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投稿日:2011年03月29日

2011年03月29日

ダンボと散歩から帰ってきたときのこと。
玄関で犬を先に家に入れて、履いていたショートブーツを脱ごうとした瞬間に左ふくらはぎが思い切りつったのだった。
「ん〜〜〜〜〜〜〜っ」
そのまま玄関にゆっくり倒れ込んで痛みが治まるのを待つことにした。
散歩から帰ってきていつもと私の様子が違うのにダンボも気づいたんだろう。キッチンのドアの方にいつものようにトコトコと走って行ったが振り返って、「あれ?どうしたの?」といった感じで近くまで戻ってきたのだった。
今までに度々、飼い主の危機を飼い犬が救ったという話を聞いたりしてきたなぁ。
お前も私が心配になって近寄ってきてくれたのか。
ありがとうね。いい子だよ。
そう思っていたが、前からダンボには「飼い主を助けたい」という気持ちが皆無だったことをまた今日も知ることとなったのだった。
彼はトコトコ・・・とやって来ました。
そして私のニオイをしばらくクンクンと嗅いだあと、私を踏み越えて玄関近くにある扉側から部屋へと戻って行ったのであった。
私が動かないのでキッチンの扉が開かないと判断し、自力で少し開いている扉の方から自分の部屋に戻るということで、私は途中で落ちている障害物でしかなく、小さく「ダンボ」と呼んでみたがもうそのあとはずっと私は犬に無視をされていたのだった。
時々、オヤツをガツガツ食べているダンボを見て思う。
何かあったら多分私はこのちびこい犬に食われるのだ。
さっきニオイを嗅ぎに来た時に、ちょっとだけ殺気を感じた。
助けるのではなく、まだ食べてはいけないのかどうかを調べに来た感があった。
私は「最後には食べ物として使える」という存在なのであった。