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投稿日:2007年12月26日

2007年12月26日

財布の中からこんにちは。
あら、あなたは福引き補助券さん。
<遅いよ、今頃>
昨日が福引きの最終日だった。夢の紙は期日を過ぎると、どこに持って行って出しても、店の人に困惑される紙切れとなる儚いものなのだ。たった一日違っただけで、もうどこにも使い道がなくなってしまった。
福引き補助券さん達は11月の終わり頃、みんな同じ顔に印刷をされてズラーーっと生まれてくる。
オギャー
生まれた時から「勝つ」ことだけを教えられ、後に始まる戦いに向けて一時みんなクリーニング店やパン屋さんやお肉屋さんなどに、それぞれ里子に出されるのである。
「お前と組めたらいいな。」
「おう、オレもそうだよ。」
「今日でお別れだな」
「お前はどこに行くんだ」
「薬屋で機を見る」
「そうか、オレは惣菜屋だ」
「とにかく、また会おう」
「おう、必ずな」
補助券さん達は、”なんとかレンジャー”みたいに、5人とか10人集まらないと戦いに挑めないので、再会を誓い合って別れたのであった。
私の財布に入った時、きっと思っただろう。
「オレは今日一歩前進した」
「待ってろよ、みんな」
すみませんね・・・・。
<なんで忘れたん>
う〜〜ん。
とにかくごめんなさいね。
せめて夢の島でみんなと再会して下さい。
ぽい。
”うっかり福引きが期日を過ぎてしまった。”
こんな時、残念がっているのは人間だけではない。一番ガッカリしているのは、この為にだけ生まれ、”なんとかレンジャー”にもなれずに用なしになった補助券さん達なのである。