帰ろうと外に出たら、丁度雷と共に大粒の雨がバラバラと降ってきた。
プールから家までだいたいバイクで10分程度。
今日は特に買い物もなかったのでまっすぐ家に帰るつもりだったのだが、300メートル程バイクで走った時点で思ったより雨足が強くて、運転が怖くなった。
やっぱりちょっと雨やどりをした方がいいな。
そこでいつも立ち寄るスーパーに駆け込んだのだった。
雨に濡れたのは時間にして1〜2分だったと思うが、頭の先から爪先までびしょ濡れになるなんて、もしかしたら初めてのことなんじゃないだろうか。”濡れねずみ”ってこのことだ。
スーパーの入口のところには同じく雨やどりをしている人が数人居て、この人達も急な雷雨に困っているみたいだった。
嵐の影響でスーパーの入口付近の電気が停電となり、私も買い物をして時間をつぶして待ったがこの雨が去る様子もなく、結局バイクを置いてタクシーで家に帰ったのだった。
今年は夜になって嵐に変わる日が多い。
バイクがないと私の家はたいそう不便な場所になる。
だって明日バイクを取りに来るとしたら、バイクがないとバスと電車とバスに乗って・・・になり所要時間は1時間弱にがなるだろう。
う〜さ〜ぎ〜追いし、かの山〜
バイクがないと一気に全ての場所が遠くなる。
都内なのだが「ふるさと」の歌の情景が浮かぶ東京の我が家なのである。


投稿日:2008年09月05日

2008年09月05日

昼前、D−naughtのko−派くんから電話が掛かってきた。
「すみません。酔っ払っていて、昨日のこと覚えてないんですよ〜。すみません。」
え。
ほんとうなの。
階段から落ちたことも、同じ話を何度もしたことも、暴言を吐いたこともキミは何も覚えていないというのですか。
「はい」
じゃぁ、私が乗ったタクシーを見送りながら、道端で「ウォー」と両手をあげてキングコング風に一人雄叫びをあげていたことも。
「あ、そんなことしてました?」
あのあとタクシーの運転手さんに言われたんですよ。「一緒に居てお客さんの方が恥ずかしい思いをされますよね」って。
覚えていないって。
覚えていないって。
どういうこと。
確かに起きていましたよ。
しっかりしゃべっていましたよ。
窪田さんと私を接待したいと言って連れていってくれた店で「おごりたかったんですけど、お金が足りなくなっちゃったんで、2千円ずつ下さい」と言ってお金を徴収したじゃないか。そのあとテーブルにのっていた窪田さんが頼んだメニューを指さして「これが余計だったんだよな〜」と言っていたじゃない。
空気を読む力はなくなっていましたが、計算力はありました。
それも覚えていないの。
「はい、全く!」
私は最近、「昨夜のことを覚えていないんです」という人間のことを、遠い祖先である類人猿が、恐らく一時的に憑依しているのだと考えるようにしている。
そう考えたら、納得が行く。
類人猿なので物を食べたり歩いたりもする。で、時々上手く日本語が使えないと、物にやつあたりをしたりもする。
「何で足から血が出てるのかな〜と思って」
だからそれは、階段から落ちたんです。
類人猿は慣れない靴を履いたことで、足を上手く運べなかったと思われる。
で。
何の用ですか。
「えっと・・・覚えていないのですみませんでしたという用でした」
私は肝心の憑依されている時に見抜けるようになりたい。
酔っ払って昨夜のことを覚えていない人は、その時必ず類人猿になっている。まぁ何でもいいから「ごめんなさい」と言って謝っておくのがベストだと思う。


投稿日:2008年09月04日

2008年09月04日

Dーnaughtの音源作業を家ですることになったので、ギタリストの窪田晴男さんとメンバーが家に来た。
私は家でギターを録音したことはなく、しかも今日の私の役所は録音やマニピュレイトといった一番不得意な項目なのだ。
私がメカ担当・・・。
大丈夫なのかなぁ。
事前に「メカ、全然だめなんですよ」「ウチは普通の木造なんで音は出せないんです」「というか、ウチはスタジオでなく普通の家なんです」とネガティブ発言をしてみたが、それでも家で作業をすることになったので、腹をくくって今日はメカ担当として頑張ることにした。
今日はおおまかな構成を作る段階となったので、ギター入れはなく鍵盤作業となり、最初のピアノのガイドは私が打ち込んでベースラインは窪田さんの作業となり、ここで窪田さんがキーボードを弾くことになった。
大先輩にこんな感想を持つのは失礼だろうが、窪田さんは本当に耳がいい。あと指示が的確なのでとにかく作業が前に進んで行く。鍵盤楽器も持ち楽器ではないのに、両手を駆使して普通の鍵盤奏者がしない運指を独自であみだして2本指だけでベースラインを弾いて行くのにはすごく驚いたのだ。
数時間一緒に作業をさせてもらったが、あらためて天才だなぁと感じた。また作業自体もとても楽しい時間だった。
「う〜ん。今日はプロっぽい作業になったね〜」
窪田さんが言った。
ダンボも、今日は大きな男の人達が来て自分といっぱい遊んでくれた楽しい日となったようだった。


