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投稿日:2008年02月04日

2008年02月04日

前の家で使っていた電話の前の持ち主は、「H野」という男だった。
ある頃から度々「H野さんですか?」という間違い電話が掛かってくるようになって不審に思っていたら、ある間違い電話の主によってこの「H野」は消費者金融からお金を借りて逃げた人物であることがわかったのだった。
病院で治療を受けて、治療費も払わずに私んとこの電話番号を書いていて、確信犯で私の電話番号を使っていた。
オー、マイ、ガー!
引っ越しをして、やっとこのハズレ電話番号とおさらばできたと思ったら、新しい電話は「ツーショットテレクラ」に似た番号らしかった。
オー、マイ、ガー!
最初に持った電話番号にも、「今日は楽しかったです」と留守電にメッセージを残すおばあちゃんが居たので、世の中は多分ハズレ電話番号だらけなのだ。
そして、
今の電話番号にまたこの数ヵ月で新規間違い電話が掛かってくるようになったのだった。
「M島さんですか?」
最初は気にしていなかったが、それぞれ主の違う間違い電話が私の忘れた頃に掛かってくる。
間違いだとわかると、私の方が再度電話番号を確認される。
一体「M島」さんは、何をした人なんだろう。前例があるので、「M島」さんは、”何をして逃げた人”なんだろう・・・と考えるようになってきた。
一昨日は男性からの電話だった。
また、間違った相手に電話番号を確認される。
そういうあなたこそ誰なんですか。
「H野」の時も先方は自分の会社名や名前も言わなかったので、思い切って「H野」の時と同じように質問をしてみた。
すると、
相手は@@海上、保険会社の担当の窓口の男性だった。
何かトラブルがあって電話があったのではなく、「M島」さんは10年前にはこの電話番号を使っていて、古い番号だからもしかしたら変わっているかもしれないと思いながら掛けてみたということだった。
よかった。
夜逃げした人ではなかった。
病院代を踏み倒したんでもなかった。
でも、もしもこういう間違い電話が自分と同じ名字だったら会話が成立したりするかもしれないじゃないか。
時々、迷惑。
電話番号上の私は、「H野」という男を匿っている女だったり、ツーショットでいろんなお話をしちゃう!ピチピチHギャルだったり「M島」さんだったりと、数人分の人生を生きている。
テレビ電話だったら、自分はいかにも「H野」という男を匿っているワケ有り疲れた女として、先方のイメージ通りに映るんだろうな、などと思うのであった。