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投稿日:2013年05月04日

2013年05月04日

今日の朝食は近くのカフェで過ごせたらいいなと思ってブラっと近くを歩いてみた。

何軒かチェックして美味しそうなヨーグルトを置いている店に入ってみる。椅子はあるのだが、前のお客さんがテイクアウトで買っていたのでつられて私もテイクアウトで店を出ていた。


今日は思わぬユニオンスクエアの芝生の上での朝食となった。

行き当たりばったり。一人旅だから適当でもいいのだ。

軽く食べたらホテルに帰って寝るつもりだったが、思ったより体調がスッキリしているので、このままBartに乗ってオークランド方面に行くことにした。

駅に着いて電車のカードをチャージしようとしていると、10代と思われる女の子に話しかけられる。どうもお金を頂戴と言っているみたいで、そうでなければ チケットの買い方を教えてお金をもらおうとしているのだろう。去年の旅で知ったが、駅にはそういう人が居て小銭を稼いでいる。元気そうに見える人がそういう風に時間を使っているのを見ると残念になるのだが、結局チャージの仕方がわ からなくて彼女にチャージを頼み、要求された2ドルを渡した。中学生ぐらいだが爪の先が黒く汚れていた。貧乏なのかと考えたが、やっぱり貧乏だからここに居るという感じはしない。学校には行かなくていいのかなぁ。リュックを背負っていて家出しているようにも見えた。

旅先での楽しみは町のスーパーマーケットに行くことや、市内の交通機関に乗ったりすることだ。取り敢えず最初に来たBart に乗ってみる。 bay fairという駅で人が割りと降りたので私も降りてみる。電車から見える景色は広大で車がないと生活は大変そうなところだ。駅の外に出るのはやめてそのままリッチモンド行きの電車に乗り換えてdowntown berkeleyに向かうことにした。

Downtown berkeleyはバークレー大学のある町。駅を出るとサンフランシスコの賑わいとは違って郊外ののどかな町のイメージだった。ただ道は日本の郊外の街より広い。

バスが出ていたが早速くたびれてしまったので特に何をするでもなく駅前でしばらくぼんやりしてまたホテルに帰ったのだった。

ホテルに帰って夕方まで寝たらまた元気が出てきた。なので、今日はこのあと夜景ツアーに行けたらいいなとフロントに「今日夜景ツアーに参加出来るものはあ りますか」と尋ねてみる。するとユニオンスクエア前から7時30分発のbig busツアーがあると教えてもらえた。ラッキー。夜景ツアーには行ってみ たかったのだ。

ホテルを出て少し時間を潰しながらゆっくりユニオンスクエアに向かう。

やっぱりネイティブの英語にはちっともついて行けない。フロントの男性の説明に把握出来ているか自信がなかったのでイラストや文字や数字を書いていちいち確認をする。

7:30pm

・・・に、ココに行けばいいんですね!?文字に書いて指さしをして最終確認をしてようやく安心した。

少し早めに行ってバスを待つことにしよう。

ユニオンスクエアに向かって歩いていると、確かにフロントの男性が教えてくれた茶色の二階建てバスが通って行くのが見えた。

よし、あの色のバス。オーケー。

一本前のバスが今行ったということね。

そして時刻は7時20分になり、

30分。

・・・を過ぎて・・・・

そして、50分を過ぎた。

ちょっと遅いんではないのかしら?

不安になってきてネットで調べたら、私が乗る予定のバスはフィッシャーマンズワーフを7時発と書いてあった。しかもその一本だけが夜景ツアーのバスであることがわかったのだった。

ということは・・・。

15分頃に目の前を通って行ったあのバスがそうだったってことなんじゃないの。

ずっと待っていたのに・・・。

あんなに確認したのに・・・・。

寒くて疲れて悲しくなってこのまま帰ろうとしたら・・・・、

ビッグバスの姿がようやく見えた。

やったー。私はずっとあなたを待ってイタノデスー!

手を上げてバスに乗り込むと運転手さんが「こにバスは終わりだよ。夜景バスツアーはフィッシャーマンズワーフを7時に出たのが最終だよ」と教えてくれた。

がっかり。

日が暮れるとサンフランシスコは急に寒くなる。

さぞかし私は暗い顔をしていたのだろう。

「貴女のホテルはどこですか?」

運転手さん、ガッカリしている私を見て、なんとバスでホテルまで乗って行きなさいと特別にその2階建てバスでホテルまで送ってくれたのだった。

これはラッキー。なんてラッキー。「サンキュー!」こんなとき にこそチップだわとチップを弾んで10ドル渡そうとしたが最後まで受け取ってはくれなかった。とってもジェントルマンな運転手さんだった。

「Thank you!bye!」

運転手さんを見送ると・・・・

市内バスが目の前に止まった。

習性なのか、ドアが開くと吸い込まれるようにまたフラっと乗ってしまった。

このバスはどこへ行くのか知らないが、真っ直ぐ帰るのは惜しいので市内バスでもう一周だけしようか。

バスの中では運転手さんと乗客が会話をしていた。英語じゃないなぁ。ラテン語ってこんな響きだったかなぁ。

だんだん乗客が減って折り返し地点まで来ると会話をしている乗客のおじさんと運転手さんとの3人になった。

「ドコヘイキタイノ?」 

結構こう尋ねられているが、行きたい場所を決めていないので、答えにいつも困ってしまう。

乗客のおじさんにホンコン?と聞かれた。

「No,japan!」と答える。

すると。

「ワシはキューバだよ。この運転手さんはエクアドル。」

エクアドルの運転手さんが日本語で「サヨナラ」と口にした。

キューバとエクアドルの人には多分生まれて初めて出会って会話をした。

サンフランシスコでの滞在は今日で終わり。観光地をいくつかこぼしてしまったが、今度また来られた時に訪ねられればいい。

何事も大きく困ったこともなく、いい数日間が過ごせたことに感謝。