投稿日:2008年09月03日

2008年09月03日

渋谷7th floorでのライブ。
今日はオーボエのtomocaちゃんとDJ.Tom−Oくん、そして一曲SHIMEさんに歌ってもらうという贅沢なメンバーに参加してもらってのライブだ。
リハーサルが終わって、少し時間が出来たのでみんな一旦バラバラになった。
誰かのサポートの時は、すぐに切り替えがついて買い物に行ったり食事をしに出掛けたり出来るのだが、自分のライブの時は食欲もなくなり、他にしたいことが何もなくなるという”短時間ヤル気がなくなる症候群”に見舞われるのだ。
グッタリ。
今日も早速緊張感に押し潰されそうになる。
ずっと楽屋に居ようか。
いや、やっぱり気分を入れ替えるためにも一旦は外の空気を吸いに出た方がいいだろう。
そこで、”喫茶店にでも行きますか”と、事務所のY氏とお茶をしに外に出たのであった。
この辺はラブホテル密集地帯。Y氏と私、喫茶店を探して歩いている姿は見ようによっては「ラブホテルを選んでいる男女」になる。
<いいえ、私達は喫茶店を探しています>
渋谷は谷という漢字がつくだけあって、坂が多い街だ。かつてはうさぎが駈けていた道玄坂は、今ではラブホテルとライブハウス密集地区になった。
愛を奏でたり、音を奏でたり。
道玄坂はこんな場所。
7th floorはビルの7階にあるから7th floorという名前がついた。
ライブを観に来ることもあるし、そうすると緊張に押し潰されそうになるくせに「やっぱり出たいな」と思いながら帰るのだ。
少しだけ秋の気配がやってきている。
そんな風が吹いて行った。
緊張しすぎてもダメ、緩くなりすぎてもダメ。これぐらいの温度で音を奏でられたら、きっと気持ちいい音になるんだろうなぁ・・・。
秋の風を嗅いだのだった。


投稿日:2008年09月02日

2008年09月02日

原付バイクに乗り始めて1年と4ヶ月が過ぎたが、一度として私はバイクの人を追い抜いたことがないのだ。
別に意識をしてノロノロ運転をしているわけでもない。確かに今乗っているチョイノリはお店の人が「スピードは全然出ないですよ」と言った通り、30キロを越えると、本体が「ブォーーー」と唸るような音を上げてこれ以上は出ません!と言ってはいるが、私も30キロ以上のスピードが出ると十分怖いので、現行でもう満足しているのだ。
どこからともなく、バックミラーに姿が映ったかと思うとびゅーんと私を追い抜いてあっという間に小さくなって行く。老いも若きも、男女問わずミニバイクの人達はスイ〜ッと行くのだった。
一体何キロで走っているんだろう。
大きな道路を走る時は、私も流れに乗って走っているつもりなのだが、バイクさんチームからはチョイノリは大きく遅れを取るようなのだ。
追い越される時、私の速度メーターはだいたい30キロ。
算数の教科書が頭によぎる。
「みきさんはバイクで時速30キロで青梅街道を走っています。新宿の楽器屋さんから家に帰るまでに時速40キロ以上で走っているバイクの人何人に追い抜かれるでしょう」
計算出来ないので、3キロ程の区間で人数を数えたら10人の人がどこからともなく現れて追い抜いて行った。
自転車の人にも数人追い抜かれた。
みんなの流れにはどうしても乗れない。
私がどん臭いわけじゃなく、バイクがそれ以上のスピードになると爆発しそうな危うい音を立てるからなのだ。
車道が似合わないバイク。チョイノリは歩道を走るのがいいかもしれないなと思うのであった。


投稿日:2008年09月01日

2008年09月01日

最寄りの駅のホームに立っていると、構内の看板の中でひときわ目立つ看板がある。
「おこと教室」
白地に黒い筆文字でこう書いてあるだけのシンプルな看板。だが、この看板が私には「おとこ教室」に見えて仕方がないのだ。
妙にインパクトがある。
歩いている鳩のように、私は首を前にもたげて看板を見直す。
「おこと教室」
そうよね。
普通のお琴の教室なのだろう。
「お琴」という言葉は、「おこと」と全部平仮名だと、私の場合すんなりと「お琴」に行かないらしい。どうも「おこと」が「おとこ」に見えてしまう傾向にあるのだった。
ふぅ〜む。
目の錯覚って図形だけでなく、私の目には普通の平仮名にでも起こるみたいなのだ。
で。
仮にそれが本当に「おとこ教室」の看板だったとしよう。
何をする場所ナンデショーカ?
大きく2つに想像は分かれる。
1)そこは格闘技など以外のアプローチで「男を磨く」、「男道学ぶ」教室で、男性自身が生徒となって通う場所。
2)女性が男性という生き物をいろんな角度から勉強する、男性輪切り分析塾。女性が通う。
何故かしら私は2のイメージが浮かんでしまい、”なんだかすごいところだわね”と一人で驚いているのであった。
おこと教室VSおとこ教室。
実際にあったらどっちの方に行きたいだろうか。
とりあえず体験入学というのがあれば、私はおとこ教室を覗いてみたいのだ。