日別アーカイブ : 2012年3月16日

投稿日:2012年03月16日

2012年03月16日

妹からメールが来た。
来週ライブで関西に戻るので、その時に実家に帰ると知ってのことだとは思うのだが・・・・。
読んでみるとやはりそうであった。
父しげおっちは今実家で一人暮らしをしている。隣町に住む妹が度々今後のことについて話をしているのだが、「ワシ」は今の家での一人暮らしがいいらしい。去年の正月には妹一家の家で賑やかなお正月を迎えたはずだったのだが、テレビのチャンネル権がないことを不満に早々に実家に戻っており、その割にはちょっとしたことで妹を電話で呼びつけているらしい。内容は他愛のないことばかり、いや「ワシの身体の調子が悪い話」ばかり。これはもう私が中学3年生の頃からこんな感じなので、聞いているほうとしてはうんざりしてくるのだ。
こうしてずーっと私達娘に、聞いていてもつまらないだけの「ワシの暗い話」を話してきたしげおっちだが、今度は孫に対しても同じようにやっているらしく、ついに妹のメールではもう孫達にも煙たがられているらしい。
で、妹から直々のお願いで、今度帰ったらおねえちゃんが少しじいちゃんと話をしてはくれませんか。
ということだった。
どんより。どんよりする。
しげおっちは本当によくしゃべるじじいなのだ。会話のキャッチボールはない。延々「ワシの暗い病気の話」について聞かされる拷問なので、ライブに行く楽しみの上に重たくのしかかる暗雲となって私をくらーくさせるのだ。
あのエネルギーの吸い取られ方は尋常でない。しげおっちは私にいつまでしゃべるかと言えば、いよいよ言葉が飽和して頭の中をハエが飛ぶように回り出し「具合が悪くなったのでもう話をやめてもらってもいいですか」とギブアップするまで、「ワシは調子が悪い」と言い続けるのだ。アンタよりよっぽどワシの方が調子が悪い。そう腹ん中で叫び続けながらジっと耐える苦行が待っているのか・・・。
どよ〜ん。
メールをもらった時、ババを引いた感覚になった。
あぁああっ、引いてもうた!!
ババを引いた私は、来週ジジに会いに行くしか道はないのである。